冬野心央×鈴木秀脩
映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』
ホントに盛りだくさんで衝撃がたくさんある
『秘密戦隊ゴレンジャー』の大ヒットから半世紀。世界でも認められた〈スーパー戦隊〉の歴史は続き、2025年、その輝かしい伝説に新たな1ページを刻もうとしている『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』が、いよいよ映画館のスクリーンへ!放送中の本編で遠野 吠/ゴジュウウルフを演じる冬野心央さんと、百夜陸王/ゴジュウレオンを演じる鈴木秀脩さんに、映画の撮影秘話や見どころなどを伺いました。

©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
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<あらすじ>
かつてのユニバース大戦が勃発するきっかけとなった厄災。その残党「ペスティス」の猛攻によって、テガソードが倒されてしまった!復活に必要なのは、奪われたテガソードの核となる指輪。ゴジュウジャーは指輪を奪い返すべく、ペスティスが潜むテガソードの体内へと飛び込み、幾多の試練に挑むのでした。ゴジュウジャーのメンバーは、団結して試練を乗り越えることができるのか?そして、初めて語られる、テガソード誕生に隠された衝撃の真実とは!?

『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』でお二人が演じているキャラクターについて、他己紹介をしていただけますか。
冬野心央(以下、冬野):秀脩くんの演じている陸王は、僕目線で見るとすごくナルシスティックで、自分の世界に入ってしまうこともたくさんあるんですけど。元アイドルなので、いろんなパフォーマンスがキラキラしていて、カッコいいなと思う瞬間がたくさんあります。それだけ裏ではちゃんと努力をしているということなので、陸王は戦略家で努力家という印象です。
鈴木秀脩(以下、鈴木):ゴジュウジャーの5人はみんな“はぐれ者”ではあるのですが、そのなかでも吠ははぐれ者感が一番強いキャラクターで。ノーワンワールドにいたという過去があることから、世間知らずだったり、みんなの普通が吠にとっては普通ではなかったり。
冬野:うんうん。
鈴木:そういった倫理観的なところはズレているけど、純粋なところもあるという。そこは、心央自身にも通ずるところがあるかわいい一面なんですけど。吠は陸王に対してツンデレで……まぁ、陸王もツンデレなので、どっちもどっちです(笑)。
冬野:たしかに(笑)。
鈴木:陸王にとっては、かわいくてイジりたくなる後輩だと思います。
冬野:よくイジられてます(笑)。
映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の脚本を読んだときの感想を教えてください。
冬野:まず、“テガソードが死んじゃうんだ!?”という驚きと、ゴジュウジャーのメンバーが珍しく協力していることへの驚きがありました。ほかにも、豪華なゲストさんや歴代の戦隊レッドが登場したりとか。ホントに盛りだくさんで、驚きがたくさんありました。
鈴木:そう!今まではぐれ者だったゴジュウジャーのメンバーが、本編では見たことがないくらい仲のいいシーンや団結しているシーンがあるんです。でも、最終的にはいつものゴジュウジャーらしく、それぞれの世界に入り込んで、またみんながバラバラになる、みたいな。そういう映画ならではのストーリーもおもしろいなと思いました。

撮影時、大変だったことなどはありましたか?
冬野:大変だったことは……あんまりなかったんですけど。
鈴木:本編の撮影と、そこまで大幅に違うところがなかったので。
冬野:そうなんです……あっ、でも!吠が崖を登っていくシーンがあって。リアルな崖で撮影したので、最初はやっぱり恐怖心が消えなくて大変でした。
鈴木:あー!
冬野:でも、アクション部の方々が丁寧に指導してくださったおかげで、なんとか楽しんでやり遂げることができました。
どんな指導をしてくださったのですか?
冬野:ずり落ち方、みたいな。
鈴木:あそこは難しいシーンだったよね。
冬野:どうやってずり落ちればいいのか、わからなくて。アクション部の方が実際にやってくださったのを見て、真似してやりました。

では、本番はバッチリ?
冬野:バッチリ……かな?
鈴木:いや、とてもいい画が撮れたと思いますよ。
冬野:ありがとうございます(笑)。
鈴木さんは、大変なシーンはありましたか?
鈴木:本編では、台本に「陸王のすごい投げキッス」と書かれていることがあるんです(笑)。第2話で、陸王がおじいちゃんとおばあちゃんに壺をもらうシーンで投げキッスをしたりとか。第7話で、角乃(今森茉耶)を助けるために投げキッスをしたりとか。
冬野:フフッ。
鈴木:それが、今回の映画の台本には「すごすぎる投げキッス」と書いてあったんです(笑)!だから、今までの投げキッスよりも、一段階上の特別バージョンにしなくちゃいけないと思って。
冬野:そうだよね。
鈴木:“どうしよう!?”となりながら、何パターンか考えて持っていったんですけど。それを考えるのがちょっと大変でした。

撮影当日までに、数パターンの投げキッスを考えて。
鈴木:そうです。現場で監督に見てもらって決めたんですけど、限られた時間のなかでの撮影だったので、「なるべく端的に、すごすぎる投げキッスをしてほしい」と言われて(笑)。そこはがんばったので、注目していただけたらうれしいです。
パターンを考えるときは、家で鏡を見ながらとか?
鈴木:まさに、そのとおりです(笑)。実際に動きながらやってみて、どうしたら投げキッスにダイナミックさが出るか、研究したりとか。あとは、キャストのみんなにアドバイスもらうこともありますし。スタッフさんに、「どっちのほうがいいですか?」と見てもらうこともよくあります。
冬野:いやぁでも、ホントにスゴすぎました。あの投げキッスを見た人は全員、陸王に落ちちゃうんじゃないですか。
鈴木:ホントに~?そうだったらうれしいです(笑)。

映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の公開を楽しみにしている方へ、メッセージをお願いします。
冬野:今回の映画は、「願い」がキーワードになっています。ラストを含め、いろんなシーンで感じられるお話になっているので、ぜひそこに注目してみてください。個人的な願望としては、映画館で観てほしいです。映画館ならではの臨場感や迫力が絶対にあると思うので。よろしくお願いします!
鈴木:映画になって、たくさんの方に観ていただけるいい機会だと思うので。この作品を機に『ゴジュウジャー』のことを知っていただいて、本編も楽しんでいただけたらうれしいです。歴代の戦闘員やレッドも出てくるので、本編を観てくださっている方はもちろん、観ていない方も、過去にスーパー戦隊作品を観ていた方も楽しめる内容になっていると思いますので、ぜひ観ていただけたらうれしいです!

インタビューではお二人の息がピッタリだった、冬野さんと鈴木さん。お話中はいい意味で、まるで楽屋にいるかのようにわちゃわちゃと楽しそうに色々なことをお話ししてくださいました。話出しも一緒で交互に譲り合っている姿は見ていてとても可愛らしく微笑ましいお時間となりました。
後編では映画ならではの『願い』やお芝居で惹かれるポイントなど伺っております。
お楽しみに!
冬野心央
ふゆの みお
2003年12月3日生まれ。
最近の出演作に、フジテレビ『モンスター』(‘24)、NHK夜ドラ『VRおじさんの初恋』(‘24)、映画では、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』(‘23)がある。
鈴木秀脩
すずき ひではる
2003年11月7日生まれ。
最近の出演作に、TBS『マイ・セカンド・アオハル』 (‘23)がある。
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©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
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【作品概要】
作品名:映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』
冬野心央 鈴木秀脩 神田聖司 松本 仁 今森茉耶 木村魁希 三本木大輔 まるぴ カルマ
(声)梶 裕貴 KENN 速水 奨
中川翔子/サンシャイン池崎/ゴー☆ジャス/てつや(東海オンエア)
中越典子
原作:八手三郎 脚本:井上亜樹子
音楽:沢田 完 アクション監督:福沢博文 特撮監督:佛田洋
監督:田﨑竜太
:映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会
:ⓒ石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
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※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿