「かっこいい」だとか「イケメン」だとか、そんな言葉がこの世界に存在していなかったとしても、人々はきっと彼のことを「綺麗だ」と感じると思う。彼がどんな表情を浮かべても「はぁ…」と息をもらしてしまうのは、きっと本能行動だ。(実際に私はもらしまくった)そんな圧倒的な魅力を持っていながら、彼の私生活はいつだって親近感溢れる独特のルーティンで脈打っている。一足早く冬服に身を包んだ彼に聞いた作品の話と脈打つアイデンティティの話。
―作品編―
ドラマ『私たちはどうかしている』
<あらすじ>
18年前。老舗和菓子屋・光月庵の当主が何者かに殺害された。そして、彼の息子の証言から、住み込みで働いていた女性職人が容疑者として逮捕される。互いに初恋の相手だったはずの七桜と椿は、容疑者の娘と被害者の息子となり、憎み合ったまま離ればなれに…。そして15年の時を経て、二人は運命の再会を果たす。椿は七桜を幼馴染と気づかぬまま、再会したその日にプロポーズ!母の無実を証明するため、正体を隠したまま“偽りの結婚”を利用して、光月庵に乗り込む七桜!しかし、そこには、結婚に反対する女将の執拗な嫌がらせやドロドロのお家事情など、様々な逆境が待ち受けていて…!?過酷な運命に翻弄されながらも惹かれ合う二人。そして、当主殺害事件の真相とは―!?
城島裕介 × 高杉真宙
城島くんは元気で素直な子。けれど、いろいろと彼の中で浮き沈みがある子でもあります。すごく真っすぐな印象…真っすぐだからこその行き過ぎた行動を起こしてしまうこともあるけれど、気持ちは結構分かりやすい子ですね。
椿役の横浜さんとは高校の同級生
でもありますよね。
作品が決まって、何かお話はされましたか?
2018年の『虹色デイズ』という映画以来の共演で、実は会ったのもその撮影以来だったんです。まずは「同級生と会ってる?」などの近況報告から始まって、「今回の撮影はこうだよね」という話をしたかな。作品が決まった時点ではそんなにガッツリした話はしていませんでした。逆にそれが同級生らしいですよね(笑)。
高校の同級生と一緒に仕事をすることって
普通だとあまりすることのない経験だと
思うんですが、
どんな感覚なんですか?
なんですかね…でもなんか不思議な感じはありますよ(笑)。高校時代をお互いに知っているし、どんな高校生だったかも知り合ってますしね。久々に会うとやっぱり照れくさいです(笑)。
照れくささは想像がつきます(笑)。
今回は初の和菓子職人の役ですよね。
何か、役作りで参考にしたものはありますか?
僕は見習い職人なのでそこまでやることは多くはなかったんですが、和菓子のことを調べたり、撮影に入るまでの2か月間は和菓子作りの練習もさせていただきました。「餡切り」や「包餡」という見習い職人の作業のやり方を教えていただいて、材料だけもらって家に帰ってひたすら包餡をしていました。
やっぱり難しい?
難しいですね。教えてもらうはもらうんですが、それぞれ職人さんによっていろんなやり方があるんですよ。ある程度の決まった型はあるんですけど、その中でも自分のやりやすいやり方を見つけるまでに苦労しました。
では、ズバリ高杉さんは何職人?
僕は…家で過ごす職人ですかね(笑)。普段から漫画やアニメ、ゲームが好きなので家がかなりコンテンツで充実しているんです(笑)。ただ今回の自粛期間中は、普段はあまり観ることのないドラマや映画、あとは小説を読む時間が多かったです。
何かハマった作品はありましたか?
ドラマだと、話題になっていた『ペーパーハウス』と『ストレンジャー・シングス』、『梨泰院クラス』が面白かったです。映画は洋画ばっかり見てたんですが『ワンダー 君は太陽』が印象に残っていますね。あと、以前観たことのあった『ターミナル』という映画を観ました。内容を全然覚えていなくて(笑)。『ターミナル』、すごく良い作品でした。
以前、ゲーム実況を観るのにハマっていると…
実況もずっと観ていました(笑)。ゲーム自体もちょこちょこやって…。今は以前お話していたゲームとはまた違ったゲームにもハマっています。以前ハマっていたゲームと同じ会社が出しているゲームなんですが結構それも難しいです…!
ではもう一つ。
衝撃的な『私たちはどうかしている』
というタイトル。
高杉さんが「自分がどうかしている」と
思うところはありますか?
携帯を本当に見ないところですかね。この現代社会において携帯を見ないのは結構致命的なんですけど…(笑)。もう本当に携帯に興味がなくて、今日も充電が14%しかないのに充電するのを忘れていたんですよ。そこはちょっと「どうかしている」かなって(笑)。携帯を触っていない時に来た連絡がたまっているのを見ると返す気がなくなっちゃうんですよね。自粛期間中はまだ見ている方だったんですけど、撮影が始まってからは本当に見なくなりました。とはいえ、自粛期間中ってアラームをかける必要もないじゃないですか。なので平気で3日間くらい携帯が行方不明になっていたこともありました(笑)。
携帯が行方不明!
見つかって良かったです(笑)。
では、最後に高杉さんの見どころと
作品の見どころをお願いします。
城島くんの見どころは、彼は「子犬系和菓子職人」なので「子犬系」に近づけられるように徐々に役作りをしました。3年後もベースは変わっていないので、そのイメージがみなさんに届くといいな、と思います。あとは見習い・城島くんの和菓子職人としての成長も楽しんで観ていただけると嬉しいです。作品に関してだと、僕自身現場で体感して思ったのは、このドラマの世界観の綺麗さ。和菓子ももちろんそうですし、それぞれが着ている着物など美しい「和」の画力に迫力があるんです。僕が撮影で楽しみにしているのは「どんな和菓子が出てくるんだろう?」ということと皆さんの着物。きっと各話ごとに楽しんでもらえると思うので是非注目してほしいですね。そして、その綺麗な世界とは対照的なドロドロとしたミステリー要素も楽しんでいただきたいと思います。
高杉真宙
たかすぎ まひろ
1996年7月4日生まれ。
お茶目さと寧静さが絡まり合うベールの下で、イノセントな笑顔を見え隠れさせる魅惑的色香を放つ24歳。
日本テレビ『私たちはどうかしている』/ 城島裕介役
毎週水曜日 よる10時放送
※最終回は30日(水)よる9時放送
見逃し配信
※Item Credit
Cardigan:URU ¥30,000
Knit:URU ¥24,000
Tops:URU ¥16,000
その他 スタイリスト私物
【問い合わせ先】
すべてSTUDIO FABWORK
(03-6438-9575)
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-6-6 秀和外苑レジデンス306
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
スタイリスト:荒木大輔
ヘアメイク:堤紗也香
ディレクション:町山博彦/半澤暁
インタビュー・記事:満斗りょう