川村壱馬
ドラマ『6 from HiGH & LOW THE WORST』
「仲間の想い方」を教えてくれた
熱く優しい“HiGH&LOW”の世界
日本テレビ『6 from HiGH & LOW THE WORST』
<あらすじ>
映画『HiGH & LOW THE WORST』(2019年公開)に登場した6人の幼なじみ達のその後を描いた物語。天真らんまんで真っ直ぐな楓士雄(川村)、常に成績トップの誠司(白洲)、喧嘩っぱやく荒っぽい真也(中務)&正也(小森)の“オロチ兄弟”、おてんばで勝ち気なマドカ(富田)、内気な新太(矢野)の幼なじみ6人は、タイムカプセルに10年後の自分たちに宛てた手紙を入れ、団地近くの公園に埋める。10年後、誰が呼びかける訳でもなく、自然と集まった6人は手紙を読みながら懐かしい話に花を咲かせる。そして、今の自分の写真と、さらに10年後の自分に向けた手紙を書き、また同じ場所にタイムカプセルを埋めることに。しかし、それぞれ帰路についた後に、突然の悲劇が起きてしまう…。
<花岡楓士雄>
希望ヶ丘団地(通称、絶望団地)出身。鬼邪高校全日制の“頂点テッペン”を目指す快男児。小柄だが抜群のパワーとスピードを誇り、中学時代は周辺の学校を軒並み仕切っていた。母と2人暮らし。性格は天真らんまんで、好奇心旺盛。誰とでもすぐ友だちになり、周囲を自然と惹き付ける不思議な魅力を持つ。その一方で、強敵に出会うとガチで腕比べしたくなる側面も…。誠司、真也、正也、マドカ、新太とは同じ団地で育った幼なじみ。強い絆で結ばれている。
花岡楓士雄 × 川村壱馬
楓士雄は自覚のない「リーダー気質」な男の子。意識をしていなくても周りがついてくるような人なんです。自分で演じておきながら勉強させてもらえることがすごく多いキャラクターでした。楓士雄の「周りの人たちを大切にする姿勢」には「男気」があるんですよ。ただそれも特段意識をしているわけではなくて。楓士雄のそういった面に人が自然と集まって来るんだろうな、と思いましたね。
人を惹きつける魅力がありますよね。
楓士雄を演じて川村さん自身に変化はありましたか?
仲間を大事にする「仕方」の変化かな。今まではグループの中でもどこかで変な責任感、プレッシャーを感じていたんです。今ももちろん責任感は持っているんですが、以前よりも薄くなって自然体でいられるようになりました。余裕でいられるようになったというか。そのせいか、今までよりどしっと構えていられるようになった気がします。
より軽やかに?
そうですね。グループ活動では最低限のメンバー同士の気遣いが大切。でも無理しすぎる必要はないんだな、と。「大事な存在」が絶対的に大事なことに変わりはないじゃないですか。だからその想いさえあれば、自分らしく接していっていいんだって。「自分の思うままでいいや」と思えるようになりましたね。今までは変に気を遣ってしまって「逆に距離があったのかな?」と思います(笑)。
映画の撮影から今回のドラマまで
撮影の期間はどのくらい空いていたんですか?
映画『HiGH&LOW THE WORST』からは2年空いていました。久々にみんなに会えてめちゃくちゃ楽しかったです。ただ、同時に難しくもあり…。今回は2度目の楓士雄だったので、映画の時に比べると彼に対する引き出しが増えていたんですよ。同時に楓士雄を演じるうえでトライできること、トライしてみようと思うことも増えて。そしたらどんどん欲が出て来ちゃって(笑)。そのトライによって「楓士雄が映画の彼よりも劣ってしまっていたらどうしよう」と考えてはいろいろと壁にぶち当たりました。楓士雄を知っているからこそ悩みながら彼と向き合えた気がします。
歩き方なども普段の川村さんとは違いますよね。
楓士雄を演じるうえで意識されていることは何ですか?
「余裕であること」ですかね。もちろん必死な時もあるんですが、楓士雄の「必死さ」って「情熱の必死さ」だと思うんです。あとは素直であることも意識しています。
確かに普段余裕があるからこそ
楓士雄の感情の高ぶりが際立って見えますよね。
そうなんですよね。『クローズ』『WORST』の原作者であり本作の脚本の髙橋ヒロシ先生にも「カッコ悪いところがあるからこそ、カッコイイところがまじでカッコイイんだよ。」とお話しいただいたんです。その言葉はすごく頭に残っています。あともう一つ。髙橋先生に「壱馬、楓士雄で鼻くそほじれるか?」と聞かれて、そこで「なるほど」と思いました。楓士雄はそのくらいバカなキャラクターなんだけど、仲間に熱くてカッコイイところは最高にカッコイイ。バカな部分とカッコイイ部分が楓士雄の魅力なんだと再認識させられました。演じている間も周りが自然とついていきたくなるような彼のカッコよさをずっと忘れたことはなかったですね。
『HiGH&LOW』は
他ではあまり経験できない現場だと思います。
代々受け継がれてきたシリーズの主人公のお話を聞いて
どう感じられましたか?
素直に嬉しかったですし、「叶った!」という感じでした。僕、第一回の『HiGH&LOW THE MOVIE』(2016)前のプロジェクト発足時にたまたま会社にあった『HiGH&LOW』の企画を見たんです。「何だろうこれ」と何となく当時から気になっていて。で、詳しく聞いてみたら「こんな世界観でこれから作り続けていくから」と。それを聞いて「俺、絶対それやりたいです」と言い続けていたんですよ。
数年越しの目標だったんですね。
当時はまだデビューしていなかったんですが、その頃からずっと言い続けていたんです。僕自身『クローズ』『WORST』や映画の『クローズ』が好きで小学生か中学生くらいの時に周りの友人や親に「俺、将来絶対にこれに出るから」と言っていたんですよ。『クローズ』という形ではないけど『WORST』といった形でコラボ作品に出演できた。そこから考えると10何年越し…?になるのかな(笑)。
それだけの夢が叶うってどんな感覚なんですか?
「思い続けるのは大事だな」という感覚はあるけれど、無いものがいきなりくるわけじゃないとも思っていて。だからこそ生意気な意味ではなく「ここまで来れたんだ」とは思いました。
Highlight of 『6 from HiGH & LOW THE WORST』
前回の映画でも幼なじみにフォーカスが当たっていましたが、今回はより深く掘り下げています。映画よりさらに人となりを知っていただけるんじゃないかな。映画同様、いろんな危機が襲ってきたりハプニングがあったりする中で、今まではあまり観ることができなかった幼なじみ1対1の会話のシーンがあったりと一人ひとりに注目してもらえる作品になっているので、そういった部分も楽しんでいただきたいです。一人ひとりを分かったうえで結末を観ていただけたら、友情、愛情、そのすべてに感動していただけると思います。
Highlight of 花岡楓士雄
個人的な見どころはアクション。今回もかなり大変な撮影ではありましたけど、前回よりも体も動かせるようになってめちゃくちゃ良い仕上がりになっていると思います。しかも相手も相手なので…(笑)。楽しみに待っていてください。
川村壱馬
かわむら かずま
1997年1月7日生まれ。
背中にほとばしる決意の気焔、
一縷に駆けるその光で見る者の道を照らしてくれる23歳。
日本テレビ『6 from HiGH & LOW THE WORST』
2020年11月19日(木)24:59~25:29放送開始!
全6話〈初回2020年11月19日~最終回12月24日〉
※放送時間は変更になる場合がございます。各局の番組表でご確認ください。
出演:川村壱馬 白洲迅 中務裕太 小森隼 富田望生 矢野聖人 ほか
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ディレクション:町山博彦
インタビュー・記事:満斗りょう