本田響矢
“日本一のイケメン高校生”
俳優デビューから数年。
今見つめる「役への向き合い方」と「自分自身」
2016年に行われた“日本一のイケメン高校生”を決める「男子高生ミスターコン2016」にてグランプリを受賞。その後瞬く間に俳優としてスターダムを駆け上がり、ドラマ『私と夫と夫の彼氏』にも出演する本田響矢さん。世間のイメージに対する葛藤や、経験を重ねた今見つめている仕事観、自分自身に対する想いを探りました。
今回本田さんが出演された
『私と夫と夫の彼氏』では、
“幸せ”がテーマでもあると伺いました。
本田さんが最近幸せだと感じた瞬間は
ありますか?
最近幸せだと感じた瞬間……、そうですね、結構な減量をしていた期間があって、ひと月くらいお米を絶っていたんです。それで久しぶりにお米を食べるという時に、焼き肉屋さんに行ったんですよ。その時食べたお米が一番美味くて、とっても幸せでした(笑)。
減量をしていたのは役作りのためですか?
そうです。筋トレもしながらだったので、体重自体は3キロくらい痩せた程度ですが。禁止していたお米をどのように食べようかということをずっと考えていて、そして行きついたのが焼肉でしたね。本当に幸せでした。
お仕事の移動時間は
何をされていることが多いですか?
移動時間、何してるんだろうなあ……。あ、音楽をよく聴いているかもしれないです。
どのような音楽でしょうか?
SoundCloudっていうアプリがあって、自分が好きな曲をいいねすると、その後自動的にそれに近い曲が流れるようになってくれる機能があるんです。それをずっと聴いていますね。ジャンルでいうと洋楽が多いかもしれないですが、その時流行っているK-POPも聴きますし日本のアーティストだとback numberさんも好きです。割とジャンルレスに聴いています。
世間にはあまり知られていない
自分の意外な一面はありますか?
ふざけるのが大好きです(笑)。現場でも結構ふざけちゃうというか、楽しいことが大好きなんですよね。僕のInstagramなどを見ていてくださっていた共演者の方などに、「もっとクールだと思ってた」って言われることが多いんですが、実は全然違うっていう(笑)。和気あいあいとするのが好きで、実はイエーイってふざけてしまうタイプです。
そもそも俳優という道を選んだ
きっかけは何ですか?
高校生の時にコンテストに出させていただいたのが分岐点ではあったのですが、元を辿れば、小学校から中学校にかけて一緒に剣道をしていた福井県の幼馴染ですかね。コンテストを受けたのもその子がきっかけだったので。
その『男子高生ミスターコン2016』で
グランプリを受賞されて
いわゆる“日本一のイケメン高校生”に輝いた
本田さんですが、
そのパブリックイメージに対する
葛藤などはあったのでしょうか?
そうですね、やっぱりその肩書きへのプレッシャーは正直ありました。でも、よくある話だとちやほやされるようになって、周囲の人から嫌がらせというか、疎まれたりするみたいなイメージがあると思うんですけど、僕の場合はまったくなくて。
当時は高校二年生くらい?
はい。一つ上の先輩とかも含めて祝福してくれる人が多かったんです。「あいつがグランプリ獲ったらしいよ」みたいにいじられたりするんじゃないかという不安もあったのですが、全然そんなことはなく、温かい声で応援してもらっていたんです。だから、それがきっかけで、頑張ろうと思えたんですよね。
同世代で活躍されている
他の俳優さんなどに対し、
ライバル意識などはありますか?
それこそ僕がまだ十代の頃はありました。たとえばオーディションに参加するじゃないですか。それで落ちてしまった時に、誰が受かったんだろうと思って調べて悔しい気持ちになったりしていましたね。
今はなくなった?
というより、今は自分にしかできない、自分だからこそできる表情や芝居、役作りなどをどうやってもっと磨いていくのかに重きを置くようになったというか、周りと比べるというよりは自分自身をちゃんと見つめて、成長していくことを大事にしていますね。むしろ同世代の俳優仲間みんなで盛り上げないといけないな、という意識の方が大きいかもしれないです。
ここ1年ほどでメインキャストでの
ドラマ出演が増えている本田さんですが、
そのなかで感じる
自身や周りの変化はありますか?
役に対する考え方や向き合い方みたいなものが、自然と変わっている気がします。メインとなるようなキャラクターを演じるということは、それだけキャラクターが作品のなかで登場する時間も長いですし、その人物のバックボーンもたくさん描かれるんですよね。なので、彼はどうやって生きてきたのかということなどをよく考える機会が増えて。
役に対してより深く向き合うようになった、と。
そうです。今から僕がカメラの前で演じる彼のこの瞬間の、その何年も昔のことなどをこれまで以上に考えるようになりました。しかも、それがすごく楽しいことだと気が付いたんです。
最後にこれからの目標を教えてください!
僕はこの先とか、何年後どうなっていたいかというのは、あんまりわからないんですよね。その時目の前にあるお仕事ひとつひとつに必ず何かしらの壁があって、それに対して全力を注いでやっていきたいというか、そもそも僕は目の前のことしか見られないタイプみたいで(笑)。だからこれからも同じように、目の前のひとつひとつのものを丁寧に取り組んで、頑張っていきたいです。
本田響矢
ほんだ きょうや
リラックスした様子で撮影に臨んでくださり、ふとした合間にマネージャーさんが構えるカメラに変顔を向けていた本田さん。インタビューで「ふざけるのが大好きなんです(笑)」とニコニコでお話しされていた姿がとてもチャーミングでした。ほんの数十分ご一緒しただけで、最強にかっこいいだけじゃない、愛される理由がビシビシ伝わってきました!
1999年6月20日生まれ。
最近の出演作に、AbemaTV『ANIMALS‐アニマルズ‐』(22)、ABC/tvk『青春シンデレラ』(22)、EX/TERASA『正しい恋の始めかた』(22-23)、MBS『ジャックフロスト』(23)などがある。また、MBS『明日、私は誰かのカノジョ』特別編 (23)ではドラマ初のオリジナルキャラクター牧由人役で出演。
©テレビ東京
『私と夫と夫の彼氏』
【放送日時】
毎週水曜日 深夜3時20分~ 放送中
【配信】 動画配信サービス「Paravi」で全話独占先行配信中
【原作】 綾野綾乃「私と夫と夫の彼氏」(『ゼノン編集部』連載/コアミックス)
【主演】 堀田茜
【出演】 古川雄輝 本田響矢 / 岡本玲 永田崇人 しゅはまはるみ
【プロデューサー】 田中智子(テレビ東京) 佐々木梢(PROTX) 桑原宏次(PROTX) 齋藤寛朗(カズモ)
【監督】 常間地裕 佐々木梢(PROTX) 七字幸久
【脚本】 黒沢久子 今西祐子
【音楽】 小山絵里奈
【オープニングテーマ】 学芸大青春 「ヤマアラシのジレンマ」 (VOYZ ENTERTAINMENT)
【エンディングテーマ】 BONNIE PINK 「Like a Tattoo」 (WARNER MUSIC JAPAN)
【制作協力】 PROTX カズモ
【製作著作】 テレビ東京
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:岩村尚人
スタイリスト:浅井直樹(Vigroo)
ディレクション:半澤暁
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵