【醍醐虎汰朗】舞台『千と千尋の神隠し』不朽の名作初の舞台化。ハクを演じる醍醐虎汰朗。「たった一つ大切なことを忘れないようにしたい」

INTERVIEW

2021年8月23日

醍醐虎汰朗

舞台『千と千尋の神隠し』不朽の名作初の舞台化。

ハクを演じる醍醐虎汰朗。

「たった一つ大切なことを忘れないようにしたい」

スタジオジブリの代表作である『千と千尋の神隠し』が2022年に舞台化される。翻案・演出は『レ・ミゼラブル』などで知られるジョン・ケアードが務め、壮大かつ独創的な世界をどのように作り上げていくのか期待が集まっている。そしてハクを演じる醍醐虎汰朗は、ある一つの「大切なこと」を胸にこの名作の舞台へと挑む。世界が注目する大舞台を控え、もがく彼の胸中に迫った。

舞台『千と千尋の神隠し』は日本のみならず、

世界からも注目される作品だと思いますが、

ハク役として出演される今のお気持ちは？

僕自身ジブリ作品が大好きで、その中でも『千と千尋の神隠し』は世界中から愛されている作品です。当然プレッシャーは感じています。でも演出家のジョン・ケアードさんとは今回初めてご一緒させていただくのですが、とても信頼できる方だと聞いていて、もう、身を任せて全力でやりきってやろう、という気持ちですね。このプレッシャーも力に変えていきたいです。千尋役の上白石萌音さんからも「信じて進めば大丈夫」と言ってもらえて。楽しみにされている原作ファンの方がすごくたくさんいらっしゃると思うので、舞台『千と千尋の神隠し』を愛してもらえる作品にして、期待に応えたいですね。

『千と千尋の神隠し』という壮大な物語を

舞台するのは並大抵のことでは無いと思います。

醍醐さんはどのように作品に向き合っていくんですか？

アニメの実写化って、大きく2種類のアプローチがあると思っています。一つが限りなく原作に寄せていくやり方。もう一つは実写であることを活かして新しい世界観を作り上げていくやり方。『千と千尋の神隠し』がどういったアプローチになるのかは正直まだ分かりませんが、いざ始まったら監督と演出家を信じて突き進んでいくだけかなと。なので僕はどんなアプローチの時でも対応できるよう、色々なパターンのハクを少しでも多く用意しておきたいと思っています。でも結局のところ、作品へのリスペクトの気持ちを忘れなければ、どのような形になってもファンの皆様には納得していただけると信じています。

今回Wキャストということで、

一緒にハクを演じられる

三浦宏規さんの印象をお聞かせ下さい。

まだ簡単な挨拶くらいで、しっかりとお話したことはないんですけど、せっかくのWキャストだからお互いの良いところを結集してハクを作り上げていきたいと思っています。役作りに困った時には助けてもらったり(笑)。お互いに高めあっていけたらいいですね。Wキャストってある意味、自分の鏡のような存在がすぐ近くにいる訳で、それって新しい発見もあったりしてシンプルに楽しそうだな、と思っています！

共演者の方たちで特に印象的だった方はいますか？

今回、とても素敵な出演者の方々ですが、僕が衝撃を受けたのはカオナシを演じられる菅原小春さんです。情報解禁の時に出演者のコメントが公開されたのですが、僕とかは「光栄です、頑張ります」のような意気込みを書いている中、菅原さんは「I LOVE YOU」のひと言。カッコいい!! と(笑)。メッセージから世界観の強さが伝わってきて、今からお会いするのが楽しみです。

最後に世界中のファンへのメッセージをお願いします。

世界から愛される作品にハクという役で携われることができ、本当に光栄ですし幸せに感じています。正直、人では無いハクという存在をどのように演じていくのかまだ悩んでいますし、台本をもらった後も考え続けるだろうな、と思っています。でも、皆さまに納得していただける作品に近づけるよう、精一杯頑張ります。公演は少し先ですが、心踊らせながら、楽しみにお待ちください！