宮世琉弥
ドラマ『青のSP (スクールポリス)
-学校内警察・嶋田隆平-』
ありのままの“人間ドラマ”と
“言葉”のハーモニーを聴き逃さないで
濃く、密な睫毛と吸い込まれてしまいそうな比率で配置された瞳。決して希薄なわけではないのに、ふとした瞬間に泡沫の存在に見えてしまうのは何故なのか。それはきっと彼が白と黒をつけたがる世界で「正解」を決めつけることなく、 “人生の波”や“自分自身の感情の揺らぎ”に抗うこともなく、瞬間のベストを心得て華麗に泳いでいる人だから。その泳ぎ方はいつだってシンプルで自然体。削ぎ落した先の「綺麗」を先天的に持っている彼に聞いた、作品の話。
<あらすじ>
学校内に警察官が常駐し、トラブル対応や予防活動を行うスクールポリス制度。この制度が試験導入されることとなった赤嶺中学校に、自ら志願して配属された嶋田隆平。表向きは何の変哲もない公立校だが、スクールポリス配属によって様々な問題があぶり出されていく。SNS、薬物、盗撮、さらにはマタハラにセクハラなど、今まさに世間を騒がせているトラブルの数々に、想像を絶する方法で対処していく嶋田。法に触れれば、教師であろうが生徒であろうが容赦無く逮捕!?常に冷静で毒舌な嶋田が、赤嶺中学校にはびこる“悪”を痛快に成敗する!そして、警視庁捜査一課の敏腕刑事だった嶋田は、なぜスクールポリスを志願したのか?「確かめたかったからだ、この学校の生徒に守る価値があるのか…」その言葉の意味が明らかになるとき、嶋田の目的、そして赤嶺中学が抱える本当の闇が明らかになる!
<佐々木悠馬>
佐々木悠馬 × 宮世琉弥
最初に台本を頂いた時「佐々木って何を考えているんだろう」と思ったことを覚えています。今回の作品は、台本自体が話数順に間を空けて渡されていたので、佐々木のキャラクターがなかなか掴めなくて。監督と「こんなキャラクターにしていこう」といった話を事前にしたくても、物語がどうなっていくのか最初は分からなかったんです。とにかく監督とお会いするまでにいろいろな作品を観て引き出しを増やして、撮影に入ってから持参した引き出しを元に、監督とお話して「佐々木」という男の子を定めていきました。
台本を貰うたびに宮世さんご自身の中でも
「佐々木」のイメージが変化していったんですか?
そうですね。台本ごとに変わっていく佐々木を見ることで彼に入り込んでいました。自分の過去の経験を引っ張ってきて演じてしまうと、どうしても「宮世琉弥の色」が出過ぎてしまうので、感覚で演技をするようにしていました。
裏設定などもご自分で考えられたんですか?
自分で考えた上で監督に「佐々木ってこうだったんじゃないんですかね?」と提案していました。特に第一話は「佐々木がどんな人なのか」や「どんなことをしてきたのか」を示す大切な話だと思ったので、最初のシーンの感情と見え方を一番大切に演じました。
第一話は、言わば視聴者の方とも
初対面の回ですもんね。
かなり豪華な俳優陣の皆さんと
お芝居で対峙されてみていかがでしたか?
あんなにすごい方たちと演技させていただくのは本当に緊張しました。テレビで観ているだけでも皆さん「すごい方だ」というのは分かるんですけど、直接演技でぶつかってみるとテレビのはるか上を行く迫力があって。いい意味で鳥肌が立ってしまうほど怖かったです。
先生役の皆さんが現場に来られた時の緊張感は?
もちろんピリッとはなるんですが、藤原さんをはじめ皆さんすごく優しい方々で場を和ませてくださって。誰かがセリフを間違えたとしてもそれを少しいじってくださったりして、そのおかげで現場に一体感が生まれました。仲良くなりきる前の初々しさも「ドラマの良いスパイスになっているんじゃないかな」と思います。
学ぶことも多い分、
皆さんのお茶目さも際立っていたんですね。
先生のみならず、いろんな生徒がいて、いろんな個性があって面白かったです。作品的にも一人ひとりが自分の役に入り込んで自由に演技をする場面が多かったこともあり、アドリブの多い楽しい現場でしたね。「本当にこんな学校があるんじゃないか」と思えるほどクラスメイト同士も仲良くなれたので、そこの空気感も楽しんで観ていただけるんじゃないかと思います。
クラスメイト役の中で
宮世さんが一番年上だったとか。
そうなんですよ。クランクイン前に「一番年上だよ」と聞いていて、「どうすればいいんだろう」と実はすごいプレッシャーを感じていたんです。でもいざ現場に入ってみたらみんなが大人で。逆に僕の方が中学生に戻ったかのようにみんなと接していました(笑)。役者同士ということもあって、演技についてもたくさん語ることができましたし、僕の好きなゲームの話でも盛り上がることができました。そう考えると「年上」という感覚では現場にいなかった気がしますね。
現役高校生の宮世さん。
中学生を演じたことで気づいた
「中学生と高校生の違い」はありましたか?
「勉強の難しさ」ですかね(笑)。高校生になると「中学生の頃の勉強って基礎だったんだな」と知るじゃないですか。「中学生の頃、基礎で悩んでたんだな…。」と。高校生になった今、もう一度中学生に戻って基礎を学び直したい(笑)。僕が中学生の頃「小学生に戻りたい」と大人の方に言った時、「高校生の方がいいじゃん」と言われたことがあったのですが、高校生になると「一個前に戻りたいな」としみじみ思います(笑)。
「高校生」の今も全力で楽しんでください(笑)!
ちなみにどんな中学生だったんですか?
自分で言うのも何なんですが、中学生の頃から「裏表」がないタイプ。仕事とプライベート、ほぼ同じ感じなんですけど、その分結構マイペースでもあり(笑)。ずっと本を読むことも好きだし、友達とたくさん話すのも好きだし…本当に日によって昔から気分が変わるんですよね。そう考えるとインドア派とアウトドア派、どちらも兼ね備えている中学生でした。
それは最強ですね(笑)。
小学生の頃は自分本位な部分があったんですけど、中高生になるにつれて人に合わせるようになってきました。その場を俯瞰して見るようになったというか。昔から僕を知っている方に久しぶりにお会いすると「雰囲気変わったね」と言っていただけるようにもなってきて。その度に「あ、なんか成長できているのかな」と感じることが増えてきました。
以前『藤原対YOU』に出演いただいた際に
「多趣味な方だな」と思ったのですが…
自分でも「結構いろんなことやってるな~」と思います(笑)。写真を撮ったり、絵を描いたり、クラシックや絵画鑑賞にハマったり…。自分でも何を趣味と言っていいのか分からないくらい、いろんなものに興味があるんです。その趣味の幅も年齢を重ねるごとに増えていくのかな、と楽しみにしています。共演者の皆さんのお話を聞いていると、本当にいろんな趣味がありますし、自分の知らないジャンルの話をたくさん聞くことが出来るので、仕事をする度に趣味が一つ増えていく感覚です。
今一番興味があるのは何ですか?
今はカメラです。3台持っているんですが、最近新しいカメラをもう一つ買ったのでテンションが上がっています(笑)。人物も風景も撮るタイプです。
Message from
『青のSP (スクールポリス) -学校内警察・嶋田隆平-』
僕、「心に刺さる言葉」がすごく好きなんですけど、『青のSP』で藤原さんが仰る言葉や生徒たちが言う言葉がとにかく良くて。マイナスな言葉もプラスな言葉も共感できるような言葉だらけなんです。加えて、誰かが放ったマイナスな言葉に対して「確かにこんな過去があれば、この言葉が出て来ちゃうよね。」といった「なぜそうなったのか」のエピソードがきちんと物語られるので、そこでも共感していただけるんじゃないかな、と思います。そして、そのマイナスに対して放たれる藤原さんの言葉もまた良くて…。心の傷を埋めてくれるような言葉がたくさん出てくるんです。今の中高生だけでなく、観ていただく全ての方々の心に真っ直ぐ刺さってくれると思います。今のご時世に存在する様々な問題に対しても各話で切り込んでいくので、是非、その問題を解決していく様にも注目していただきたいです。
宮世琉弥
みやせ りゅうび
2004年1月22日生まれ。
万頃琉璃な気持ちのよい素直さで
歩む世界に、触れる心に、温かい愛を蒔いてくれる16歳。
ドラマ『青のSP(スクールポリス) -学校内警察・嶋田隆平-』
カンテレ/フジテレビ:毎週火曜よる9時
出演:藤原竜也 真木よう子
山田裕貴 泉澤祐希 たくませいこ 渋谷謙人 智順 兒玉宣勝 金沢雅美
音尾琢真 石井正則 須賀健太 遠藤雄弥 明日海りお
峯村リエ 升毅 山口紗弥加 高橋克実
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:仲田須加
スタイリスト:徳永貴士
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華