奥平大兼
人とのつながりは僕にとって欠かせないもの
2020年に公開された映画『MOTHER マザー』では、様々な映画賞の中で新人賞を受賞。同年には『恋する母たち』でTVドラマに初出演するなど、華々しく俳優人生のスタートを切った奥平大兼さん。映画『赤羽骨子のボディガード』では、たしかな演技力で重要な役どころを魅力的に演じている彼に、作品にちなんだ質問や、以前FASTにご登場いただいたときと同じ質問を投げかけてみました。
©丹月正光/講談社 ©2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会
『赤羽骨子のボディガード』で、3年4組の生徒はそれぞれ何かのスペシャリストですが、奥平さん自身は何のスペシャリストですか?
そうだなぁ……あっ、地元の友達とか、身内だけのコミュニティ内では、会話を終わらせないというか、無言の時間をできるだけ作らないようにすることは得意かもしれないです。
話術に長けている?
話が途切れそうになったら、どうでもいい話題を振るんです。例えば、「今日、何食ったの?」とか。そこから話を広げていきますね。僕はこの業界に入ったとき、ものすごく人見知りで、みなさんとうまく会話ができなかったんですね。それはすごくもったいないから、自分を変えたいなと思ったんです。
どうやって変わることができたのですか?
洋服屋の店長をやっている知り合いがいて。関西の人なんですけど、お店に常連さんとかが来ると、「今日何食べたん?」みたいなところから、めっちゃ話が広がるんですよ。時には、5、6時間ぐらいただただしゃべっていたりとか、ホントにスゴいなと思って。その話術を盗もうと観察しながら、あー、こういう感じで話を広げているんだっていうのを学びました。もちろん100%真似することはできないですけど、「今日、何してたの?」とか「明日、何か予定があるの?」とか、ちょっとした話題から話を広げることは、少しできるようになったかもしれないですね。
前回、FASTにご登場くださったのが2021年だったのですが……。
めっちゃ前ですね!まだ高校生だったのかぁ。
その際、「奥平さんにとって欠かせないものは?」の問いに「音楽」とお答えになっていましたが、今も変わらないですか?
おー!今も変わらず音楽ですね。でも最近は、友達が欠かせない……という表現はちょっと違うかもしれないけど。高校時代の友達は、大学へ進学したりとか就職したりとか、それぞれ違う道を歩んでいるんですけど、そういう子たちと会ったり。映画やドラマの作品でも、ご一緒した人たちとの新たな出会いがあって、役者の友達ができたり。ここ最近は、そういう“人とのつながり”も僕にとって欠かせないものです。
また、「奥平大兼の軸は?」という質問には「直感」と。
えっ、スゴいこと言ってるな(笑)。まぁでも、そんなに深く考えずに決めることもあるので、たしかにそうなのかなー。たぶんそのときは、まだ出演作品とかもそんなに多くなかったと思うんですね。それから3年経ち、いろんな作品に出させていただけるようになって。監督とかスタッフさんとか、いろんな裏方の人たちと会うことも増えて。僕、スタッフさんと仲よくなることが多いんですよ。作品が終わっても、プライベートでごはんにいったりすることもありますし。あとは、1回ご一緒したスタッフさんとまた違う作品で一緒になったりするのも、僕のなかで楽しいことの一つなので。お仕事での軸は、そういうところですかね。
人との縁を大事にするということ?
ということなんですかね。
そして、「好きな言葉は?」という質問には、探している最中だと答えていらっしゃいました。
あははは!僕、探してたんですね(笑)。その後、(好きな言葉が)できたかなぁ……いや、まだできてないかもしれない。座右の銘とかあるとカッコいいなとは思うんですけどね。
では、今も探し中だと。
探し中ですねー。うわっ、3年経っても変わらないんだ?悔しいな~(笑)。
ぜひ次回、聞かせてください!
はい、探しておきます!
奥平大兼
おくだいら だいけん
2003年9月20日生まれ。
撮影では映画のイメージの赤のシャツをセットアップの中に着ていて、少し丈の長い黒のセットアップは奥平さんの魅力がすごく引き出されていました。撮影前でもとても丁寧にお辞儀をしてくださり、誠実なお人柄でした。撮影時ではインタビュー時での可愛らしい様子や表紙よりもかっこいい姿を常にカメラに収めさせていただきました。赤いライトでは終始座った撮影ですが、動きがなくなる分奥平さんの持つたくさんの表情はとてもカッコよく素敵だなと感じたスタッフでした。
これからも奥平さんにしか演じることのできない雰囲気や役柄でのご活躍を応援しております!
お久しぶりの出演ありがとうございました!
最近の出演作に、テレビドラマでは、NHK総合『ケの日のケケケ』(‘24)、日本テレビ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(‘23)、映画では、『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』(‘24)、『君は放課後インソムニア』(‘23)などがある。また今作の『赤羽骨子のボディガード』だけでなく、9月公開予定の『Cloud クラウド』がある。
©丹月正光/講談社 ©2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会
映画『赤羽骨子のボディガード』
主演:ラウール
出演:出口夏希 奥平大兼 髙橋ひかる
倉悠貴 山本千尋 戸塚純貴 鳴海唯 中田青渚 長井短 坂口涼太郎
木村昴 芝大輔(モグライダー) 詩羽(水曜日のカンパネラ) 安斉星来 橘優輝 松岡広大 大久保桜子
有輝(土佐兄弟) かなで(3時のヒロイン) 工藤美桜 三浦獠太 髙橋大翔 あの
津田健次郎 皆川猿時 / 遠藤憲一 / 土屋太鳳
原作:丹月正光『赤羽骨子のボディガード』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
監督:石川淳一 脚本:八津弘幸 音楽:やまだ豊 主題歌:Snow Man「BREAKOUT」(MENT RECORDING)
製作 : フジテレビジョン 松竹 講談社 制作プロダクション : ギークサイト 配給 : 松竹
©丹月正光/講談社 ©2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/akabanehonekomv/
公式X:@akabanehonekomv 公式Instagram:@akabanehonekomv 公式TikTok:@akabanehonekomv
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:速水昭仁(CHUUNi)
スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿