渡邊圭祐
映画『わたしの幸せな結婚』
“恋愛もの”にとどまらない表現がつまった、
政略のなかでの愛の見つけ方が描かれた作品
顎木あくみによる大ヒット小説が、映画単独初主演となる「Snow Man」の目黒蓮と、今田美桜との共演でついに実写映画化。なぜか常に美世(今田美桜)を監視しており、清霞(目黒蓮)に敵意を示している鶴木家の御曹司・鶴木新を演じる渡邊圭祐さんに、作品の見所を伺った。
<あらすじ>
大正ロマンを思わせる架空の時代。ある宿命を持つ家系に生まれた斎森美世は実母を早くに亡くし、継母と義母妹に虐げられながら暮らしていた。そんなある日、彼女は名家の当主である久堂清霞のもとへ嫁入りを命じられる。類まれな美貌を持つ清霞は冷酷で無慈悲な性格で知られ、これまでにも多くの婚約者候補が逃げ出したと噂されていた。美世も初対面ではつらく当たられるが、辛抱強く接するうちに彼が評判通りの人物ではないことに気づき、二人は次第に心を通わせていく。
ご出演が決まった時のお気持ちを
教えてください。
また塚原さん(塚原あゆ子/監督)とご一緒できるのが率直に嬉しいな、という気持ちが一番に出てきました。原作を読んだことがあるのですが、いわゆる“恋愛もの”という括りではあるんですけど、それだけにとどまらない作品だなと感じていて、撮影が楽しみでした。目黒蓮さんや今田美桜ちゃんとの共演も楽しみでしたし。
原作や台本についての印象はいかがですか?
台本を初めて読ませていただいた時に、僕が演じる鶴木新の原作のなかで描かれている人間模様が、台本のなかで補完されているような気がしたんです。そういった意味でもやりがいのある役をいただいたという印象でした。台本を読んだ時もそうですが、映画が完成した時、目黒蓮さんと今田美桜ちゃんが演じる二人の温度感や徐々に惹かれ合っていく関係に、恋愛ものにとどまらない表現が詰まっていて。撮影前からどう描かれていくのか面白そうだなと思っていたんですが、いざ完成してみたら想像を超えて素敵でした。
ⓒ2023 映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会
鶴木新というキャラクターの人物像について
教えてください。
非常に狡猾でありながらすごく真っ直ぐというか、自分の目的や愛のために犠牲を厭わない人物。自分自身にすごく誇りと自信を持っている男だな、という風に自分は考えています。
どういうことを意識して
演じられたのでしょうか?
序盤では要所要所で登場してくるキャラクターなのですが、「こいつは何を考えているんだろう」っていう雰囲気を表現できたらいいな、と考えていました。終盤になるにつれて、彼の企みやその意図が徐々に明らかになっていくんですけど、序盤はそのミステリアスさに全振りというか。僕自身、今までの作品でも“謎の男”という役柄を求められることが多かったのですが、今回もそういうことなんだろうな、と。それから清霞と相対するシーンなどでは、鶴木新は自分に誇りと自信を持っているので圧倒的に自分が上という姿勢でいることも特に意識しました。言葉数は多くはないキャラクターではありますが、後々明らかになっていく彼の目的が確固たるものであるという、強い意志や軸が伝わる表現ができればいいなと思っていました。
目黒蓮さんの印象はいかがですか?
目黒さんは本当に真面目でストイックで、素直な方なんだなという印象です。すごく作品に没頭されていて、今回の撮影でいうと、ヘアメイクが終わって衣装を着たらもう清霞になっているし、モードに入ったときの集中力が凄かったです。口数こそ少ない方でしたが、ただ彼を見ているだけで興味が掻き立てられるような魅力があると感じました。
今田美桜さんはいかがですか?
今田美桜ちゃんは共演するのが二回目なんですけど、明るい方ですね。常に元気なイメージというか、彼女は気持ちの良い笑い方をするんです。聞いていて気分が良くなるというか。あとは、はっきりとしている性格なのかな。周囲の人間が変に気を遣うことなく接することができるので、そういう意味でも現場にいてくれるとありがたい存在です。
最後に映画の見所について教えてください。
明治・大正時代を連想するような時代背景も含めて、あらゆることが加味された作品だと思いますし、原作の素晴らしさを伝えられる作品になったんじゃないかなと思います。また、その時代の縛られた結婚や政略のなかでの素敵な愛の見つけ方も描かれているので、清霞と美世の二人の恋模様にも注目していただきたいです。アクションシーンもたくさんありますし、それぞれのキャラクターの生き様なども見所ですし、数えだしたらきりがないです。
渡邊圭祐
わたなべ けいすけ
衣装も相まって、渋めの雰囲気を纏っていた渡邊さん。シックなホテルがあまりに似合いすぎていて、スタッフは現場で圧倒され、後日届いた写真には惚れ惚れしてしまいました。インタビューでの、笑いも生みながらよく考えて答えてくださる姿は、とても素直な方という印象。すべてにおいて魅力がダダ漏れの渡邊さんでした!
ⓒ2023 映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会
映画『わたしの幸せな結婚』
2023年3月17日(金)公開
出演:目黒蓮(Snow Man) 今田美桜
渡邊圭祐 大西流星(なにわ男子) 前田旺志郎 髙石あかり
小越勇輝 佐藤新(IMPACTors/ジャニーズ Jr.) 西垣匠 松島庄汰 髙橋大翔 / 珠城りょう 小林涼子 浜田学
山本未來 / 山口紗弥加 / 平山祐介 高橋努 津田健次郎 / 尾上右近
火野正平 石橋蓮司
監督:塚原あゆ子
脚本:菅野友恵
原作:顎木(あぎとぎ)あくみ「わたしの幸せな結婚」 小説 既刊 6 巻(富士見 L 文庫/KADOKAWA)
※コミカライズ:原作・顎木あくみ/漫画・高坂りと/キャラクター原案・月岡月穂
既刊4巻(ガンガン ONLINE にて連載中/スクウェア・エニックス)
制作プロダクション:TBS スパークル
製作委員会: KADOKAWA 東宝 TBS ほか
配給:東宝
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:西岡達也(Leinwand)
スタイリスト:岡本健太郎
ディレクション:半澤暁
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵