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Nail artist Kai SPECIAL INTERVIEW②

2018/04/30

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海外で活動もしていますが、日本と違うなと思う面はありますか?

海外の方のほうが熱狂的です(笑)「ファンです!!」と言って凄い勢いで写真を撮りに来てくださったり。

日本の方のほうがやや奥ゆかしい頼み方ですね。でも実際に講義を聞いているときは本当に皆さん真剣に集中してくださります。

あとは韓国なんかは器用な子が多いイメージですね。みんな技術にムラがなくコピー能力も高いなと感じます。

台湾とか日本のほうが、できる子のクオリティは非常に高いけど人によって差があるように思います。

 

国によって違いは結構あって面白いですよ。

アメリカやヨーロッパにもセミナーで行けるようになればいいなって思います。

今でも旅行で日本に来た時にマンツーマンでレッスンして欲しいという依頼もあって、

時間があればお受けするんですけど。

ヘアセットするために海外から来てくれたりすることも。

 

日本は今、ギャル文化など派手なものが去り、引き算するのが主流になってますけど海外の方はそれこそ昔のそういった「JAPAN=原宿」のイメージを持っていてそれを求めてくれる方が多いんですよね。

日本人だけでなく海外からも絶えず求められる「かわいい」を生み出すために参考にしているものやデザインソースなどはありますか?

街全体もそうですし、それこそSNSなどもチェックします。もともと色々と見て回るのが好きなので自然とリサーチや吸収をしています。だいたいファッションのトレンドが美容やネイルに行きつくので、ファッションの流行をネイルに落とし込んだり。

でも被りたくない、というお客さんもたくさん来てくれるのでトレンド以外も大切です。
もともと根底にある自分の好きな雰囲気は「モテないネイル」。「非モテネイル」かな。

「非モテネイル」(笑)良いフレーズですね。


 

「モテ」ばかりを追っていても面白くないというか「もう愛されなくても良いからブッ飛んだことをしたい」という境地の子とかも積極的に応援したい(笑)

お客様の要望に合わせることは何より大事なので。女性って日や状況によって心境も当然凄い変わるじゃないですか。「彼と別れたから好きなことをしたい」という方もいれば「普段はアバンギャルドだけど、今は気になる人がいるからちょっとモテたい」とか。そういう微妙な情緒をくみ取ってネイルをしてあげたいんです。

お客さんの情緒にまで気を配れるって素晴らしいことですね。今後チャレンジしていきたいことや展望などはどのように考えていますか?

常に目の前のことを一歩ずつだとは思っているので今年の目標はスタッフを入れること。
お店を大きくしたいとかはないんですけど、立派な店舗にはしたいです。
今のマンションタイプのように隠れ家っぽさをキープしつつも、もう少し部屋数があって、
各部屋毎にテーマを設けて空間を楽しめるような場所にしたいです。
ネイルだけでなく、そのプライベート空間に来ること自体が楽しみに思ってもらえるような。

拡大はしたくないんですよ。
店舗数が増えるとクオリティが落ちてしまう危険性もありますし、
どこかでアイデンティティが変わってしまう気もします。
きっちりオペレーションが決まっているものではなくお客様の要望ありきなので。
そういった意味で拡大というよりは、さらにディープにしていきたいという気持ちですね。

着実な未来像という感じですね。今でいうとお店のプロモーションにインスタグラムも使用していると思うのですが(フォロワーは2.3万人超)、何か戦略的なものはお持ちですか?

 


 

すごい考えていますね。UPする時間と加工の仕方とか。でも、やっぱりルーティンワークのように「良いと思ってもらえる写真はコレ」って決めてやり続けるとストレスを感じてしまう。もっとメチャクチャだったり新しい魅せ方をしたいとか。SNSの戦略も仕事そのものと同じでその二面性のバランスを保つことが大変です。

 

いいね!が集中しやすい投稿なんかも頭ではわかっているけど、
そこももっとディープにしたいということですね。

もちろん多くの方に良いねと思ってもらえることは大事なので、
たくさんの女性にそう思ってもらうことは大前提で、
見る人によっては更にその先の深いものも伝わっちゃうような、
そんなものを提供できたら良いなと思っています。
でも今年はもっと自分のやりたいようにやるっていう方向性に振り切っていきたいです。
攻めの年にしたいので。

ご自身のブランディングというのも今の社会では大きくなっていると思いますが、ファッションのこだわりなどはありますか?


 

仕事ばっかりで、そんな気を使っていないというのが本音ですが。洋服を見るのはもちろん好きなので買い物は原宿、渋谷、青山など色々行きますね。でも日本にいるときは仕事ばかりしているのであまり沢山買い物はしない。逆に海外に行ったときはネジが外れたように爆買いしてしまいます。めちゃくちゃ個性的なものを気分で買ってしまって後々着ないというケースも多いです(笑)

最近は、最低限の清潔感があれば良いかなという境地です。自分のことは自分でなかなかわからないので。人のことはとても客観的に見れるのに、難しいですね。

意外ですね。テーマが確立されていそうなのに。

でも、このあたりに住んでいると嫌でも全く気を使わないわけにはいかない。
そういった意味では自然とファッションも完全に気を抜いているような状況にはならないので
それは良いことかなと思います。自分含めてブランディングというのももちろんですし、
お客様のことを考えるときもネイルだけ綺麗でももちろんダメで。
トータルでお手伝いしたいというのが大きな目標なので。
だから自分自身も無意識に気は使えているんじゃないかなと思います。

トータルプロデュース、是非行って欲しいです。最後の質問になりますが、ご自身が小さい頃にネイリストに興味を抱いていざその夢を叶えた中で、モチベーションを保つ秘訣などありましたら是非聞かせてください。

執念(笑)しつこいんだと思うんですよ、僕。
結構バカにされたり悪く言われたりしたほうがそれが原動力になるというか。
自分の好きなことをし続けるって、爽やかな言葉で言ったら「信じる気持ち」とかになると思うんですけど、僕の感覚では「執念」という言葉のほうがフィットする。
良いと思っているものなら何年かけても認めさせる、「
あの時言ったこと覚えとけよ」みたいな。成し遂げる執念だけです。周りからの声は全然気にならない。

自信があると。

 


 

ありますね。気合と執念です、はい(笑)

憧れるのはイチローさんのようなブレない精神。鋼メンタルです。

人に何を言われても自分がコレと思ったことを毎日続けて、時間がかかっても結果に残す。

あんな精神状態で仕事をするのが目標です。

あの境地に達するまではまだまだ自分は温いんだなと思ってるので、

今後はそんな自分の考え方も、もう少しオープンにして精力的にいきたいと思ってます。

かなりリアルに沢山お話してくれてありがとうございました!


かなりリアルに喋ってしまいました(笑)大丈夫かな、ありがとうございました!

 

 

■編集後記■


遠山さんが手掛けるお店や作り出すネイルの雰囲気から、柔らかい印象を予想していましたが、とんでもない漢らしさも持ち合わせた方でした。

技術力がまずモノを言う世界で、クオリティにとことん拘りつつアーティスティックな面も打ち出し続ける遠山さん。「圧倒的な技術の上にしかアートは成り立たない」という強烈なメッセージを具現化したような仕事道、見事でした。

PROFILE

KAI Nail artist / Makeup artist
【WORKS】
LARME、Zipper、NAIL VENUS、越智ゆらのスタイルブック『一生少女』etc...

【PROFILE】
東京造形大学卒業後、Amazing School JURにて特殊メイク・特殊造形を学ぶ。

女性誌LARME、zipper等で担当するガーリーな世界観のヘアメイクとネイルが若い女性を中心に話題。
2016年、原宿にトータル・ビューティー・サロンPink rose Windowをオープン。