八木勇征
ドラマ『推しが上司になりまして フルスロットル』
タイトルに負けないぐらいフルスロットルで臨みたい
10月8日(U-NEXTでは10月1日から独占先行配信中)から放送が開始しているドラマ『推しが上司になりまして フルスロットル』(テレ東系)で主人公の推しであり上司を務める「FANTASTICS」の八木勇征さんが、「FAST」に今年2度目のご登場!先日クランクインしたばかりの八木さんに、撮影が始まった手ごたえや、演じる際に心がけていたことなどを伺いました。(*取材は7月下旬)

©「推しが上司になりまして フルスロットル」製作委員会
<あらすじ>
愛衣(鈴木愛理)の推しである人気俳優・氷室旬(八木勇征)が、アパレル商社TAKASHIROの社長・高代(加藤茶)の孫で、次期社長に就任することに!推しの前で色々やらかしてしまった愛衣は、「推しの目の及ばぬところへ」と、部署異動を考える。しかし、愛衣が社長就任記者会見の資料を作った流れから、深夜に推しと二人きりで会見準備をすることになり、キュン死寸前に!!そして翌日の会見で、旬の足を引っ張る輩が登場!愛衣はその男を追うのだが…!

前作は、先輩でもあるGENERATIONSの片寄涼太さんが主人公の推しであり上司役を務めていた作品ですが、今回のお話を聞いた時の気持ちを教えてください。
コメディー要素もたくさん散りばめられていて、事務所内でもすごく面白いと評判になっていましたし、僕も実際に見ていました。その作品に自分が携われると聞いた時は、「あの世界観に飛び込んでみたらどうなるんだろう」と考えると、すごくワクワクしました。
今回は続編ということではなく、オリジナルキャラクターでの出演となり、完全オリジナルなので、ご覧になる方には前作とはまた別軸の新しい「推し上司」という風に受け取ってほしいですし、僕たちもその気持ちで全スタッフ、全キャスト一丸となって撮影しています。まだクランクインして間もない頃ではあるのですが、毎日の撮影がとても充実しているので、僕個人としても放送日がすごく待ち遠しいです。
サブタイトルについている「フルスロットル」というのも、なんだかすごそうですね。
そうなんです。割と色々なことを振り切っているのも今回の見どころなので、僕も事あるごとに「どこまで振り切ってやろうかな」という気持ちが今の段階であります。「ここはもうちょっとコメディーっぽく、思いっきり振り切ってやりたいです」ということを提案してみたり、監督から「このシーンは振り切って演じてほしい」と提案していただいたり。撮影のやり方もタイトルに負けないぐらいフルスロットルで進んでいるので、そういうところも楽しみながら撮影しています。

具体的に、どういうところで振り切ろうと思っていますか?
やっぱりこの作品の見どころの一つがコメディーなので、動きの大きさや表情のバリエーションを増やすなど、細かく繊細にやるというよりは、オーバーに激しく動きや表情をつけるようにしています。後々編集していただくときに、SE(効果音のこと)が足されると思うので、それがついた時にさらに面白い仕上がりになるんじゃないかなと思うので、その辺は特に振り切って演じようと思っています。
今回演じている氷室/高代旬とは、どんなキャラクターなのか教えてください。
旬は元々演じることを職業にしていた分、社長を継ぐことを決めてから、社長としての立ち振る舞いや言動といったところは95%くらい本物に近づけるけど、中身が伴っていないからちょっとボロが出ちゃうこともあるんですよね。そういう爪の甘さというか、少し子どもっぽいところもあるんじゃないかなと思っていますし、すごく正直で茶目っ気もあるんです。今作では、旬が愛衣よりも年下という設定なので、大人の女性から見たらかわいがられるような部分もあると思うので、プライベートだと、そういう一面や表情がたくさんあるキャラクターなんじゃないかなと思います。あとは、俳優や社長をしている時と、愛衣と2人きりになった時や昔からの友人など、自分のプライベートを知っている人、自分から近づきたい人といる時のギャップは、見ている方にも伝わるくらい大きく変化をつけていこうと監督とも話し合っています。

ここまで撮影してみた感想や手ごたえはいかがですか?
今回は監督が3名いらっしゃるので、それぞれの持ち味があると感じています。順々に撮っているわけではないので、一日の内でも「このシーンはこの監督」と変わって撮っていて、例えば「前のシーンの続きはこうだったけど、次に撮るシーンは違う監督だから、こんな感じのニュアンスが入っていたよな」といったことを常に考えながら撮影しています。大変さはありますがいいスパイスになっていて、愛衣を演じる鈴木(愛理)さんとも「刺激があるよね」と話しています。僕もそういう毎日のほうが充実感も得られるし、何より楽しんで撮影できているので、どれも鮮度の高い映像が撮れていると思います。
今回共演している鈴木さんと高野洸さんは前作にも出演されていますが、その辺でお話ししたことはありますか?
お二人とも前回から出演されているのですが、今回は続編ではないので「前作はこうだった」という話は一切していないんです。全員で1から新しく現場づくりをしている感じです。

鈴木さんとは共演シーンが多いと思いますが、話し合うことはありますか?
話がどんどん進んでいくにつれて、まだ決まりきっていない部分や、「ここはもっとこうしたら良くなる」という部分が出てくるんです。そういったところは、撮影前に2人で一回話してみたり、呼び方ひとつにしても「ここはちょっと変えたら、この後のシーンにもっといいエッセンスを組み込んでいけるんじゃない?」といった話をしたり、監督陣やプロデューサーさんとも相談しています。今後もどんどん話し合いながら撮影していくと思うんですけど、そういうことが早い段階からできているのはすごくいいことなんじゃないかなと思います。

きっと”推し“がいる人にとっては、愛衣の気持ちに共感したり、自分の”推し“で想像してみたいようなシチュエーションもたくさんあったりするのかなと思いましたが、八木さん的一押しポイントや見どころを教えてください。
今作はラブコメなので、ラブの部分でいうと、旬と愛衣の距離の縮まり方が見どころかなと思います。コメディーの部分では、作中で愛衣のモノローグが結構多く、心情をブワーっと話すシーンでは鈴木さんが表情豊かに演じていると思うので、ぜひそこにも注目してみてください。愛衣がモノローグで言っているセリフの時の表情を見ていても「心からそう思っているんだな」というのが伝わると思いますし、愛衣の推しに対する思いは、僕も台本を見ていて「こういう風に思っている人は多いだろうな」と思うので「その気持ち、分かる!」と、愛衣に共感する人たちがたくさんいるんじゃないかなと思います。見てくださる方それぞれに楽しんでいただけるドラマになるよう、これからの撮影も頑張ります!

八木勇征
やぎ ゆうせい
1997年5月6日生まれ。FANTASTICSのボーカル。
撮影とインタビューはそれぞれ別の日に行いましたが、撮影のタイミングがちょうどアリーナでのライブを終えられた後日で、疲れているかと心配していたのですが、そんな心配も吹き飛ぶぐらい明るく元気な八木さん。撮影の時間はかっこよくキメてくれる中で、合間には撮影時にスタッフと話している、リラックスしている八木さんの表情もカメラに収めることができました。撮影中にはチョコレートが食べたいということなども話してくださりとても賑やかで楽しい撮影となりました。記事後編では、八木さんの俳優活動を支えている芯の部分にも迫っております。お楽しみに。
最近の出演作に、テレビドラマでは、MBS・TBS『あやしいパートナー』(‘25)、テレビ朝日『南くんが恋人⁉』(‘24)、フジテレビ『婚活1000本ノック』(‘24)、映画では、『隣のステラ』(‘25)、『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(‘25)、『矢野くんの普通の日々』などがある。

©「推しが上司になりまして フルスロットル」製作委員会
ドラマ NEXT『推しが上司になりまして フルスロットル』
毎週水曜深夜24時30分〜放送中
動画配信サービス「U-NEXT」では毎週水曜21時より各話1週間独占先行配信中
原案・設定協力:漫画/森永いと、原作/東ゆき『推しが上司になりまして』(DPN ブックス)
脚本:綿種アヤ、阿相クミコ、東ゆき、川村庄子(テレビ東京)
監督:本田隆一、久万真路、佐藤恵梨子
プロデューサー:川村庄子(テレビ東京)、小田彩(アクシーズ)
出演:鈴木愛理、八木勇征(FANTASTICS)ほか
制作:テレビ東京、アクシーズ
©「推しが上司になりまして フルスロットル」製作委員会
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:福田翠(Luana)
スタイリスト:中瀬 拓外
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿
