ゆうたろう
何事も一度受け入れて
「あたりまえ」を取っ払っていきたい
ヴァンパイアやジェンダーレスな男の娘など、幅広い役を演じることとなった2021年のゆうたろうさん。どんな役でも受け止め、向き合い、演じ切った一年は、まさに飛躍の年と呼ぶにふさわしいだろう。そして迎える2022年。ゆうたろうさんは何を見据えてどこに進んでいくのだろうか。大忙しだった2021年の振り返りと、2022年へ向けての想いを語っていただきました!
2021年は振り返ってどんな一年でしたか?
今年はすごい充実していました。去年は身動き取れない時期が続いて、僕ももどかしい気持ちだったんですが、今年は少しずつ制限がとけてきて色んな現場が動き出して、皆さんのやりたかったことが一気に集中したというイメージでした。今までよりも作品数も多かったし、役の幅、学生から社会人まで色々な役をやらせていただいて、充実していました。今年の頭にやっていたことが去年、一昨年に感じるくらいぎゅっと詰まった濃密な1年でした。
その中でも一番思い入れのある役は
何ですか?
初主演をやらせていただいた、「青きヴァンパイアの悩み」です。1ヶ月という短い期間で撮影して、忙しくて眠れないタイミングもあったり、寒い中みんなでぎゅっと固まりながら撮影したりと色々ハードでしたが、現場は楽しいし皆んな優しくて、思い出に残っています。その撮影の影響で去年のクリスマスはケーキを買えず、冷え切ったチキンとフルーツで生配信しながら迎えました(笑)。それも今となっては良い思い出です。
今年を漢字一文字で表すと
何でしょうか?
“快”ですかね。この文字って一文字だとあまり意味をなさないんですけど、色んな文字に被さることで、愉快だったり、快楽だったり、意味を大きく変えるです。何かをくっついて幅が広がるんですよね、“快”って。今年、血飛沫をあびたり、縛られたり、いろんな幅の広い役をやらせてもって、自分が色々なことに触れて変化したという意味で“快”ですね。
今年の自分を色で表すと何色ですか?
「緑」ですね。実は自分に圧倒的に足りていない色だったんです。占い番組に出させてもらった時に「圧倒的に緑のものが足りない」と言われました。緑って癒しとか心地よい色らしんですが、それが足りないから増やしてくださいと言われました。それまで緑の服なんて着たことなかったけど、以前連ドラで演じた役の子が緑が好きで、それをきっかけに緑を着るようになりました。それからは出会えてよかったと思える人に出会えたり、友達とももっと仲良くなれたり。ファッションでも緑が好きになって、服も集めたりしています。そういう新しい出会いや新しい自分に気づかせてくれた色です。観葉植物も興味なかったんですが、今は家に置くようになりました(笑)。
「ゆうたろうのみんなで夜更かし」で
プレイリストを作成しているゆうたろうさん。
今年、一番聞いた「曲」は何ですか?
二曲あるんですよね。一曲目が石崎ひゅーいさんの「アヤメ」という曲です。ひゅーいさんの曲って温かい雰囲気で、出会ってからゾッコンでめっちゃ聴いてるんですけど、曲ごとに主人公がいて、“その人生を描いている”みたいなイメージ。その中でもアヤメはとても暖かくて、でも哀愁もあったりして、せつなくも温かい曲を書く天才だと思いました。シチュエーションを問わずにめっちゃ聞きました。二曲目はyonigeの「沙希」という曲です。激しい曲のイメージがあったんですが、「沙希」は打って変わって落ち着いた雰囲気の曲です。ラジオで流すプレイリストを探している時に知って、流そうと思ったのがきっかけで知りました。とにかくメロディーがよくて、これもシチュエーションを選ばない曲です。タイトルにどういった意味があるんだろうってもしお会いできたら聞きたいです。
今年一番のハプニングは?
一番は1ヶ月ホテル暮らししたことです。引っ越しをしようと思っていい物件を見つけたんですが、審査に1ヶ月くらいかかるとなったけど、審査に落ちることはないだろうと、元々住んでいた家の解約の手続きを進めたんです。そたしら、最後の審査に落ちてしまいました(笑)。荷物もあるし、仕事もあるし、どうしよう!?ってなりました。毎日の服とかコスメとかを一番大きいスーツケースに入れて、置けるものは事務所に置かせてもらって、残りは預かり所に預けて、ホテル生活を乗り切りました(笑)。そこでせっかくなら色んなホテルに泊まってみようと思って、安いところから高いところまで沢山泊まったんですが、僕の中で一番よかったのは、安いのに海外風のデザインで、めっちゃ大きい湯船があって、シャワールームも別で、周りも静かなホテルです(笑)。そんな風に一周回ってホテル巡りできたのは、まぁ、よかったかなと思います。それに、こういう事件が経て、今住んでいる最高の家に出会えました。今が良ければいいやと思えるタイプなので、振り返ると大ハプニングではあったけど、ラジオのネタになったし、いい経験でした(笑)。
久々にサントニブンノイチに
出勤されるんですよね!
2年ぶりくらいです。大阪に行くのも久しぶりで、この2年は色々あったので、どれくらいの人が来てくれるのか、わからなさ過ぎて、今まで一番緊張しています。会えなかった2年の時間を埋めるためにも、久々に本領発揮したいなと思ってます。ファンの方々と唯一、直接会える場所なので、色んな方とお話したいです!
来年の抱負をお願いします!
日本はまだまだ固定概念が強い国だと思っていて、そこを取っ払っていきたいなと思っています。例えば性別とか、年齢とか。どんな方とも同等に平等に関わっていきたいです。僕は年下でもリスペクトしますし、先輩でも全然ツッコんでフランクに接したりする。日本の良くない「あたりまえ」を取っ払っていきたいです。今年、ジェンダー系の役を通して今まで理解できなかったことを理解できるようになって、何事も一度、受け入れることは大切だと思えました。そうやって一度吸収して、できたら周りに発信していきたいと思っています。僕きっかけで男だけどメイクをしてみて勇気出ました、恋人ができました、という意見をもらえたり、今がすごく楽しいです、みたいな言葉を聞くと、今後も発信していきたいなと思うんです。少なからずそういう風に見てくくれている人がいるのが嬉しい。
この後、仲良しの塩野さんと対談が
控えています。
普段から遊んだり、仕事もよく一緒にしているので、こうやって対談できるのは嬉しいです。どんなお話になるのか、楽しみです!
ゆうたろう
ゆうたろう
今回もご自身でスタイリングしてくださり、おしゃれでかわいいゆうたろうさんにスタッフはとても癒されました。撮影時、トップスの丈が少し短いことを忘れていたそうで、両手をあげたらインナーが見えてしまい、ご本人は大爆笑。サンニブの大阪店出勤のことをとても嬉しそうにお話してくださる姿がとても印象的でした。いつもお写真や記事を褒めてくださるゆうたろうさんとマネージャーさんには感謝しかありません!今年はたくさんありがとうございました!来年もよろしくお願いいたします!
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:ゆうたろう、花房みなみ
スタイリング:ゆうたろう
インタビュー:近谷奈生
記事:山根将悟/近谷奈生