櫻井海音
ドラマ&映画『【推しの子】』
「自分が生きている意義を常に考えている」
コミックス累計2,000万部を突破した赤坂アカさんと横槍メンゴさんによる漫画「【推しの子】」を、Amazonと東映の共同によって実写映像化するプロジェクトが始動。すでにPrime Videoでのドラマシリーズ(全8話)が世界独占配信(11月28日より)され、その続きとなる映画『【推しの子】-The Final Act-』が12月20日(金)より全国公開となります。
主人公が「推し」である伝説的アイドル・アイの子どもに生まれ変わるというファンタジー設定とサスペンス要素、さらには芸能界の複雑な世界に切り込む斬新な本作で、主人公のアクアを演じたのは、櫻井海音さん。もともと大ファンだったという原作のドラマ&映画化にあたっての出演への思いや、役作りや演じるにあたって心がけたことなどをお聞きしました。
©集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会
<あらすじ>
伝説のアイドル・アイ(齋藤飛鳥)が亡くなり、アイが極秘出産した息子・アクア(櫻井海音)は復讐心に囚われて母の死の真相を追いかけ、アクアの双子の妹・ルビー(齊藤なぎさ)は母のようなアイドルになることを一途に夢見る。それぞれの思いを抱えながら芸能界へと突き進む二人。しかし、彼らを待ち受けていたのは煌びやかな世界に隠された“リアルな裏側”だった。
今回のお話を聞いた時は、どんなお気持ちでしたか?
元々原作のファンでずっと読んでいた作品なので、もし実写化するなら絶対に自分がアクアをやりたいなと思っていました。なので、最初にお話を聞いた時は嬉しさとありがたさが一番にありましたが、プレッシャーも感じていました。でも、それ以上に自分が好きな作品に携われることの高揚感が強かったです。
アクアを演じるにあたって、特に重視したことを教えてください。
アクアは一見クールで無表情。感情もあまり表に出るタイプではないのですが、ずっと内に秘めた「復讐心」というものが根幹にあるんです。それ故に、自分の弱さを他人に見せられない弱さ、人に甘えらず、1人で解決しようとしてしまうところがあるのですが、それもアクアの魅力だと思うので、そこをいかに自分が原作通りに表現できるかというところは常に考えていました。
一読者として見ていた時と、実際にその役を演じることで難しかったところもあったのでは?
原作に忠実に再現するということももちろんですが、生身の人間がやるからには、そこにリアリティを持たせなければいけない。「【推しの子】」は作品自体がリアルな芸能界を描いているので、それをその世界で生きている僕たちが実写を表現するには、うまい具合に塩梅をつけなければいけない、見つけなきゃいけないなと考えていました。
原作を読み込んだからこそ気づいたことや、役に活かしたことを教えてください。
自分が演じるシーンの前には、常に原作の同じシーンを見て、アクアがどういう立ち方をしているのか、どういう目線なのかということを、どこまで再現できるか模索していました。
悩んだ時の1番の指針になったのは、やっぱり原作を見返すことでした。それが正解であり答えだし、ドラマ&映画版のストーリーも原作に忠実に物語が進んでいるからこそできることだと思うので、ちゃんと原作を読み返せば、台本の意図も自然とつかめてきたんです。
表情以外に、セリフの言い回しの仕方で心がけたことはありますか?
アクアは割と淡々と一定に話してはいるけれど、アクアの心情には常に「復讐」があって、シーン全体、作品全体として見た時に違和感のない声の使い分けは意識していたかもしれません。ちょっと気持ちが落ちてシリアスなところと、ポップなところは少しだけ声のトーンを明るくしつつも、あくまで「アクア」でいる。そのバランス感みたいなところは心がけたポイントです。
では最後に、映画の大まかなあらすじと見どころを教えてください。
映画は『【推しの子】』という物語の根幹というか、核心に迫っていきます。ドラマ版は割とポップな部分があったり、キャラクターの魅力が光るような設定、展開だったりする回が多いと思うのですが、映画はお話もしっかりと結末に向かっていって、どういう風にこの『【推しの子】』という作品が終わっていくのかが分かると思います。
僕も先日初号の試写を見たのですが、やってきたことは間違っていなかったなと思いました。それはドラマの完パケを見た時も思ったことですが、映画を見てより一層、感慨深いものがこみ上げてきました。見ていただいた関係者の方々にも褒めていただけたので自信にも繋がりました。ぜひ皆様に劇場でご覧いただきたいです!
櫻井海音
さくらい かいと
2001年4月13日生まれ。
撮影時はとってもスマートにポージングを変えてくださる櫻井さん。【推しの子】をイメージしたカラーではライトよりも目を引いてしまうオーラがあり、流石の一言。動きもたくさんご本人から提案をしていただき、爽やかな表情から可愛いもかっこいいも全てカメラに向けてくれました。またカメラマンからのポージングの要望にも素早く答えてくださるので、スムーズに撮影を進めることができました。後編では年末年始にぴったりの質問でたくさんお話をお聞きしました。お楽しみに。
最近の出演作に、テレビドラマでは、テレビ朝日『泥濘の食卓』(‘23)、WOWOW『アオハライド Season1・Season2』(‘23)、ウェブドラマでは、Prime Video『【推しの子】』(‘24)、『愛してるって、言いたい』(‘24)、映画では、『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(‘25)が控えている。
©集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会
・『【推しの子】』ドラマシリーズ
配信開始日:2024年11月28日(木)21:00よりPrime Videoにて世界独占配信開始
11月28日(木)21:00 第1話~第6話
12月5日(木)21:00 第7話~第8話
作品の視聴には会員登録が必要です。(Amazonプライムについて詳しくはamazon.co.jp/primeへ)
・映画『【推しの子】-The Final Act-』
映画公開日:2024年12月20日(金)より東映配給にて全国公開
原作:「【推しの子】」赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
出演:櫻井海音 齋藤飛鳥 齊藤なぎさ 原 菜乃華 茅島みずき あの
企画・プロデュース:井元隆佑
脚本:北川亜矢子
音楽:fox capture plan
監督:スミス、松本花奈
コピーライト:©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 ©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:高草木剛(VANITÉS) 吉沢実希
スタイリスト:藤井 晶子
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿