萩原利久
「お気に召すまま」
「アイネクライネナハトムジーク」
舞台に映画に引っ張りだこな彼の真の姿とは—

■舞台『お気に召すまま』
シルヴィアス×萩原利久
彼は表現するのがとても難しい人。欲と身体が追い付かない、想いは誰よりも強いのに、外に吐き出せずに自身の中で止まってしまう苦しさを抱えた人だと思います。日々台本を読むたびに、毎回違う解釈が生まれてきて…本当に難しいです。(笑)真っすぐ読むべきだと思っていた部分が、実は曲がり道で読むべきだったんじゃないか…そういう問答を毎日しています。
台本と向き合う日々を経て、
舞台に対するこれからの
意気込みをお願いします。
この瞬間以上に、「頑張ります!」という言葉を使いたい瞬間はないかもしれないです。どれだけ迷っても、見つけられるとこまで突き進みたいし、そこで見つけたものをお客さんの前できちんと伝えたい。そのためにも、僕なりのシルヴィアスをきちんと表現できるよう、稽古に励みたいと思います!

気合十分ですね!最後に、
楽しみにしているお客様にメッセージをどうぞ!
内容的にも役柄的にも、すごく新鮮な舞台だと思います。僕個人としては、舞台経験もお客さんを目の前にして芝居することも今まであまりなかったので、お客さん以上にこの舞台を新鮮に感じている部分があるかもしれないです。(笑)「そんな僕が舞台に立っています」というのも見て頂ければ嬉しいですね。作品としては、みんなで意見を出し合っています。その中で、前日とは180度異なるような発言があったりして…正直、本番がどうなっているのか想像がつきません。(笑)それくらい色んなアイデアを出し続けている作品なので、シェクスピアの楽しさもありつつ、シェクススピアを知らない方にも楽しんでいただけるんじゃないかな、と思います。

■映画『アイネクライネナハトムジーク』
久留米和人×萩原利久
ザ・高校生!
高校時代って自分は特別で何でも出来るような気がするじゃないですか。「あんな大人になりたくない」だとか、「俺はやってやるぜ」みたいな。(笑)色んなものを少しずつ知り始めているけど、まだ社会は知らない年頃。誰しもが共感できる“思春期”の部分を持っている男の子だと思います。
オール仙台ロケ。仙台の想い出は?
ずんだを知って、ずんだを食べて、ずんだに尽くした仙台でしたね。(笑)共演者の恒松祐里ちゃんがご当地のグルメに詳しくて、撮影中もずんだを激押しされて。初めてずんだ餅を食べたんですけど、すごい美味しかった!ずんだシェイクにも心惹かれて…ずんだシェイク巡りをしてました。

まさに“ずんだな想い出”ですね!
では最後に映画の見どころをお願いします。
見どころは全部です。
僕、どのシーンも本当に好きで。久留米のシーンでいうと「高校生ならではのキラキラ感」に注目してほしいかな。チャリ通に憧れていたので、撮影中は個人的にかなり満喫していました。大人になってから見ると羨ましいほどの眩しさが詰まっていて、高校時代をもう一度体験できると思います。好きなセリフは美緒(恒松祐里)を誘う時の一言!めちゃくちゃ甘酸っぱいので、是非探してみてください。
萩原利久の軸
“直感で決める”
と言っても、かなり難しく考えちゃうタイプ。最高から最低まで一通り考えます。で、結局選べずに“直感”に決定をゆだねるんです。考えた上で“直感”を導き出したというか、物事を決める時はそういう意味で“直感”を大切にしていますね。

座右の銘
“エネルギー”
常に一生懸命でありたい。熱を自分が注いでいないと、物事がうまく進んでいても全然納得できないんです。逆に、自分がエネルギーをしっかり注いだ上での失敗に関しては納得できるものがある気がします。

萩原利久
はぎわら りく
1999年2月28日生まれ。
青年と少年の狭間で魅せる透明感、滑やかな雰囲気の底で誰にも負けない情熱を燃やす20歳。
舞台『お気に召すまま』
出演:満島ひかり、坂口健太郎、満島真之介、温水洋一、中村蒼、中嶋朋子 ほか
演出:熊林弘高
2019年7月30日(火)-8月18日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
9月15日(日)まで、豊橋・新潟・兵庫・熊本・北九州にて公演
東京公演、追加決定!詳しくはHPにて
映画『アイネクライネナハトムジーク』今泉力哉監督
9月20日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
※衣装クレジット
Tops:¥18,000/ LITTLEBIG
Shirt:¥32,000/ LITTLEBIG
Pants:¥22,000/ SUB-AGE. SUB-AGE
※チームクレジット
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:金田紗世子(AXY)
スタイリング・ディレクション:町山博彦
インタビュー・編集:満斗りょう