金子隼也
ドラマ『パーフェクトプロポーズ』
浩国が少しずつ甲斐に心を許していき、
そして惹かれていく様子に注目してほしい。
累計発行部数21万部を超える鶴亀まよによる癒し系BLマンガ『パーフェクトプロポーズ』が、金子隼也さんと野村康太さんのダブル主演で実写ドラマ化。FODにて配信される本作品の魅力を、ドラマ初主演となる金子隼也さんに伺いました!
<あらすじ>
パワハラ上司にプレッシャーをかけられながら仕事に追われ、眠れない毎日を送るサラリーマン・渡浩国(金子隼也)。彼はある日、どこか謎めいた美しい青年に突然声をかけられた。それは浩国が中学生の頃に仲良しだった小学生の深谷甲斐(野村康太)だった。彼が毎日ご飯を作ることを条件に2人の同居生活がスタート。日々年上の浩国をからかいながらも、自身の愛情をまっすぐに届ける甲斐。一方で、彼が大切な存在と気付きながら、その愛を受け止めきれずにいる浩国。そんな2人の同居生活にもタイムリミットが近づいていて――。
出演が決まった経緯を教えてください。
オーディションを受けたのですが、もうちょっとコメディの要素を足して演じてほしいと言われていたのに、終わってみると自分としてはそれができなかったと思っていたんです。もっと振り切ればよかったと後悔していて、だからマネージャーさんに「落ちたかもしれない」と話をしていました。なかなか結果も来なかったので、もう落ちたものだと勝手に思っていました。
では、結果を知って驚かれましたか?
決まったというお話を聞いた時は驚きと嬉しさの両方がありました。何よりドラマ初主演だったので、次第にプレッシャーを感じはじめて、でも同時に楽しみにしている自分もいて、いろんな感情がありました。
原作を読んだ時の感想はいかがでしたか?
僕がドラマで演じる浩国も野村康太くんが演じる甲斐も、それぞれがお互いに抱えているものがあり、それを二人で補い、支え合いながら進んでいく物語だったので、人間の温かさを感じられる作品だと思いました。
ドラマ初主演とのことですが、
意気込みを教えてください。
全6話を通して浩国が甲斐に少しずつ心を開いていき、そして惹かれていく。そんな繊細な感情の変化を観ている方に伝わるように表現しようと思っていました。初主演で緊張して、力が入って固くならないようにしようとも思っていました(笑)。
撮影が進むにつれて
その心境に変化はありましたか?
クランクイン前にリハーサルが3回ほどあったのですが、いろんなスタッフの方が見に来てくださっていて、そこでお話したりして現場の雰囲気をなんとなくつかめたんです。だからクランクインする直前には緊張も少しずつ解けていっていました。実際に撮影が始まっても、リハーサルの時に感じた雰囲気のまま、良い空気感の中現場が進んでいったので、緊張し過ぎず撮影に臨めました。
現場の雰囲気はどんな感じでしたか?
とても温かく、僕たちのやりやすいようにさせてくださる現場で、監督も「自由にやっていいよ」と言ってくださっていました。表情や動きなども細かく相談させていただいたりとか、僕が出ていないシーンやカットの時は監督やプロデューサーと一緒にモニターを見させてもらって、「今の良かったね」「かわいいね」みたいなやりとりをしたり、自然体でいられる温かい現場でした。
監督とは例えばどのような相談を
されたのでしょうか?
例えば1話目で、僕が甲斐に顔を触れられて驚くシーンがあるんですが、そこをどう表現するのが良いのか監督に相談しました。浩国は嫌ではないはずというか、嫌だったら元々同居を許していないだろうし、それを許せる関係性が初めから成り立っているので、甲斐のことを嫌がって避けるという動作にならないように話し合いながら撮影していきました。それ以外でも、細かいところを相談させていただきながら、浩国というキャラクターを作っていきました。
改めて、金子さん演じる渡浩国は
どのようなキャラクターでしょうか?
仕事漬けで上司からプレッシャーをかけられる余裕のない生活をしながらも、自分のことよりも周りの人のことを気に掛ける優しさに溢れている人です。優しさからくる芯の強さも持っているキャラクターでもあるなと感じます。
繊細な心境や動作も
ポイントになるかと思いますが、どのように
役にアプローチしていったのでしょうか?
睡眠不足でちゃんとしたご飯を食べていないということがどういう感じなのかを掴むことから始めてみました。浩国ほど限界まではいけないですが……(笑)。あとは台本を読みながら、全6話を通して少しずつ甲斐に惹かれていく過程で、この時はどういう気持ちだったんだろうと、甲斐に対しての好意度みたいなものを自分で数字で表してみたりもしました。それから浩国は会社での顔と家で甲斐だけに見せる顔とのギャップがあると思っていたのでどうやって差をつけていくのかと、時系列で変わっていく些細な表情も意識していました。
ダブル主演となった、
野村さんの印象についてはいかがですか?
好青年でスタイルもよくて、凛とした方だな、というのが第一印象でした。自分が19歳の時はこんな好青年じゃなかったな……と思っていました(笑)。
実際話してみてもその印象は変わらず?
はい、好青年だなというのは変わらないです。でも、大人びているなと思うときもあれば、意外とのんびり屋さんな一面もあったり、ちょっと子供っぽい一面もありました(笑)。撮影中、椅子が二つあるのに僕の上に座ったりして、人懐っこい性格で可愛らしいんです(笑)。
現場では野村さんと
どんな話をされたのでしょうか?
野村くんから「趣味が欲しい」っていう話をされて、いろいろ提案をしたんですが、全部しっくりこなかったみたいです(笑)。でも共通の趣味にサウナがあって、「今度一緒に行こうね」という話もしました。撮影中は野村くんが髪を染めていて、サウナに入ると色が落ちてしまうということだったので、まだ行けていないんです。今は野村くんも20歳になったので、一緒に焼肉を食べて、お酒を飲んで、サウナに行って……と、1日フルで一緒に遊びたいなと思っています。
サウナといえば人によって
ルーティーンが違ったりして楽しいですよね。
ルーティーンについても話をして、こういうサイクルでこういうふうにしたいよねって具体的なことまでもう決まっています(笑)。
作品の中で
甲斐に料理を振舞われるシーンが
多々あるかと思いますが、
印象に残っている料理はありますか?
全部美味しかったのですが、オムライスは特に思い出に残っています。どうやったらこんな綺麗に卵を乗せられるんだろうと思っていました(笑)。味も本当に美味しくて、今まで食べた中でも一番じゃないかと思うくらいでした。あとは焼きそばも美味しかったです。撮影が終わった後も「ちょっと食べていいですか」といって、次の撮影の準備中に食べたりとかしていました(笑)。
最後に、
作品の見どころについてお教えください。
浩国が少しずつ甲斐に心を許し、惹かれていく心情や些細な表情の変化に注目していただけたら嬉しいです。それから料理もこのドラマの醍醐味のひとつなので、楽しみに見ていただけたら嬉しいなと思います。浩国と甲斐のお互いの本音がぶつかり合い、浩国の働き方や、甲斐の状況もどう変わっていくのか、そんな二人の展開も見どころになっています。お互いがどのように変化していき、二人の生活や関係はどうなっていくのか、楽しみにしていただけると嬉しいです!
金子隼也
かねこ しゅんや
ロングコートも夜の駐車場も本当にお似合いだった金子さん。似合いすぎてもはや無敵なシチュエーションのなか、大人な表情を見せてくださり色気が大爆発。スタッフ陣も「かっこいい」大連発でしたが、モニターを見たご本人からも「かっけー!」と声が上がっていたのが印象的です。後編では金子さんご自身のことについてさらに迫っていきます! お楽しみに。
1999年11月27日生まれ。
2021年に『ウルトラマントリガー』にて俳優デビュー。最近の出演作に、ドラマ『彼女、お借りします』(’22)、『ハマる男に蹴りたい女』(‘23)、『リバーサルオーケストラ』(‘23)、『さらば、佳き日』(‘23)などがある。放送中のカンテレ・フジテレビ系『春になったら』、3月8日公開の映画『マイホームヒーロー』に出演。
©鶴亀まよ・海王社/「パーフェクトプロポーズ」製作委員会
ドラマ『パーフェクトプロポーズ』
(全6話)
2024年2月2日(金)夜9時
第1話・第2話配信スタート
以降毎週金曜夜9時最新話配信
出演:金子隼也、野村康太
入江甚儀、木下彩音、高橋璃央、林裕太
/田中幸太朗、岩瀬亮/北見敏之 他
原作:鶴亀まよ「パーフェクトプロポーズ」(海王社「GUSH COMICS」刊)
主題歌:「Daydream」OCTPATH(YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.)
スタッフ:監督:宝来忠昭
脚本:宮本武史
製作:「パーフェクトプロポーズ」製作委員会
※Team Credit
カメラマン:田中丸善治
ヘアメイク:坂本志穂
衣裳協力:H&M
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵