吉野北人×松井奏
何においてもエネルギッシュに全力で
THE RAMPAGEのメンバーとして活躍しながら、役者としても多彩な顔を見せる吉野北人さん。IMP.のメンバーとして活動する一方で、舞台など役者としての経験も着実に積んでいる松井奏さん。撮影を通してすっかり打ち解けた様子の二人に、役者とアーティストの相互性や、自身の魅せ方などを伺いました。

本作は「序列」がテーマの一つですが、役柄上とはいえ、順位づけをされてどんな気持ちになりましたか?
松井奏(以下、松井):まぁ、僕は2位だったので、悪い気はしなかったですね(笑)。
1位になりたいという気持ちはなかった?
松井:あー、赤﨑はどうだったんだろう?でも、1位の子と付き合っているから、それでいいんじゃないですか(笑)。でも、序列って怖いなと思いました。いろいろな裏側が見えちゃうし、軋轢も生まれるし。
吉野北人(以下、吉野):うん。池永は19位でしたけど……僕自身は、(順位が)上でも下でも、あまりどうとも思わないです。順位が悪いと、“そっか、がんばろう!”って火がつくタイプかな。
松井:ポジティブだね。
吉野:そう、ポジティブなんです(笑)。
それぞれ、所属グループ内での役割や立ち位置というのは?
松井:僕は最年少なので、もう甘えまくっています。自分から何かを発信することもあまりないですし、基本的にはみんなについていくというスタンスで。ライブを作るときだけは、僕がやりますけど。
吉野:グループ内での役割としては、こうやって映画に出演したりとかマルチに活動することで、よりチームを広げて知ってもらうことかなと思います。

ちなみに、学生時代のクラスでの立ち位置は?
松井:僕は、“なんとなくみんなと話せる”ぐらいの、特に目立つこともない学生でした。まぁ、帰宅部だったというのもありますけど、極端に目立つことをやる、とかはなかったです。
吉野:立ち位置かぁ……僕は、いっつもふざけていました。
松井:意外ですよね。もしかして、集合写真を撮るときに最前列で寝っ転がるタイプ(笑)?
吉野:いや、それは違う(笑)。
クラスの人気者だった?
吉野:いや、人気者という感じでもないですけど……ハイ。
松井:わはは!
吉野:よくわからないです、自分では。
松井:僕は集合写真を撮るとき、真ん中の列の右端にいましたけどね。
吉野:身長が大きいからね。
松井:そうそうそう。
吉野:僕は……一応、真ん中のほうにいました。
松井:ほら!だから、そういうことですよ。今の発言が、すべてを語っていますよね(笑)。

お二人はアーティスト活動もされていますが、自分の魅せ方として大切にしていることはありますか?
吉野:ライブはやっぱり曲の世界観ありきなので、そこに寄り添って魅せることを大事にしています。自分の出せる最大限の表現をするというのかな。それをホントに一生懸命やるっていう。そうすれば、きっとお客さんにもちゃんと届くと思うし。
松井:たしかに。
吉野:歌詞に込められたメッセージだったり、曲の世界観を大事にすることで、ライブ自体もすごく楽しくなると思うから。僕はとにかく、その曲の世界観に入り込みます。
作品の世界観に入り込むという意味では、役者の仕事と似ている部分もありそうな。
吉野:そうですね、そういう意味では似ていると思います。
松井:僕は、エネルギッシュさを大事にしているかな。ウチのグループのパフォーマンスは、わー!って熱量で伝える部分もあったりするので。どんなに汗をかいても……それこそ髪が崩れたとしても、発するエネルギーみたいなものは大事にしています。
吉野:なるほど。
松井:あとは、あんまり決めすぎない。これをやろう、あれもやろうって欲張るとごちゃごちゃになっちゃうので、そのときの流れにまかせるというか。

そういった魅せ方が、お芝居に生かされていると感じるところはありますか?
吉野:僕は、あんまりないです。逆に、お芝居の仕事からアーティストへは還元があるんですけど。
例えば?
吉野:台本を読んでいるときもそうですけど、ものすごく考えるじゃないですか。“このときは、こういう気持ちなのかな”とか、いろんな背景を考えながら。その想像力が増すことで、アーティストとして歌詞や曲の世界観に入り込むときにも、集中力がすごく高まるんです。そういった意味では、お芝居をやるようになってから、歌へのアプローチのしかたが増えた気がします。
松井:お芝居への還元……どうなんだろう?何においてもエネルギッシュに全力でやるという部分は、少しつながるかもしれないです。でも正直、僕はお芝居の経験がまだ少なくて。今回も“やるしかない!”と体当たりで挑んだので、まだわからないことも多いんですよね。もしも今後、またお芝居をする機会があったら、ちゃんと答えを見つけられるようにがんばります!

人前に立つ仕事をされているお二人の、美へのこだわりを教えてください。
松井:僕はもともと、すっごく肌荒れしやすいタイプで。高校時代はそれがコンプレックスで、クリニックに通っていました。今も表に出る仕事をしているので、ある程度はしっかりやろうと思って、定期的に(クリニックに)通うようにしています。
食べ物に気をつけたりも?
松井:僕、食べ物には気を遣えないんです。好きなものを食べたくなっちゃうから(笑)。そのぶん、スキンケアをしっかりするとか、毎日パックをするとか、そういうことで補っています。
吉野:今の時代、外見はどうにでもなるというか。なので、僕は内面のほうを……。
松井:おぉぉぉ!カッコいいじゃん!
吉野:(クールに)人としてカッコいい人になりたいです……あれっ、どういう質問だっけ(笑)?
松井:(笑)。美へのこだわりね。
吉野:当たり前のことをやっているだけですけどね。やっぱり肌には乾燥が一番の敵なので、乾燥させないとか。あと、紫外線を多く浴びるとシミができるリスクもあるので、定期的に日焼け止めを塗ったほうがいいと思います。僕は、あまり塗らないですけど。
松井:塗ってないんかい(笑)!
吉野:気をつけてくださいっていうね。
松井:あっ、みなさんに情報を提供してあげたのね。

せっかくの機会なので、お互いに聞いてみたいことがあれば、ぜひ!
松井:ドライブ、いつ行く?
吉野:いつでもいいよ。
松井:あっ、じゃあ、どこへ行くかを今、決めようよ。
吉野:海は?
松井:いいね!
お二人でドライブの計画があるんですね!
吉野:そうなんです。奏の好きなうなぎ屋さんが、結構遠い場所にあるらしくて。「じゃあ、ドライブがてら行こうよ」ということになったんだよね。
松井:近々、行こうね!
お二人とも車の運転はされるのですか?
吉野:いや、もう運転手は……。
松井:はい!僕は運転手として行きます!

作品の舞台が学校、そして取材場所も学校だった施設(場所)ということで、撮影もよりミステリアスで、それでいてお二人のクールでカッコいい雰囲気が引き立てられるようなライティングで撮影をさせていただきました。撮影中も底抜けな明るさの松井さんが吉野さんに声をかけて常に現場を明るくして、その声かけに吉野さんも頑張れるような相乗効果が生まれていて、とってもピッタリで素敵なお二人だなと見ていて感じました。これからもステージの上だけでなく、お芝居などたくさんの場面で活躍をされている吉野さんと松井さんのご活躍を応援しております。
吉野さんは約一年ぶり、松井さんは初登場ありがとうございました!
吉野北人
よしの ほくと
1997年3月6日生まれ。THE RANPAGEのメンバー。
最近の出演作に、Amazon Original『1122』(‘24)、フジテレビ系『スタンドUPスタート』(‘23)、カンテレ/フジテレビ系『魔法のリノベ』(‘22)、Prime Video『1122』、映画では、『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(‘23)、『HiGH&LOW THE WORST X』(‘22)、がある。
松井奏
まつい みなと
2000年9月2日生まれ。男性アイドルグループ・IMP.のメンバー。
最近の出演作に、日本テレビ『先に生まれただけの僕』があり、BSNにて、『BSN水曜見ナイト』のレギュラー。

©2024 映画「遺書、公開。」製作委員会
『遺書、公開。』
2025年1月31日(金)全国公開
出演:吉野北人 宮世琉弥 志田彩良
松井奏(IMP.) 髙石あかり 堀未央奈 忍成修吾
上村海成 川島鈴遥 荒井啓志 松本大輝 星乃夢奈 榊原有那 藤堂日向 菊地姫奈 大峰ユリホ
阿佐辰美 兼光ほのか 日髙麻鈴 大東立樹 金野美穂 鈴川紗由 浅野竣哉 青島心 楽駆
原作:陽 東太郎「遺書、公開。」(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
監督:英勉 脚本:鈴木おさむ
企画製作:HI-AX 製作プロダクション:ダブ 配給:松竹
※Team Credit
吉野さん
スタイリスト:大木利保(CONTINUE)
ヘアメイク:吉田ケイスケ
松井さん
スタイリスト:大森創太(IKEDAYA TOKYO)
ヘアメイク:Sota Omori(IKEDAYA TOKYO)
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿