高橋文哉
感動でも喜びでも悲しみでも
感情を揺さぶる瞬間を作りたい
俳優として多くの人たちを魅了している高橋さん。彼のルーツである“料理”と今の職業である“俳優”。一見共通点の無いこの二つ。しかし高橋さんはその二つを通して、ある想いをずっと抱いていた。料理することと演技すること。形にする方法は違えど、変わらない高橋さんの根本的な想い。今の“高橋文哉”という人間を作り上げる絶対原則。人生をかけて俳優という仕事に挑む彼のパーソナルな感情に迫りました。
高橋さんと言えば“料理”という
イメージがありますが、
最近練習されている料理はありますか?
カルボナーラです。YouTubeで調べたりして作っています。
カルボナーラがお好きなんですか?
僕、母のカルボナーラが美味しすぎて、お店のカルボナーラが食べられないんです。母のカルボナーラを超えたいし、自分で作ったカルボナーラが一番美味しくありたくて、最近は自分でも作っています。
手の込んだ料理をすることが多いのですか?
そうですね。サクッと作るという感じではないです。カルボナーラに関しては、麺の茹で加減や卵の火の入れ具合とか細かく考えながらやっています。具材はシンプル・イズ・ベストなので、ベーコンのみです。まぁ、こんなこと言って趣味でしかないんですけどね(笑)。
何歳くらいから料理に興味を持ち始めたんですか?
楽しいと思ったのは小学校高学年の時です。母の手伝いをしていて、そこからちょっとずつ自分でも作るようになっていきました。中学生の時には兄にチャーハンや焼きそば、うどんとかを作ってましたね。
料理の楽しいポイントはありますか?
料理のことしか考えないところです。料理中に他のことを考えていたら、失敗したり怪我したりするじゃないですか。なので、集中できる。没頭できる感じが楽しいです。
料理することと俳優の仕事に共通点はありますか?
“人を喜ばすことができる”ですかね。もともと調理師になりたかったのも、“自分が作った料理で目の前の人を笑顔にしたい”と思ったからなんです。俳優のお仕事を始める時に「よりたくさんの人たちを笑顔にできるんじゃないか」と思ったので、俳優やっていく覚悟を決めました。
“誰かを笑顔にしたい”という考えるようになったきっかけは?
そこはやっぱり料理の影響がありますね。小さい頃、家でご飯を作った時に、母がすごく喜んでくれたというのが大きいです。それがすごく嬉しかった。自分が作ったものに感謝されるのは嬉しいし、好きなんです。俳優もそこは似ているのかなと思っています。
今も“誰かを笑顔にしたい”という
気持ちは変わらずですか?
そうですね。あとは俳優のお仕事を通して、“誰かに影響を与えたい”です。感動とか喜び、悲しみなど、感情が揺らぐ瞬間というのを僕の演技から創れたらいいなと思っています。
高橋さんは憧れの俳優に窪田正孝さんを
挙げられていますが、
その理由は何ですか?
シンプルに好きです。芸能活動を始める前からずっとカッコいいなと思っていました。そこから自分が芸能活動を始めて、お芝居をした時に、窪田正孝さんお芝居の繊細さと丁寧さに気づき、余計に惚れてしまいました。憧れというか、ただただカッコいい。まだお会いしたことないんですが、もし共演できたら、好きだということは伝えずに全力でコミュニケーションを取りにいきます!
将来の目標はありますか?
世界中を一度でも僕の芝居を見て感動したという人で埋め尽くしたいです。規模は大きいですが、見た人の感情を一瞬で揺さぶれるくらい芝居の力や説得力をつけて、それを世の中に発信し、たくさんの人を魅せられたら本望です。誰か一人でも感動してくれるとめちゃくちゃ嬉しいですが、今は留まらずゴールも決めずに、進み続けたいです。
高橋文哉
たかはし ふみや
インタビューでは丁寧且つ、落ち着いて話してくれた高橋さん。ストイックな部分も語ってくださり、はじめて見る高橋さんの表情に“プロ”を感じました。撮影中はスタッフと冗談を言い合ったり、屈託のない笑顔を見せるなど、いろんな表情を見せてくれました。衣装のニットに蔦が絡まってしまい、なかなか取れないというアクシデントに大爆笑。明るい雰囲気での撮影でした!
『最愛』
TBS系 毎週金曜 よる10時00分 放送
出演:吉高由里子 松下洸平 田中みな実 佐久間由衣 高橋文哉 奥野瑛太/薬師丸ひろ子(特別出演)/光石研 酒向芳 津田健次郎/及川光博 井浦新
※Item credit
コート:ウィザード(ティーニーランチ) 69,300円
ニット:タクタク(スタジオ ファブワーク) 38,500円
パンツ:キート(ティーニー ランチ) 26,400円
その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:池上豪
スタイリスト:Shinya Tokita
ディレクション:半澤暁
インタビュー:山根将悟
記事:山根将悟/近谷奈生