山下幸輝×濱尾ノリタカ
演じるうえで血の通った人間であることを大事にした
俳優として多くの作品に出演する一方で、5人組ボーイズグループ・WILD BLUEではリーダーを務め、アーティスト活動も精力的に行っている山下幸輝さん。2020年に俳優デビュー後、翌年に出演した『仮面ライダーリバイス』で注目を集め、連続テレビ小説『あんぱん』や大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演するなど、演技の幅を広げている濱尾ノリタカさん。初共演となる映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』の撮影を通じて感じたことや、お互いの印象などをお聞きしました。

映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』公式H.P.で、濱尾さんが「監督、キャスト、全クルー、いろんな方が集まって、それぞれの向き合い方に個性があり~」とコメントされていますが、お互いにどのような向き合い方をしていると感じましたか?
濱尾ノリタカ(以下、濱尾):(山下に)先に言ってくれてもええんやで~(笑)。でも、悩んでいるなら俺から言う?
山下幸輝(以下、山下):いやいや、言いたいことがめちゃくちゃあって。濱尾くんは、さっき言っていたように、撮影じゃないときから下駄を履いていらっしゃったりしたんですけど。ほかにも、撮影期間中はボクサーパンツをずっと穿いていたんです。
濱尾:あー!
山下:「十亀は、ボクサーパンツを穿いていると思う」って。そういうふうに、見えないところまでしっかりと役作りをされているのがスゴいなと思いました。僕は、そこまでやっていなかったから。
濱尾:ボクサーパンツは、俺的にはけっこうキーだったの。絶対にそうだと思ったの。
山下:あー、もう、絶対にそうだと?
濱尾:原作にはそこまで描かれていないので、原作者の方がなんとおっしゃるかわからないけど、僕が想像を膨らませたときに、そう思う理由があったの。おパンツのことなので、ここでは具体的に話しませんが(笑)。だからそうしただけで、毎回やるわけではないんです。
山下:なるほど。
濱尾:でも、そこは僕のなかでわりと大きなポイントだったので、今、言ってくれてうれしい!
山下:撮影初日に、ボクサーパンツのことを言ってらして。
濱尾:そんなこと言ったっけ!?
山下:言ってましたよ!

どのような状況でそういった話に(笑)?
濱尾:空き時間に、みんなでパンツの話をしていたときかもしれないです。
山下:おパンツの話をしていた流れで、ですかね?
濱尾:たぶん。「どんなパンツ穿いてる?」みたいな話に……男が集まると、なるから(笑)。
山下:そうそうそう(笑)。でも、そういうところから役作りをする人に初めて会ったので、すごく勉強になりました。
濱尾:いやぁ~。
山下:これからは僕も、役に合わせてパンツを選ぼうと思って。
濱尾:そうして!で、困ったら相談して(笑)!
山下:そうします(笑)。

濱尾さんは、山下さんのお芝居への向き合い方についてどう感じましたか?
濱尾:山下くんは、かわいらしい見た目をしているじゃないですか。でも、内に持っているものが、ものすごく多岐にわたっている。目にもいろんな表情があって、見事に光がないときもあれば、キラッキラなときもある。そういういろんな感情が、そのままキレイにお芝居にのるし、調整もうまい。きっと、自分のなかにある引き出しの扱い方がすごく上手なんでしょうね。今回は、たくさん引き出しがあるなかで、兎耳山という引き出しから感情を出している。さっき彼が、自分と兎耳山はリンクするところがあると言っていましたけど、それって、自分について考えて、自分のことをよく知っているからわかると思うんですよね……合ってるでしょ?
山下:合ってます。
濱尾:ちゃんと見てんねん(笑)!
山下:あははは(笑)!
濱尾:年齢に関係なく、彼は自分のことをよく知っている役者だなと思ったので、素晴らしいなと。最初に会ったとき、すぐにそれがわかったから、始めからいい関係でお芝居をできたんじゃないかなと思います。

今回、『WIND BREAKER』という作品の世界観に触れてみての感想を教えてください。
濱尾:一番の感想は、映画になっていたなと。そう思えたことが、なによりうれしかったです。やっぱり、原作のマンガがあって、アニメがあって、それが超人気だからといって、ただそのままコピーするだけでは意味がないと思うんです。僕らが作品の原作者さんから大切なものをお預かりして、演じさせていただくからには、実写映画としての成功も大事ですけど、映画として成功すること……実写映画にすることを成功させるのではなく、映画として成功することが大事だと。それは、監督である萩原さんと話すなかでも感じたし。萩原さんは映画監督ですし、あくまでも映画であるということにこだわっていらっしゃると思ったから。
山下:うん。
濱尾:僕らも、キャラクターをいただいて演じるうえで、エモーション……血の通った人間であるということを本当に大事にしました。打ち合わせをしたわけではないけれど、お芝居をしていくなかで、みんながそれを当然の前提として持っていて。それを映画人である萩原監督が大事にまとめてくださったから、きちんと映画になったと思うので。観てくださったみなさんに、それが届いたらうれしいです。
山下:今までにヤンキー作品を観たことはありましたけど、『WIND BREAKER』は、観たことのないものになっていました。今までにはないヤンキー作品というか。ただただ力や暴力だけではなくて、人間の……なんていうんだろう……対話も大事に描かれていて。フィクションでエンターテインメント作品ではあるけど、身近に感じられる作品だなと思いました。

日常から切り離されたものを描いているのではないと?
山下:はい、自分たちの日常と重なるところがすごくあると思います。

撮影ではちょうどインタビューで盛り上がった後に写真を撮らせていただいたので、よりフラットでかっこよくも飾らないお二人の表情をたくさんカメラに収めることができました。撮影中もお二人で仲良く話している姿もあり、仲の良さが本当に際立っていました。1人ずつの写真では、夕日が差し込む窓際はエモく、柔らかいそれぞれの表情を撮影させていただきました。これからも、アーティスト活動に俳優活動、活躍の幅をどんどん広げるも、満足せず、自分に足りないものに向き合うストイックな山下さんと常に自分ではなく、周りへのアンテナを張り巡らせ、優しく配慮し、雰囲気をよくしてくださる濱尾さんのご活躍を応援しております。お久しぶりのご登場ありがとうございました。
山下幸輝
やました こうき
2001年11月7日生まれ。
最近の出演作に、MBS・TBS『プロパガンダゲーム』(‘25)、WOWOW『ストロボ・エッジ』(‘25)、ABC・テレビ朝日『すべての恋が終わるとしても』(‘25)、TBS『御上先生』(‘25)、映画では、『見える子ちゃん』(‘25)、『【推しの子】-The Final Act-』(‘24)、がある。

濱尾ノリタカ
はまお のりたか
1999年11月26日生まれ。
最近の出演作に、『明日はもっと、いい日になる』(‘25)、NHK総合『連続テレビ小説 「あんぱん」 』 (‘25)、NHK総合『大河ドラマ 「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 』(‘25)、『明日はもっと、いい日になる』(‘25)、『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(‘25)などがある。
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©にいさとる/講談社 ©2025「WIND BREAKER」製作委員会
タイトル:『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』
絶賛公開中!
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)表記:(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会
濱尾さん衣装クレジット
・セットアップ
価格(税込) \109,000
ブランド名 和文:グログラン
ブランド名 欧文:GROSGRAIN
問い合わせ先 grosgrain.official@gmail.com
・シャツ
価格(税込) \39,600
ブランド名 和文:ハトラ
ブランド名 欧文:HATRA
問い合わせ先 mail@hatroid.com
※Team Credit
山下さん
スタイリスト:山田莉樹
ヘアメイク:寺澤はるか
濱尾さん
スタイリスト:コダン
ヘアメイク:HIRO
カメラマン:遥南碧
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿
