曽田陵介
役について考えている時間は、他では味わえない独特の面白さがある
現在放送中のドラマ「夫を殺したはずなのに」(テレ東系、毎週月曜23:06 ~)に出演している曽田陵介さん。インタビュー後編では、ドラマの緊迫した雰囲気から一転!曽田さんのパーソナルな魅力に迫ります。学生時代の思い出や、憧れの先輩俳優との秘話まで、盛りだくさんでお届けします。
前編ではドラマの「タイムリープ」にちなんだお話を伺いましたが、もし曽田さんご自身が過去や未来へ自由に行けるとしたら、どの時代に行ってみたいですか?
どこだろう……。自分の中学校時代ですかね。
ご自身の中学生時代!それはまたどうしてですか?
「もっとちゃんと勉強しておけばよかったな!」って、今になってすごく思うからです(笑)。特に漢字とか!今の時代って、スマホやパソコンがあるから実際に手で文字を書く機会ってあまりないじゃないですか。だからこそ、いざという時にサラッと難しい漢字を書ける人を見ると「うわ、大人としてめちゃくちゃかっこいいな」って憧れるんですよね。あと、英語もちゃんとやっておけばよかったです。今、すごく英語が喋りたくて。
大人になってから「学生時代にあれをやっておけばよかった!」って気づくことはたくさんありますよね。
でも、冷静に考えると、もし本当に中学生に戻れたとしても、当時の自分は結局勉強しない気がします(笑)。なんだかんだ言いながら、毎日友達と遊ぶのが楽しすぎたので。それはそれで最高の思い出だから、結果オーライなんですけどね!
デビュー以来、様々な作品でご活躍されていますが、ご自身で振り返ってみて「この作品が大きな転機になったな」と思う経験はありますか?
どの作品も毎回新しい気づきや学びが多すぎて、どれか一つに絞るのは難しいんですけど……。あえて言うなら、まだ俳優を始めて間もない頃にやらせていただいた『青空ハイライト』という舞台ですね。厳しい演出が入る舞台だったのですが、当時の僕はまだ台本を深く読み込んだ経験すらほとんどない状態だったんです。なので稽古期間は本当にキツくて、毎日必死でした。でも、その時に厳しく叩き込まれたからこそ、台本の読み方や役への向き合い方の基礎を学ぶことができたと思っています。もちろん今も、共演者の方々や監督さん、スタッフのみなさんが毎回違うので、毎日が新しい勉強の連続だなと思いながらやらせていただいています。
キャリアの早い段階で、濃密な舞台の稽古を経験できたのは役者人生において大きな財産ですね。
そうですね。当時は本当に辛かったです(苦笑)。本番はものすごく楽しかったんですけど、演出の先生がとにかく厳しい方で、当時は「うわ、これが芸能界の洗礼か……!」ってビビりまくっていました。たまたま最初に出会った方が熱血すぎる方だったみたいです。でも、ただ理不尽に厳しいわけじゃなくて、そこにはちゃんと「愛」がある厳しさだったんですよ。優しい一面もたくさんありましたし、「これができたら、次はもっと上を目指していこう」って、常に僕らの可能性を引き上げてくれる人でした。だから最終的にはすごく楽しくやらせてもらえましたし、あの厳しさがあったからこそ、今の自分があるんだなと感謝しています。
直近の作品で言いますと、ドラマ『コンビニ兄弟』で曽田さんが演じられたキャラクター、個性が突き抜けていて最高でした!
わ、ありがとうございます!あの役はちょっと強烈でしたよね(笑)。
あそこまで気持ちよく役を振り切って演じられる姿に魅了されました。前作のような弾けたキャラクターと、今回のドラマのようなどこか含みのある役。演技の幅が本当に広いなと感じるのですが、今、曽田さんが感じる「お芝居の楽しさ」とはどんなところですか?
難しいですね。実は、撮影の最中やセリフを覚えている時間って、色々と考えることが多すぎて、純粋に「100%楽しい!」って言える余裕はあまりないんです。つらいことや大変なことの方が多いかもしれません。ただ、役についてあれこれ考えている時間そのものには、他では味わえない独特の面白さがあります。それに、普通に生きていたら絶対にやらないようなことや、経験したことのないキャラクターになれるのって、やっぱりすごく刺激的で楽しいです。あとは何より、みんなで苦労して作った作品が完成して、実際にテレビで放送されて、視聴者の方々から「面白かったよ!」って声を届けてもらえた瞬間。その一言で、それまでの苦労が全部吹き飛んで、報われるんです。その瞬間のためにやっていると言ってもいいくらい、僕にとっては最高の喜びですね。
曽田さんのSNSを拝見していると、日々かなり熱心にボディメイクをされている印象があります。最近のマイブームはやはり「筋トレ」ですか?
まさに筋トレですね!ドハマりしています。
何か本格的に鍛えようと思ったきっかけがあったのですか?
知り合いがパーソナルトレーニングのジムをやっていて、「一回おいでよ」って誘われたのがきっかけです。軽い気持ちで行ってみたら、ベンチプレスで持ち上げられる重量が、通うたびにどんどん上がっていくのが目に見えて分かって。それがゲームのレベル上げみたいで、最高に楽しくなっちゃったんです。「もっとやりたい!」「毎日やりたい!」ってなって、最終的には家にベンチプレスの器具一式を買い込んじゃいました(笑)。今、部屋の中でガッツリやっています。
食事管理などもされているんですか?
食事も結構気にするようになりましたね。最近ハマっているのは、コンビニで売っている、鶏もも肉をパックのままレンジでチンして食べる、サラダチキンのようなものです。それがめちゃくちゃ美味しくて、見つけるたびに買ってストックしています。
体を動かすことが良いリフレッシュになっているんですね。
そうですね。汗をかくと頭がスッキリして、リフレッシュになります。健康にも良いですし、体力をつける意味でも役立っています。ただ、最近は「やらなきゃ」っていう強迫観念というか、ノルマみたいになってきちゃっている部分もあるんです。でも基本的にはすごく楽しみながら、ストイックにやっています!
「FAST」は「カッコいい男性」を追いかけ続けているメディアなのですが、曽田さんにとって「本当にカッコいい人」とはどんな人ですか?
以前ドラマで共演させていただいた、嵐の櫻井翔さんは、本当にシビれるくらいカッコいいなと思いました。誰もが知っていて、誰もが認めるスーパースターじゃないですか。それなのに、現場では僕のような後輩に対しても同じ目線で優しくフランクに喋ってくださるんですよ。信じられないくらい温かくて、包容力のある方です。共演させていただいた時に、お互いに喉の調子が良くないタイミングがあって。僕が現場で「いやぁ、ちょっと喉がつらいんですよね……」ってポロッとこぼしたら、次の日、櫻井さんが「これ、喉にすごく良いから」って、わざわざのどアメを持ってきてくださって。
素晴らしい気配りですね!
そういう男前な気遣いを、なんの嫌味もなくサラッと自然にできちゃうところが「うわ、本当のスターだ。カッコ良すぎる!」って感動しました。雲の上の存在なのに、私生活の価値観が僕らと全くかけ離れているわけじゃなくて、普通の世間話もめちゃくちゃ楽しくしてくれるんです。あれだけトップに立ち続けているのに、ずっと変わらず飾らないスタンスでいられるのって、本当に素敵だなと思います。
自分の喉の不調を覚えていてくれて、翌日にさりげなく差し入れしてくれるなんて、一生忘れられない宝物になりますね。
本当に宝物です!勿体なさすぎて、もらったアメはしばらく食べられずにずっと大切にとっておきました(笑)。
今、同世代の俳優さんたちが切磋琢磨しながらたくさん活躍されていますが、ご自身の中で「ここだけは周りの誰にも負けないぞ!」という強みやアピールポイントはありますか?
いやぁ、難しい質問ですね(笑)。自分から「ここが僕の売りです!」ってアピールするの、すごく苦手で……。どうしよう、ないかもしれないです(笑)。
では、謙虚に「これからも頑張ります!」ということで……?
はい、精一杯頑張ります!(笑)。でも本当に、役者って自分自身で決めるものじゃなくて、周りの人や視聴者の方に評価していただくお仕事だと思うんです。だから、周りの方が「曽田のこういうところがいいよね」って言ってくれた部分があるなら、そこが僕の強みなんだと思います。自分としては、とにかく目の前にある役に、毎回100%の力で精一杯向き合っていくことしかできないなと思っています。いつか自分から「僕、めちゃくちゃ芝居できます!」って胸を張って言えるようになったらかっこいいんですけどね。なかなか自分を評価するのは難しいです。
曽田さんは島根県のご出身ですよね。地元のおすすめ観光スポットがあればぜひ教えてください。
島根といえば、やっぱり松江城ですね!国宝ですし、歴史を感じられてすごく素敵な場所です。お昼に松江城をゆっくり観光していただいて、夕方くらいになったら近くにある宍道湖に移動するのが黄金ルートかなと。そこから見える夕日がめちゃくちゃキレイなので、島根に来たら絶対に見てほしいです。
島根の名物グルメといえば何が思い浮かびますか?
定番なのは、宍道湖で獲れる「しじみ」や、全国的にも有名な「出雲そば」ですね。実は以前、別のインタビューで島根の名物としてドヤ顔で「うなぎ!」って答えたことがあったんです。でも後からよくよく調べてみたら、僕がおいしいと思っていたうなぎは島根産じゃなくて別の地域のものだったことが判明して(笑)。とんでもないウソを説明しちゃった思い出があるので、今回は間違えないように定番を押さえておきます!
ちなみに、名物関係なく、曽田さんが学生時代によく食べていた「思い出の味」はありますか?
思い出の味といえば、やっぱりファミレスですね。学生時代はずっと部活をやっていたので、部活帰りに友達とみんなで毎日のように寄っていました。そこでいつもピザを頼んで、みんなで分け合って食べたり、アイスを食べたり。それが僕にとって最高の青春の味です。今でもたまに食べると、「やっぱりうまいな!」って当時の懐かしい記憶が一気にフラッシュバックします。あとは、近所に鉄板焼き屋さんがあったので、よくお好み焼きを食べていました。
音楽なども、聴くだけで一瞬にしてあの頃に戻れるような名曲ってありますよね。曽田さんにとっての青春ソングといえば何ですか?
当時はGReeeeN(現在はGRe4N BOYZ)さんをめちゃくちゃ聴いていました!僕らの世代にとってはドンピシャで青春なんですよ。『キセキ』とか、今聴いてもイントロだけでヤバいです。あと『ごくせん』第3シリーズの主題歌だったAqua Timezさんの『虹』も。あの時代の泥臭くて熱いドラマ主題歌や、ORANGE RANGEさんのアップテンポな曲を聴くと、一気に当時の青い気持ちを思い出しますね。
最後に、ドラマを楽しみにしている方へ一言メッセージをお願いします!
今回の作品は「復讐サスペンス」ということもあって、物語が進むにつれて結構ヘビーな展開も増えてきます。ですが、その分ストーリーの密度がものすごく高くて、本当に色々な角度、色々なキャラクターの視点から考察して楽しめる極上のエンターテインメント作品になっています。僕が演じる波多野はもちろん、登場するすべてのキャラクターの裏側にどんな秘密が隠されているのか、ぜひ最後までハラハラしながら見届けていただけたら嬉しいです。
曽田陵介
そた りょうすけ
1997年10月24日生まれ。
最近の出演作に、テレビドラマでは、『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』(‘26)、『月夜行路 -答えは名作の中に-』(‘26)、『顔のない患者-救うか、裁くか-』(‘26)、『推しの殺人』(‘25)、映画では、『炎上』(‘26)、『WIND BREAKER / ウィンドブレイカー』(‘25)などがある。
どの質問にも真剣に、時間をかけて言葉を選びながら答えてくださる曽田さんの姿が印象的で、前編とはまた違った温かくて人間味あふれる素顔を見せていただけたインタビューに。後編のショットでは、日が傾き始めたなか、街並みが青く染まっていくマジックアワーの窓辺に腰かける曽田さんの姿が、まるで映画の一場面のよう。刻一刻と変わっていく光の中で切り取られた、二度と同じ瞬間は訪れない雰囲気での撮影にスタッフ一同感激でした。約1年ぶりのご登場ありがとうございました!
©「夫を殺したはずなのに」製作委員会
ドラマプレミア23「夫を殺したはずなのに」
毎週月曜 よる11時6分~11時55分
■放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
■配信:各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」「Lemino」にて第一話から最新話まで見放題配信 広告付き無料配信サービス「TVer」などで見逃し配信
■原作:「夫を殺したはずなのに」赤石真菜・デジタル職人/CLLENN・テレビ東京
■出演:内田理央 渡邊圭祐 箭内夢菜 曽田陵介 小林亮太 丹生明里 / 紺野まひる 山下容莉枝
■シリーズ構成:市川貴幸
■脚本:石田真裕子 伊藤優 島崎杜香 下田悠子 富安美尋 三嶽咲 井本智恵 / 市川貴幸
■監督:飯塚健 棚澤孝義 的場政行
■プロデューサー:倉地雄大(テレビ東京) 清家優輝(ファインエンターテイメント)
■制作:テレビ東京 / ファインエンターテイメント
■製作著作:「夫を殺したはずなのに」製作委員会
※Item Credit
ジャケット ¥75,900、シャツ ¥27,500(共にユハ)、パンツ ¥28,600(ウル)/エンケル、シューズ ¥19,800(メレル)/マルベニコンシューマーリンク
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:NATSUMI
スタイリスト:岡村春輝(FJYM.inc)
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/相澤花菜