芸能界入りのキッカケ

家族で買い物をしていた時に事務所の方にスカウトされたのがキッカケです。いきなり声をかけられて、最初は父が「早く行くぞ！」と言って逃げようとしていたんですが、よくよく話を聞いてみるとスターダストの方だったと分かって「とりあえず一回レッスンを受けてみよう」という話になったんです。

もともと芸能界に興味が？

まったくありませんでした。僕、小学校から中学校までずっとサッカーをしていて、サッカーのことしか頭になかったんです。音楽も好きだったわけじゃなくて。もちろんダンスの経験もなかったので、事務所に所属してから受けたレッスンでは僕より年下の小さい子たちのほうがダンスが上手で…。それがすごく悔しかった。全然振りが覚えられないんです。正直「もうこの世界無理だ」と思って「辞めたい」と親に相談したこともありました。でも「もう少しだけ続けてみよう」と覚悟を決めてからはダンス動画を撮って自主練したり、スキルを磨いたりすることに集中しました。

続けようと思えたモチベーションは何だったんですか？

モチベーション…何だろう…。あ、友達ができたからかな（笑）。一緒の時期にダンスレッスンを受けていた事務所の人たちと仲良くなってからはダンスを楽しめるようになったんです。一人だったらもしかしたら辞めていたかもしれません。サッカーもチーム制じゃないですか。そういった意味でも僕にとっては仲間が必要不可欠なんです。

厳しいレッスンやEBiDANの中でバトルをしている時、

辛かったことはありますか？

最初の頃にあった『BATTLE STREET』という全国選抜で選ばれた時かな。50人ほどの人がいる中で選ばれたんですが「僕なんかが選ばれていいのか？」という気持ちになってしまって。僕よりもスキルが上の子たちがいたんです。その子たちが選ばれていない中で僕が選ばれた…そのプレッシャーは大きかったです。「もっと練習しなきゃ、もっと頑張んなきゃ」といっぱいいっぱいになっていました。

では、一方で嬉しかったことは？

やっぱりデビューの話を聞いた時は嬉しかったですね。事務所に入った時からずっとグループの先輩方に憧れていて「自分もいつかグループデビューしたいな」と思っていたので。

デビューのお話を聞いた時のことを覚えていますか？

覚えています！最初、僕らは『BATTLE STREET』というグループでデビューしたんですが、それから少し経った頃いきなり呼ばれて紙を渡されたんです。「とりあえず改名するから」と言われて見てみたら『原因は自分にある。』と書かれていて（笑）。最初は「マジか」と思いました（笑）。でも、今考えるとそのグループ名がいい方向に引っ張っていってくれていると思っています。すごいインパクトのある名前じゃないですか（笑）。いろいろな方が出演されているイベントでも一番目に留まるグループ名だと思うんですよ。

確かにインパクトは大ですね！

『ゲンジブ』という略し方もいいですよね。

そうなんですよ。もう略さないと長いのでみんなで考えたんです（笑）。候補は『ゲンジ』か『ゲンジブ』だったんですけど、「『ゲンジ』ってたくさんありそうだし、僕ららしさがあんまりないよね」という話になって。それに比べて「『ゲンジブ』はあまり見かけないし、誰も聞いたことのない名前だ」という話から『ゲンジブ』を選んだ気がします。今ではちゃんと浸透してくれていますし、僕ら自身も『ゲンジブ』と言う方が多いです（笑）。