塩野瑛久
映画『SAKAMOTO DAYS』
鹿島役は考える余地がたくさんあっておもしろそうだなと思った
週刊少年ジャンプの大人気コミック「SAKAMOTO DAYS」が、ついに実写映画化!主演の目黒 蓮さんの、特殊メイクによる“ふくよかな坂本”と“スマートな坂本”の演じ分けも話題の本作に、坂本の命を狙う・X(スラー)一派の鹿島役で出演する塩野瑛久さん。体中に武器を仕込まれた改造人間・鹿島を演じるにあたっての役作りや、撮影中の裏話などをお聞きしました。
©鈴木祐斗/集英社 ©2026映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会
<あらすじ>
史上最強といわれた殺し屋・坂本太郎(目黒 蓮)。ある日、彼は恋に落ち、あっさり殺し屋を引退。結婚と娘の誕生を経て、街の個人商店の店長となった坂本は、かつての面影がないほどに……太った!!だが、そんな彼の首に突如、10億円の懸賞金が掛けられ、世界中から刺客が集結する。「見た目は変わった。だけど、強さは変わらない」規格外のヒーローが、愛する家族と平和な日常を守るため、かつての部下であり、今は相棒となった心を読むエスパー・朝倉シン(高橋文哉)と共に、迫りくる悪党に挑む!
本作のホームページに、鹿島役でのオファーに対して「まさかの被り物オファーにワクワクが止まりませんでした」とコメントされていましたが、どのあたりにワクワクしたのでしょうか。
顔出さないんだ!?っていう(笑)。もちろんすべてのシーンで被り物をしているわけではないのですが、そういう設定の役をやったことがないので、率直におもしろそうだと思いました。あとはやっぱり、今作では鹿島が一番最後の敵になるので、どのように演じていこうかなと、考える余地がたくさんあることがおもしろそうだと思いました。
実際に被り物をしてのお芝居は、いかがでしたか?
トナカイの被り物をしていると、ほとんどなにも見えないんです。視界は真っ暗で、ちいさ~く開けられた(鼻の)穴が2つと、口の線みたいなものが見えるだけなんです。穴といっても、景色が見えるほど大きく開けられているわけではないので、僕の目の前には、ずーっと困り顔のニコちゃんマークみたいなものがいるだけで(笑)。
そうなのですね!
トナカイの被り物をしたまま、長い廊下というか、トンネルみたいなところを歩くシーンがあるのですが、1人だとまっすぐに歩くこともできませんでした。そのシーンでは、僕の後ろを歩く殺し屋の一人・鬼ヶ原さんが口元にマスクをしているんです。ですので撮影中は、こそっと「もうちょっと左です。もうちょっと右です」と言ってもらって、軌道修正をしてもらいながら歩いていました(笑)。
また、「役設定を自分なりに解釈して、塩野なりの鹿島をやりきれたと思います」とコメントされていましたが、鹿島をどのように解釈して演じましたか?
原作では、鹿島はたくさん出てくる刺客のなかの1人ではありますが、映画全体で見たときに、不気味さやラスボス感みたいなところをちゃんと表現したいなと思いました。たとえば、立ち上がるときの気味の悪さ。人工骨格で、カラダの70パーセントが武器で作られているということなので、そのカクカク感というか。立ち上がるときに、いちいち関節が外れているような動きにしてみたりとか。そういったところは、アクション部や監督から指示があったわけではないのですが、自分で結構、入れ込んでやっていたところはあります。また、原作の鹿島はもうちょっと表情豊かなのですが、映画版では人間味をなくすようにしてみました。
鹿島と坂本の、電車でのバトルシーンも大きな見どころですよね。
電車のなかという限られた空間で、狭いところでの戦い。それを活かしながらのアクションは大変でしたが、一方で楽しくもありました。アクション練習でやった動きよりもコンパクトに表現しなければいけない瞬間もあったり。なんといっても、鹿島は両手に武器がついているので、受け身をとれないんです。ですので、ちょっと痛い思いをしたところもあるのですが、それがどの場面なんだろうと探しながら観てもらっても、おもしろいかもしれません(笑)。
たしかに、両手がふさがっているのは怖いですね。
そうなんです!なので、僕はもう9割方は“やられアクション”でした。でも、それを経験したことで、アクション部のリアクションというのがホントにスゴくて、いかに大事であるかということをあらためて感じました。ただ、そんななかでも、ただやられるだけ、派手に見えるだけではない鹿島の魅力が見え隠れしたらいいなと、そこは常に意識していたところです。
塩野瑛久
しおの あきひさ
1995年1月3日生まれ。
映画のイベントの前に取材のお時間をいただきましたが、駆け足で来られた塩野さん。取材の時間を1分1秒無駄にしないようにお気遣いいただいているのが体現されていました。またインタビューでもすごく丁寧で作品の中で鹿島を演じた人物とは思えないくらい紳士的で誠実なお人柄でした。インタビュー後には1月クールの放送中だったドラマにも少し触れさせていただきましたが、にこやかな表情で、忙しい中でお話ししてくださいました。後編では映画の中で気を付けたことやこだわったこと等、作品をより楽しく見られる裏話を伺っております。お楽しみに!
最近の出演作に、テレビドラマでは、TBS『未来のムスコ』(‘26)、フジテレビ『嘘が嘘で嘘は嘘だ』(‘26)、テレビ朝日『魔物 (마물)』(‘25)、テレビ東京『五十嵐夫妻は偽装他人』(‘25)、映画では、『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』(‘26)、『八犬伝』(‘24)などがあり、6月19日公開の『マジカル・シークレット・ツアー』と7月3日公開の『ラブ≠コメディ』、また今秋には『すべて真夜中の恋人たち』の公開が控えている。
©鈴木祐斗/集英社 ©2026映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会
タイトル:『SAKAMOTO DAYS』
公開日:4月29日(水・祝)公開
脚本・監督:福田雄一
出演:目黒蓮 高橋文哉 上戸彩/横田真悠 塩野瑛久 渡邊圭祐 戸塚純貴/八木勇征 生見愛瑠/北村匠海
©鈴木祐斗/集英社 ©2026映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会
※Item Credit
ジャケット¥115,500
シャツ¥69,300
ともに
(Ground Y)
問)ヨウジヤマモト プレスルーム
03•5463•1500
それ以外スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:草替哉夢
スタイリスト:能城匠(TRON)
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿