佐藤大樹
応援してくださる方がいることが
一番の原動力であり、走り続ける理由
パフォーマー、俳優として大きな注目を集める佐藤大樹さん(EXILE / FANTASTICS)が、ドラマL『around1/4(アラウンドクォーター)』にて地上波連ドラ単独初主演。俳優としての佐藤さんの仕事観や、エンタテイメントにおける原動力などを深堀り。
<『around1/4(アラウンドクォーター)』>
2023年7月クールドラマLにて放送中の、世界累計4,300万DL「comico」の人気WEBTOONの待望の実写化ドラマ。康祐を中心に、かつてのバイト仲間だった5人が25歳前後(アラウンドクォーター:略してアラクオ)を迎え、それぞれが直面する“25歳の壁”、そして“恋の分岐点”にフォーカスを当て、悩み傷つき過ちを繰り返しながらも、自分なりの乗り越え方を見つけていく、恋愛群像ストーリー。
FAST初登場、ありがとうございます!
FASTは“イケメン”がコンセプトなのですが、
最近イケメンだなと思った方はいますか?
やっぱり岩さん(岩田剛典)ですね。岩さんは仕事とプライベートでは全然違うんですよ。僕は家に呼んでいただいたり、外食に誘っていただいたりすることが多いんですが、とてもスマートというか紳士で。お酒が入って熱く語り合うときなんかも、今まで一度もダメだしとか「お前はこうだ」みたいなことを言われたことがないですし、僕のことを常に褒めてくれたり、「苦労してるよな」みたいなことを言ってくれたりするんです。
それは素敵ですね。
そうなんです。世の中説教をしてくる上司とかも多いかと思うんですけど、なかなかそういう先輩って少ないと思っていて、僕はこの世界に入ってよかったなと思えます。見た目だけじゃなく中身もイケメンだな思うのは岩さんと、TAKAHIROさんですね。このお二人は僕の中で2強なんです。
さて、地上波の連ドラ単独主演は
今回が初めてと伺いました。
改めて率直な感想を教えてください。
念願でもあったことなのですごく嬉しいですし、一度このような経験をさせていただいたからには、今後もどんどん主演を張っていけるような俳優になっていきたいなと、今回の撮影をきっかけとして強く思いました。
アーティストとしてもご活躍されている
佐藤さんにとって
俳優というお仕事はいかがでしょうか?
僕はアーティストになる前から絶対に俳優さんをやりたいと思っていたんです。アーティストになったら絶対に二足の草鞋を履こうって。今はアーティストとして2つのチームに所属しているので三足になるのかもしれないですけど(笑)。俳優のお仕事も本当に好きですし、めちゃくちゃ楽しいお仕事だなと思います。
他にも舞台や声優などでも活躍されていますが、
俳優ならではの魅力や
楽しいと感じることはありますか?
自分じゃない誰かを演じることに、僕は魅力を感じています。たとえば1ヶ月とか2ヶ月以上、その役の人物のことしか考えなかったりするのですが、このキャラクターは普段はどう生活するんだろうとか、自分自身の私生活を忘れて作品や役のことに没頭できるという点においてはすごく特殊な職業だなと思います。ドラマはそこまで撮影期間は長くはないけれど、その期間で自分が演じる人物を全うしなければならない。難しいですがそのぶんとてもやりがいのあるお仕事だと思いますね。
アーティストとしての自分との違いは
何かあるのでしょうか?
もう全然違います(笑)。やっぱりパフォーマーとしてステージに立つときは、自分たちのことを応援してくれる人が実際にその会場に集まってくださっているじゃないですか。その方たちをいかに満足させるかを大切にしているのですが、俳優のお仕事の際は、もちろんファンの皆さんが観てくれるからとか、より好きになってもらいたいという想いもあるのですが、自分を知らない人たちにどうアプローチするか、その人たちがFANTASTICSのライブに来てもらうようにするにはどうすればいいのか、ということを考えたりもしています。
アプローチの方法が全然違う?
そうですね。基本的に舞台や映画はお金を払わないと観られないものですが、ドラマに関してはテレビを付ければ不特定多数の人が視聴できるものなので、僕のことを知らない方に観ていただくという意識も大切にしていますね。
そんなマルチな活動をされている
佐藤さんにとって、エンタテイメントに対する
原動力は何でしょうか?
僕が元々ダンスをやりたいなと思ったきっかけが地元でEXILEのライブを観たときなのですが、こういうお仕事って人の人生を変えてしまう力のある職業だなとすごく思うんですよ。だから責任感を持ってお仕事させていただいていますし、やっぱり何より応援してくださる方がいることが一番の原動力であり、走り続ける理由かなと思いますね。また、僕自身が夢を与えてもらいましたし、それって誰にでもできることじゃないので、誇りを持って頑張り続けられるんだと思います。
お客様や視聴者の方の存在が原動力。
はい。人の心を動かせる職業ってなかなかないですし、そんなお仕事が僕の天職だと自分では思っています。人を喜ばせることが好きですし、ダンスパフォーマンスの時は目の前にいる方の反応こそが、僕のやりがいにもなっています。
では、俳優としてのやりがいは
どんなところにあるのでしょうか?
ドラマだと、やっぱり一番身近で視聴者の方の声を聞けるのがSNSですね。なかには悪い意見もあるのですが(笑)。それからプロデューサーや監督などの方から「あの作品観たよ」と言ってもらえたときもとても嬉しいです。同じ業界の方からきちんと役者として見てもらえていることがわかったときは、すごくやりがいを感じます。
今回は
「アラウンドクォーター」がテーマでしたが、
佐藤さんが25歳の頃の悩みは
何かございましたか?
その頃はちょうどコロナが流行り始めた時期で、予定していた主演映画の公開が遅れてしまったり、写真集のお渡し会が中止になってしまったりなど、大変でした。当時はすごく落ち込んだというか、ブルーになっていた時期だったと思います。他にもLDHの興行が300件ぐらいすべて白紙になってしまいましたし、いろいろ苦しかったですね。
そのさらに5年ほど前、
佐藤さんがEXILEに加入された頃は
いかがでしたか?
戻れるならその頃に戻りたいですね(笑)。振り返ると、19~20歳の頃が今までの人生で一番楽しかった頃かもしれません(笑)。先輩に誘っていただいていろいろなお店やお酒に出会ったりなど、今まで知らなかった世界をどんどん体験していった時期ですし、若さっていいなと思えていた時代でした。すべてがキラキラして見えたというか、この業界に飛び込んで毎日が知らない世界で、とても楽しかったですね。でもこれからは俳優としてももっともっとステップアップしていきたいと思っていますので、楽しみです。
今後やってみたい役はありますか?
個人的に探偵ものがすごく好きなんですよ。『古畑任三郎』とか、『トリック』に関してはDVD-BOXが家に飾ってあって小さいころから繰り返し何度も観たくらい好きなんです。そういうのってシリーズものになったりもしますし、自分にしかできない探偵キャラをいつか演じてみたいなと思いますね。あとは『ウォーターボーイズ』や『ROOKIES』などのスポ根ものが近いうちにまたブームになりそうだとにらんでいて、それにも挑戦してみたいです(笑)。
スポーツといえば佐藤さんは
サッカー経験もございますもんね。
そうなんです、ありがとうございます(笑)。サッカーももちろんですし、ある意味LDHっぽい、熱い男を一度演じてみたいですね。それから他局になりますが年上の女性と恋愛をする子犬系男子を演じさせていただいたことがあるのですが、演じていてとても楽しかったのでそういう役もまたチャレンジしてみたいです。お仕事を終えて疲れて帰ってきたOLさんなど、観てくださった方がすごく喜んでくれたので、またいつか演じられたらいいなと思います。
俳優としての今後の目標はいかがでしょうか?
ゴールデンの主役をやりたいです! これが今から5年のうちの課題だなと自分では思っています。それから朝ドラもすごく好きなので、そんな作品にも出演できるようになりたいです。あとは、今回みたいな自分が主演の作品でFANTASTICSで主題歌を歌うということはずっと掲げてきた夢だったので、今回も叶えられてとても嬉しかったんです。今後もまたこういう機会いただけるように頑張りたいですね。これから年を取っても、ずっと第一線で活躍できる人になりたいです。
最後にファンの方へメッセージをお願いします!
このドラマから僕のことやFANTASTICSを知ってくださって、ライブに来ていただけるような方がたくさん増えたらいいなと思いますし、この作品がより多くの人に届けば嬉しいなと思います。
普段応援してくれるファンの皆さんを喜ばせるために、毎日グループのメンバーと話し合って、どういうことができるかとか、どういうライブにしようかとか、未来を想像しながら活動しています。僕たちだけの力ではなくて、ファンの皆さんと一緒に作り上げる夢というものがあると思います。こんなに協力的なファンの皆さんは日本、いや世界中を探してもいないと思うんですよね。これからも大きな夢を叶えるために僕たちにたくさん力を貸してくれたら嬉しいなと思っています。今回のドラマもぜひ一緒に最後まで盛り上げてくれたら嬉しいです!
佐藤大樹
さとう たいき
撮影開始時、カメラマンが名乗ると「佐藤です!」ととても元気に返してくださっていた様子が印象的だった佐藤さん。窓際に座りきゅっと小さくなった姿がとてもキュートでした。インタビューではお仕事への思いとファンのみなさんへの思いを、熱く、まっすぐに語ってくださり、自分も頑張ろうと思わせてくれるような本当に熱い方でした!
1995年1月25日生まれ。
EXILE、FASNTASTICSのメンバー。
俳優として、最近の出演作に、ドラマ『Sister』(‘22)、『理想ノカレシ』(‘22)、『liar』(‘22)、Amazon Prime Video『恋に落ちたおひとりさま〜スタンダールの恋愛論〜」(‘22) 、映画『小説の神様 君としか描けない物語』(‘20)などがある。現在、日本テレビ系列にて放送中の『FUN!FUN!FANTASTICS SEASON3』(‘23)にも出演中。
©ABC
ドラマ『around1/4(アラウンドクォーター)』
・ABCテレビ(関西)
毎週日曜 よる23時55分~
・テレビ朝日(関東)
毎週土曜 深夜2時30分~
※ほか地域でも放送予定
★ABCテレビでの放送後、TVer/ABEMAで見逃し配信!
【出演】佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)、美山加恋、工藤遥、松岡広大、曽田陵介、藤森慎吾(オリエンタルラジオ) ・ 平岡祐太 他
【原作】緒之『around1/4 アラウンドクォーター』(comico)
【脚本】武井彩、粟島瑞丸、灯敦生、富田未来
【音楽】鋭児、及川千春(鋭児)、藤田聖史(鋭児)
【主題歌】『It’s all good』FANTASTICS from EXILE TRIBE(rhythm zone)
【オープニングテーマ】『PEGASUS』鋭児(Off The Wall Record)
【監督】隈本遼平、富田未来、大山晃一郎
【プロデューサー】矢内達也(ABCテレビ)、箱森菜々花(AOI Pro.)、芝村至(AOI Pro.)
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
スタイリスト:平松正啓(Y’s C)
ヘアメイク:中山伸二(CONTINUE)
ディレクション:半沢暁
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵