細田佳央太
『もしも、イケメンだけの高校があったら』
まず思い切り笑ってみて欲しい
そして、感動して欲しい
数々の話題作に出演し、発達障害の学生から全盲の青年まで、さまざまな役柄を演じてきた細田さん。そんな彼が土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』で演じるのは、その名の通りイケメンだらけの高校に迷い込んでしまった普通の高校生。さまざまな難解な役柄を演じた次に向き合うこととなった“普通”。細田さんは一体、どのように“普通”を紐解き、表現するのか? 今注目の若手俳優に、意気込みと見どころをお聞きしました。
『もしも、イケメンだけの高校があったら』で演じられる「池田龍馬」について、どういった印象を持っていますか?
馴染みやすい役だと感じています。僕、カッコつけられないんです(笑)。正確に言うと、カッコつけようとしてもヘマしちゃうんです(笑)。作中で龍馬も同じような感じなので、親近感が湧きました。あと、龍馬は本当に優しい性格をしているなと思っています。他人から厳しい言葉を言われても、それを額面通りに受け取らず、一旦受け止めつつも意図や相手の気持ちを考えられる。とにかく相手を拒絶しないんですよ。
“普通の高校生”という役柄、実は難しいのではと思うのですが、細田さんとしてはいかがですか?
そうですね。周りがイケメンだらけなので、そこでは“普通”が“異質”になるんです。あまりにも普通感を出しすぎると、変に周りから浮きすぎてしまう恐れがあって、そんな中で龍馬の魅力も伝えないといけない。なので、イケメンたちとの距離感や会話に関しては、自分のポジションをしっかり意識して演じるようにしています。
細田さんの思う“イケメン”とは何ですか?
僕も“イケメン”とは何だろうという状態です(笑)。そもそも“イケメン”と“カッコいい”の違いを説明するのも難しくないですか?今のところ“イケメン”は見た目のことだと思っているんですけど、きっとそれだけじゃない、僕のまだ知らない“イケメン”の意味をこのドラマが教えてくれるのかな、抽象的な“イケメン”という言葉の意味を導き出すドラマなのかなと思っています。
では、細田さんの思う“カッコいい人”は何ですか?
僕の思う“カッコいい人”は、自分の好きなことに身を削れる人です。それも「無意識に夢中になって、気がついたら死にかけてました」みたいな。そんな職人みたいに、“自然と命を掛けれるくらい何かに取り組める人”がカッコいいと思いますね。
今回、たくさんのイケメンたちと共演されますが、どんな印象をお持ちですか?
本当に皆さんイケメンだと思うのですが、同時に可愛いなと思うことも多くて(笑)。皆さんとは同世代ですが、主要な6人の中だと、僕が二番目に年上なんです。若いのに活躍されていて凄いと思うと同時に年相応のところもあって、可愛いなと(笑)。例えば、(藤原)大祐は役柄的にリアクションや動きが大きくなりがちなんですけど、その度にアクセサリーがどこかに飛んでいったりして、カットがかかった後に「なくなった!」と毎回探すんですよ(笑)。藤枝くんもめちゃくちゃ真面目で、ひとつ一つのことに疑問を持って「この時はどうしたらいですかね?」や「あの時はこうするべきでしたか?」みたいな感じで聞いてくれて、毎日取材を受けてるみたいになっています。僕にとっては、その真面目さが心地良いです。
最後に作品の見どころをお願いします!
第一にコメディー作品なので、たくさん笑って欲しいと思っています。でも撮影していく中で感動できる場面もたくさん出てきて、僕やスタッフさんたちも「こんなに早くこの作品で感動できるとは!」と驚きました。コメディー全振りだと思っていたら、度肝抜かれるくらい感動できる作品なので、楽しみにしていてください!
感動するところというのは、イケメン大会絡みの青春系のところだったりしますか?
大会の選抜メンバーに選ばれなかった人たちの話です。努力したけれど選ばれなかった人たち、そういう表ではない影の部分も丁寧に描かれていいます。間違いなく今作の見どころの一つだと思います。
細田佳央太
ほそだ かなた
笑顔がとてもかわいく、愛らしい細田さん。細田さんから放たれるマイナスイオンに癒されました。ひとつひとつ丁寧に目を見て、受け答えしてくださる姿、にじみ出る人柄の良さ、20歳とは思えませんでした。撮影時はポージングが難しいと照れ笑いする場面も!取材終了後は、深々とお辞儀をしてくださり、真面目で誠実な姿に初対面のスタッフも細田さんのことが大好きになってしまいました!
土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』
テレビ朝日系 毎週土曜曜 夜23時 放送
出演:細田佳央太 宮世琉弥 藤原大祐 水沢林太郎 内藤秀一郎 藤枝喜輝 遠藤さくら 速水もこみち 秋山菜津子 皆川猿時
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー:山根将悟
記事:山根将悟/近谷奈生