野村康太
普段の生活では出てこない感情を経験できるのが楽しい
2022年にドラマ『新・信長公記-クラスメイトは戦国武将-』で俳優デビュー。数々のドラマや映画に出演する一方で、2023年からは「MEN’S NON-NO」の専属モデルも務める野村康太さん。先日終了したドラマ『パーフェクトプロポーズ』ではW主演を務めるなど、着実にキャリアを積んでいる彼に、役者としての現在の心境や、プライベートについても伺いました。
Ⓒ「夫の家庭を壊すまで」製作委員会
2022年に現在の事務所に所属。当初、抱いていた夢や目標はありますか?
年齢・性別問わず、いろんな方々に愛される俳優になりたいなと思っていました。自分の出演作品を通して、見てくれた人にいい影響を与えられるような存在になりたいなって。
年が経ち、どの程度実現できているなと思いますか?
まだまだ自分では、足りないものが多いと思います。わかりやすいところでいうと、SNSのフォロワー数とかももっと増えたらいいなと思いますし。お芝居の部分でも、いっぱいいっぱいになっちゃうことがけっこうあるので。これからいろんな経験を経て、もっと成長していけたらなと思います。
でも、先日まで放送されていたドラマ『パーフェクトプロポーズ』では、W主演を務めましたよね。
そうですね。ホントにありがたいなと思います。セリフの量も多かったですし、すごく役に入り込むことができたので、俳優として一段……小さい階段ではありますが、上れたような気がします。
デビュー当時、撮影現場で驚いたことや戸惑ったことは?
同じシーンを、いろんな角度からこんなに撮るんだ!?という、時間のかかり具合といいますか。放送されるのは1分のシーンでも、撮影はものすごく時間をかけてやっているんだなって。もちろん、ある程度は想像していたんですが、準備にもこんなに時間がかかって丁寧に撮影しているんだなってビックリしました。
ご自身のお芝居を初めて画面を通して見たときは、どう思いましたか?
うれしい気持ちはありましたね。友達がオンエアを見て、LINEをくれたんですよ。「出てるじゃん」「なんか、ヘンな感覚だわ」って。テレビに映っている僕を撮った写真と一緒に(笑)。恥ずかしさもあったけど、うれしかったです。
お父様の沢村一樹さんは、野村さんの出演作について何かおっしゃることはあるのですか?
デビュー作のドラマ『新・信長公記~』は、僕のほうから「見てほしい」と言って一緒に見たんですけど。僕のお芝居に対してダメ出しをするとか、ああしろこうしろと言うことはなくて。技術面で「もっと顔の角度をこうすると、カメラに顔が映るよ。そうしたら、みんなに覚えてもらえるよ」とか、ホントにそのぐらいです。あと、役作りでホントに困ったときに相談したら、“俺はこうやっているよ”ということを教えてくれました。「友達のなかに、自分が演じる役に近い子がいたら、その友達をイメージしながらやってみれば?」と言ってくれた時もありました。
そういうときは、父親ではなく役者の先輩という感覚?
そうですね。父親という感覚とはまた別ですね。
コンスタントにドラマや映画などに出演。2023年からはMEN’S NON-NOの専属モデルを務めるなど、順風満帆のように思いますが。
ホントに事務所に感謝です。でも、決してそれにあぐらをかいて調子に乗るわけではなく。常に自分の実力と……「僕なんか全然!」とは言いたくないのですが、自分に足りない部分を自覚しているので。自分のいいところを磨きながら、いろんな場で活躍できる人になれたらいいなと思います。
ご自身のよさや強みはどこだと思いますか?
素直なところですね。周りの人からも、「ホントに素直だよね」とか「思ったことをそのまま口に出すよね」とかよく言われます。あと、僕は画面映りをなるべく気にするようにしているので、日頃のスキンケアやトレーニングをちゃんと続けています。そこもいいところなのかな?(笑)。
トレーニングはどんなことを?
ジムに行って体づくりをしています。学生自体の経験と、ボディビルダーの方のYouTubeとかを参考にしながら。
ボディビルダー!?
筋トレのやり方とか、食事やサプリメントの種類とか、いろんな方面から解説している人がけっこういらっしゃるんですよ。といっても、僕自身がボディビルダーを目指しているわけじゃないですけどね(笑)。
それをやることで、どんな効果が?
トレーニングすると、気持ちがすごくポジティブになりますし。やればやるだけ筋肉がついてくれるので、自分の努力をわかりやすく実感できるんですよ。やりがいがすごくあります。
高身長でスタイル抜群ですが、それは昔から?
小学6年生のときに一年で14センチぐらい伸びて。小6で175センチありました。
それは目立ちますね。
そうなんですよ!そんな見た目でランドセルを背負っているので、街を歩いているとヘンな目で見られたりすることもありました(笑)。
今、感じているお芝居の楽しさとは?
役によっていろんな自分になれるのと、いろんな自分を見せることができるところは、楽しさの一つだと思います。作品を通して、普段の生活ではできないような体験もできますし。普段の生活では出てこないような感情を経験できるところも楽しいです。
“あっ、こんな感情になるんだ!?”ということがある?
ありますね。勝手に涙が出てきたりとか、感情がものすごくワーってなったりとか。自分でもビックリすることがあります。
なかでも、一番ビックリしたのは?
『パーフェクトプロポーズ』で相手役の金子隼也くんとお芝居をしてるうちに、感情がグッとこみ上げてきて。台本には泣くとか書いてなかったんですけど、気持ちが入りすぎて涙が止まらなくなってしまって。カットがかかった後も、自分でもビックリするぐらい大泣きしちゃって。それはもう、ホントに印象的で忘れられないですね。
逆に、お芝居で難しさを感じるのはどういう部分ですか?
ホントに初歩的なところなんですが、セリフを覚えるのがすごく苦手で。けっこう時間がかかってしまうので、自分に合った覚え方を見つけたいんですけど……今も、いろいろと試行錯誤しながらやっています。あとは、監督さんの求めている感情と、そのときの自分の感情が異なるときに、修正するのが大変ですね。監督さんと話し合う時間がすごく大事だなと思います。
プライベートでは、先日のインスタライブで、料理にハマっているとおっしゃっていましたね。
最近、チャーハンを作ったり、唐揚げを作ったりしています。
今後、作ってみたいメニューは?
僕、ハンバーグが大好きなので、作ってみたいです。あっ、あと、生姜焼きとか。生姜焼きも好きなんですよ。
基本的にお肉が好きなんですね。
お肉大好きです!肉系のごはんを作れるようになれたらいいなー。
お仕事をがんばったときなどに、ご褒美でお肉を食べたりもしますか?
疲れた日とかは、お肉をしょっちゅう食べています(笑)。僕、甘いものも大好きで。昨日も、仕事帰りにコンビニでチョコを買って、一口だけ食べました。
一口だけ?
やっぱり、食べすぎちゃうと吹き出物とか出ちゃうので。
そこはガマンなんですね。
はい!でも、一口二口で全然満足できるので。たまに、ちょっとしたご褒美として自分にあげています。
野村康太
のむら こうた
2003年11月30日生まれ。MEN’S NON-NO専属モデル
インタビューは座られていると割と周りと目線が同じなんですが、やはり立つと周りと頭ひとつ分くらい背が高い野村さん。インタビューではとってもにこやかに笑って話してくださりますが、撮影では別のスイッチがカチッと入るように雰囲気が変わりとてもかっこよく素敵でした。そして小さなことでも「ありがとうございます。」と毎回伝えてくださるので、撮影をする側もとても気持ちよく撮影をすることができました。なかなか慌ただしくコミュニケーションをとることはできませんでしたが、終始楽しそうにしてくださる野村さんはとても素敵な方でした。
これからも周りからも納得の素直さと可愛らしい笑顔と演技に対しるストイックな一面を武器にたくさんのご活躍を応援しております。
初出演ありがとうございました!
最近の出演作に、テレビドラマでは、現在放送中、カンテレ・フジテレビ「あの子の子ども」(‘24)、テレ東『好きなオトコと別れたい』(‘24)、テレ東『SHUT UP』(’23-24)、フジテレビ『転職の魔王様』(‘23)、映画では、『ただ、あなたを理解したい』(‘24)、『身代わり忠臣蔵』(‘24)、配信ドラマでは、パーフェクトプロポーズ(‘24)などがある。
Ⓒ「夫の家庭を壊すまで」製作委員会
ドラマプレミア23「夫の家庭を壊すまで」
毎週月曜よる11時6分~ テレ東系にて放送中
原作:赤石真菜「夫の家庭を壊すまで」(HykeComic/Amuse)
出演者:松本まりか 竹財輝之助 野波麻帆 野村康太 太田莉菜 田中美久 太田将熙 中島百依子(ダウ90000) / 麻生祐未
脚本:岸本鮎佳 加藤綾子
監督:上田迅(ザ・ワークス) 室井岳人 吉田大蔵
学生時代から交際していた勇大(竹財輝之助)と結婚して息子・翼が誕生し、幸せな日々を送っていた如月みのり(松本まりか)。ところが勇大の携帯を見てしまったことで夫が15年に渡り、不倫していたことを知る。夫にはもうひとつの家庭があった。離婚だけでは終われない。みのりは復讐計画として、不倫相手である三宅理子(野波麻帆)の息子・渉(野村康太)を利用することに…。
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM)
スタイリスト:能城匠
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿