板垣李光人
「限られた時間」を理解して
この人生を輝かせる…そんな決意の瞳
板垣さんを目の前にすると「切ない」という言葉の意味が分かる。恋しくて胸が締め付けられるような想いが。何故か。それはきっと、水面に映る月のように“複雑”で“曖昧”だから。分かりきることなど到底できない奥深さに、歯がゆさを覚えるのかもしれない。完璧に自分を役に染め上げる彼の演技、そこに垣間見えるのは毅然たる役者としての覚悟。こんなにも強く“板垣李光人”な彼が、自分の色を消す瞬間には並外れた潔さを感じる。「留める」美しさと「染まる」柔らかさを併せ持つ彼に聞いた、FAST恒例スリークエスチョン。
欠かせないもの
“二度寝”
わざわざ二度寝のために計算して、起きなきゃいけない時間の10分か15分前にアラームをかけます(笑)。二度寝のために早く起きるって本末転倒なんですけど、ちょっと早く起きてパパッと支度を済ませて着替えた上で寝るっていう…。二度寝をすることに意味があるんです(笑)。休みの日も一度起きてから、その後2時間くらい寝ちゃいます。二度寝って何であんなに良いんですかね(笑)?
人生の選択をする際の板垣李光人の軸
“やったことのない方を選ぶ”
楽しいことだけを選んでいると、どうしても自分の好きなことを選んでしまうので偏りが生まれると思うんです。僕はいろいろとやりたいタイプなので、どちらかというと「やったことのない方」を選んできた気がしますね。「これをやった上で何か自分に新しい発見があるのかな」と結構考えて。広い話になっちゃうんですけど、生きていられる時間って限られているわけじゃないですか。だからこそ、その中で出来ることをやっていかないともったいないな、と。
座右の銘
“メメント・モリ”
ラテン語で「死を忘れるな」という意味の言葉。わりと昔の日本の死生観って「死」というものを特別視しているわけではなかったと思うんですけど、西洋的な考えが入ってくる中で「死」が「不吉」や「タブー」的な存在として遠ざけられがちになっていて。でも僕は「死」は何よりも傍にある存在だと思っているので、常にこの言葉を意識しています。
板垣李光人
いたがき りひと
2002年1月28日生まれ。
刹那に駆ける婚星のように、吸引的な光を放ちながら見る者の心を釘付けにする18歳。
映画『約束のネバーランド』
2020年12月18日(金)全国ロードショー
原作:白井カイウ・出水ぽすか(集英社『週刊少年ジャンプ』)
監督:平川雄一朗 脚本:後藤法子
出演:浜辺美波 城桧吏 板垣李光人/北川景子 渡辺直美 ほか
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:宮本愛
スタイリスト:カワセ136
ディレクション:半澤暁
ページデザイン:吉田彩華
インタビュー・記事:満斗りょう