野村康太
ドラマ『夫の家庭を壊すまで』
年上女性に頼られたらキュンとする
現在放送中のドラマ『夫の家庭を壊すまで』で、主人公の夫の不倫相手の息子・渉を演じている野村康太さん。泥沼すぎる復讐劇と、衝撃の展開で話題となっている本作について、役へのアプローチ法や共演者の印象などを交えてお聞きしました。思わぬところから、恋愛観に関するお話なども。野村さんのかわいらしさが垣間見えるインタビューです。
Ⓒ「夫の家庭を壊すまで」製作委員会
<あらすじ>
学生時代からの純愛を実らせ、幸せな結婚生活を送っていたみのり(松本まりか)。ところが、夫・勇大(竹財輝之助)のスマホを盗み見たことで、平穏な日々が音を立てて崩れ去る。夫は、15年にもわたって不倫をしていた。それを知ったみのりは、夫と不倫女への復讐を決意し、不倫女の息子を利用することに。愛と裏切りの四角関係、それぞれの未来に待つ新たな人生とは……?
原作は、どういう視点で読みましたか?
最初は、渉のキャラクターや気持ちを考えよう考えようって……このシーンの渉はこういう気持ちなんだろうな、というのを考えながら読んでいたんですけど。ホントに原作がおもしろくてですね。途中からはもう、ただただ原作を楽しんじゃいました(笑)。だから、もう1回、また渉の気持ちを考えながら、最初から読み直しました。
そこまで引き込まれる原作の魅力とは?
展開もすごく早いですし、思ってもみないような復讐劇がどんどん繰り広げられていくので、ホントに続きが気になるんですよ。次はどうなるんだろう?ここからどう展開するんだろう?って。
先日クランクインしたばかりだそうですが(取材は6月中旬)、野村さんは、新しい作品に入る際に緊張しますか?
緊張します。僕、ホントに緊張しいなんですよ。でも今回は、クランクインした日が僕の一人のシーンからだったので、監督さんといろいろなお話をしながら、わりと自分のペースでお芝居を作っていくことができて。多少の緊張感はあったのですが、そこまでガチガチになることもなく初日を終えられたかなと思います。でも!明日は松本まりかさんとお芝居をするシーンがたくさんあるんですよ。今、すでにちょっとだけ緊張しちゃってます(笑)。
(笑)。松本さんに、ご挨拶はもうされたのですか?
はい。松本さんは、スタッフさんたちとずっとにこやかにお話しされていたり、僕がご挨拶したら、かわいらしい笑顔で返してくださったり。今回の現場は、ホントに温かい方が多くてホッとしました。
竹財さんとは、すでに一緒に撮影をされたそうですね。
初めてお会いしたのですが、休憩中とか、気さくに話しかけてくださって。「すごく背が高いね」とか「きょうだいはいるの?」とか、他愛もない話をずっとしていました(笑)。冗談を言ってみなさんを笑わせて、現場の雰囲気を明るくしてくださったり、一緒のシーンはとても楽しく撮影させて頂いています。
では、現場の雰囲気もよさそうですね。
和気あいあいとした雰囲気ですね。ドラマの内容はドロドロしてますが、こういう内容やこんなにも大人の方だらけの作品ってほぼほぼ初めてで。その場その場で現場の雰囲気を読みとりながら役に打ち込んでいけたら、俳優としてもっと成長できると思うので、これから撮影していくのが楽しみです。
役へはどのようにアプローチしていきましたか?
原作や脚本を読んだときに、僕が演じる渉はまっすぐで純粋で心やさしい高校生だなと思いました。このシーンではどういう気持ちでどういうテンション感なのか、ということを細かく意識しながら台本を読むようにして。みのりに対する好意と、母に対する好きという気持ちを、どれくらいのレベルにするかを丁寧に考えていきました。
本作はマンガ原作ということで、お芝居をするうえで原作のイメージを意識しますか?
すごく意識します。逆に、原作があるからイメージしやすくて、演じやすい部分もあるので。ホントに原作に助けてもらっています。
撮影中に原作を持ち歩いて、事あるごとに見返したりも?
しますね。常にスマホで(原作を)読める状態になっているので、撮影の前日に渉の表情を確認したりしています。ただ、撮影現場で、その場その場で感じることもあるので、原作のキャラクターを大事にしながら、“野村康太の演じる渉”として思ったことや、感じた気持ちも大切にしています。
外見面で意識していることはありますか?
原作の渉は、ホントにすごく爽やかでカッコいいので。僕も食事を少し抑えたりして、シュッとした顔つきをキープしたりとか。清潔感が出るように、肌のケアもしています。
自分なりの美容法があるのですか?
お風呂から出たら、とにかくすぐに保湿!これが大事なので、化粧水をバシャバシャたくさん塗るようにしています。あと、朝はビタミンCの入ったスキンケア用品、夜はレチノールが入った化粧品を使うとお肌の治安がいいらしいという情報を得たので。化粧水や美容液、乳液やクリームは、その成分が入ったものを使っています。あとは、たまにパックをしたりとか。内側からもキレイになるように、水を一日2リットル以上飲むようにもしています。
撮影期間中は、そんなにお水を飲むのは大変そうな……。
そうですね。2リットル飲んじゃうと、ちょっとトイレが近くなっちゃうので。そこはでも、調節しながらがんばってます(笑)!
美容に関する情報は、どこから仕入れるのですか?
基本的にはSNSや撮影現場で出会ったスタッフさんから教えてもらったりしています。
高校生役を演じるということに対しては、どう感じているのでしょうか。
でも僕、まだまだ中身は高校生というか(笑)。ちょっと子どもっぽいところがあると周りの友人からも言われます。自分が高校生だった頃の記憶を蘇らせながら、なるべく純粋な気持ちを思い出して。そこに、今の自分の子どもっぽさも出すように意識しています。
役作りをするなかで、共感するのが難しいと思う部分はありますか?
どちらかというと、渉に対しては共感できるところがいっぱいあります。例えば僕自身、年上の女性を魅力的に感じることも多いので、渉のみのりに対する好きという気持ちはわかります。
みのりの魅力は、どんな部分にあると思いますか?
みのりは、すごく包容力がありますよね。話を真剣に聞いてくれたり、寄り添ってくれたりするところが、渉には魅力的に見えたのかなって。
では、ひと目惚れしてしまった渉の気持ちもわかると。
そうですね。僕自身、ひと目惚れの経験はありますし。みのり自身はもちろん、演じている松本まりかさんもホントにおキレイな方なので。
ご自身は、年上女性のどんなところに魅力を感じるのですか?
頼れるというか、ちょっと甘えさせてくれるところですかね。でも逆に、いつもはリードしてくれているのに、ふとしたときに僕のことを頼ってくれたり、甘えてきてくれたらキュンとする気がします。
仕草というよりは、内面に惹かれると。
はい。でも僕、仕草にも好きなのがあって。ホントに王道なんですけど、髪を耳にかけている姿にドキッとしちゃいます。
ショートよりもロングヘアのほうが好き?
そうですね。正直似合ってればどっちでもいいのですが、なんとなく、ロングのほうが、いろんな髪型にできるかなと思って。それに、もしも今後、ショートのほうがいいなとなったとしても、ロングだったら切れますし(笑)。
まさに、みのりはロングからショートヘアにしますよね。
そうですよね!それこそドキッとすると思います。
野村さんは、そういう気持ちを素直に伝えるタイプですか?
はい!僕は、思ったことを素直に言っちゃうタイプです。
先ほど「母に対する好きという気持ち」と表現されましたが、お母さんに対する渉の愛情は、理解できますか?
渉は、不倫は悪いことじゃないと言っていますが、僕自身はそれは許せないと思います。絶対に許さない!まではいかないですけど、母のことがすごく心配になって、「ホントに大丈夫なの?」と何度も聞くと思います。
そこは、渉に共感できない?
そうですね。だから、もう渉になりきって、“母はきっとこれが幸せなんだ”“これでいいんだ”と言い聞かせながら演じています。
今後の見どころを教えてください!
今後、いろんな展開がポンポンポンポン繰り広げられていくと思うので、考察をしながら観ていただくと、楽しめるのかなと。僕自身は、渉のピュアさやまっすぐさが伝わるようにお芝居をしたいなと思っているので、渉の純粋な心に触れて、観ている方が少しでも癒されたらいいなと思います。
野村康太
のむら こうた
2003年11月30日生まれ。MEN’S NON-NO専属モデル
優しい話し方と声のトーンもとても柔らかく聞いている側がとても心地よくも落ち着く話し方をされる野村さん。またお会いしてインタビューを通してとても物腰低く、飾らない言葉ととても柔らかい様子で、周りの共演者の方々が素直と言ってしまうのが納得できるスタッフでした。そしてお話し中もたくさん笑ってくださり、笑顔はとても可愛らしく微笑ましく感じました。またご家族エピソードや美容の知識をどこから取り入れているのかも余すことなくお聞きしました。後編ではその美容についてや、最近ハマっているものについてお聞きしております。お楽しみに!
最近の出演作に、テレビドラマでは、現在放送中、カンテレ・フジテレビ「あの子の子ども」(‘24)、テレ東『好きなオトコと別れたい』(‘24)、テレ東『SHUT UP』(’23-24)、フジテレビ『転職の魔王様』(‘23)、映画では、『ただ、あなたを理解したい』(‘24)、『身代わり忠臣蔵』(‘24)、配信ドラマでは、パーフェクトプロポーズ(‘24)などがある。
Ⓒ「夫の家庭を壊すまで」製作委員会
ドラマプレミア23「夫の家庭を壊すまで」
毎週月曜よる11時6分~ テレ東系にて放送中
原作:赤石真菜「夫の家庭を壊すまで」(HykeComic/Amuse)
出演者:松本まりか 竹財輝之助 野波麻帆 野村康太 太田莉菜 田中美久 太田将熙 中島百依子(ダウ90000) / 麻生祐未
脚本:岸本鮎佳 加藤綾子
監督:上田迅(ザ・ワークス) 室井岳人 吉田大蔵
学生時代から交際していた勇大(竹財輝之助)と結婚して息子・翼が誕生し、幸せな日々を送っていた如月みのり(松本まりか)。ところが勇大の携帯を見てしまったことで夫が15年に渡り、不倫していたことを知る。夫にはもうひとつの家庭があった。離婚だけでは終われない。みのりは復讐計画として、不倫相手である三宅理子(野波麻帆)の息子・渉(野村康太)を利用することに…。
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM)
スタイリスト:能城匠
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿