高杉真宙
映画『糸』で感じた
誰かと共に“時代”を生きるということ―
映画『糸』
<あらすじ>
平成元年生まれの高橋漣と園田葵。北海道で育った二人は13歳の時に出会い、初めての恋をする。そんなある日、葵が突然姿を消した。義父からの虐待に耐えかねて、街から逃げ出したのだった。真相を知った漣は、必死の思いで葵を探し出し、駆け落ちを決行する。しかし幼い二人の逃避行は行く当てもなく、すぐに警察に保護されてしまう。その直後、葵は母親に連れられ、北海道を去ることになった。そのことを知らなかった漣は見送ることすらできないまま、二人は遠く引き離された…。それから8年後。地元のチーズ工房で働いていた漣は、友人の結婚式に訪れた東京で、葵との再会を果たす。北海道で生きて行くことを決意した漣と、世界中を飛び回って自分を試したい葵。すでに二人は、それぞれ別の人生を歩み始めていたのだった。そして10年後、平成最後の年となる2019年。運命は、もう一度だけ、二人をめぐり逢わせようとしていた…。
冴島亮太 × 高杉真宙
冴島くんはどこかもがいているような、けれど“必死で真っすぐな良いやつ”。とにかく“良いやつ”なんです(笑)。とあることがキッカケで若い頃にシンガポールへ行ったものの、悲しい結果に終わり「どうしようかな」とフラフラしていた時に葵(小松菜奈)たちと出会う。勢いで動ける、意外と度胸のある子だと思います。
共通点はありましたか?
ん~…性格的にいうとそこまで近しくはないんですけど、冴島くんの真っすぐに突き進んじゃうところは似ているかもしれないです。そう考えると共通点はちょこちょこあったかな。
シンガポールでの撮影、
何かエピソードはありますか?
シンガポールへ行っても部屋からあまり出なかったことですかね(笑)。行きたいところはいろいろとあったんですけど、ホテルに帰るとホテルから出たくなくなっちゃって。シンガポールを一人歩き…みたいなことはなかったです。撮影自体は5、6日くらいあったので観光できる時間もあったんですけど…(笑)。
「次に来たら行きたい!」
と思う場所は見つかりましたか?
有名なツリー(ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ)の植物園に行きたいです。「行きたいな~」と思っていたんですが、調べているうちに満足しちゃって結局行かず(笑)。次は調べたことを活かして行きたいと思います。
リベンジシンガポールですね!
共演者の皆さんとの
エピソードはありますか?
僕、東京での撮影は一日だけで、あとはシンガポールでの撮影だったんです。撮影中は小松さんと山本さん(山本美月)のお二人としかお会いしていなくて。他の出演者の皆さんに会えなかったのが今回の寂しいエピソードです…(笑)。
作品を観て、初めて他のシーンを
知るといった感じだったんですね。
映画を観てみていかがでしたか?
まず、一番最初から映像が綺麗だったのが印象的でした。北海道、東京、シンガポール、沖縄といろんな場所でロケをしているので、映像がとにかく素敵で。あとは、僕も世代は違うけれど同じ時代を日本で生きてきた一人。「こんなこと確かにあったな」と思い出すような、平成から令和にかけての目まぐるしい数々のエピソードが詰まっている作品でしたね。映画と共に時代を走り抜けているような感覚になれました。
映画の中で“めぐり逢い”や“縁”というものがキーワードになっていますが
高杉さんが“縁”を感じた瞬間はありますか?
やっぱりスカウトされた時ですかね。小学生の時に初めて行った花火大会に事務所の方が来ていてそこでスカウトされたんです。普段なら行く機会がないようなけっこう遠い花火大会だったんですけど、たまたまその年だけ行ったら事務所の方とお会いして。それはやっぱり“縁”だったなと思います。
日本のみならず世界的にも有名な『糸』という曲。では、高杉さんの人生の一曲は?
『俺たちの明日』/ エレファントカシマシ
「もっと歳を重ねたらこういう風に話すのかな?そうなればいいな」と思える曲。この歌のように語れる大人になれたら素敵だなと思います。
真宙’s Highlight
「人と関わることは、人に影響を与えること」
時系列がしっかりしている作品の中で、僕の演じる冴島くんは主人公の2人が子供から大人になっていく過程で出会ううちの一人。人と関わるって何かしらその人に影響を与えることができる可能性があると僕は思っていて。冴島くんが葵に対してどんな影響を与える人物なのかを観てもらえると嬉しいです。
『糸』’s Highlight
「“めぐり逢い”の末にできた映画に、
きっと共感してもらえるはず」
この映画自体、きっといろんなめぐり逢いがあってできた映画。そのなかの一人として参加させていただけて嬉しいです。漣(菅田将暉)と葵の“出逢いと別れ”は、それが例え男女じゃなかったとしても誰しもが共感できる部分だと思いますし、めぐり逢いの奇跡というのを実感できる作品なので、是非、そこに注目していただければと思います。
高杉真宙
たかすぎ まひろ
1996年7月4日生まれ。
清潔感と華やかさが同居するルックスを持つ一方、独創的で曇ることのない“自分の宙”を輝かせている23歳。
映画『糸』 / 冴島亮太役
近日公開
監督:瀬々敬久 脚本:林民夫
出演:菅田将暉 小松菜奈 山本美月 高杉真宙
馬場ふみか 倍賞美津子 永島敏行 竹原ピストル
二階堂ふみ 松重豊 田中美佐子 山口紗弥加 成田凌
斎藤工 榮倉奈々ほか
映画HP(https://ito-movie.jp/)
※Item Credit
Outer:JOHN MASON SMITH ¥49,000(HEMT PR)
Tops:URU ¥16,000(STUDIO FABWORK)
Pants:stein ¥32,000(STUDIO FABWORK)
その他 スタイリスト私物
(お問い合わせ先)
HEMT PR
TEL.03-6721-0882
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-31-8 FKビル3F
STUDIO FABWORK
TEL.03-6438-9575
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-6-6 秀和外苑レジデンス306
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
スタイリスト:荒木大輔
ヘアメイク:堤紗也香
ディレクション:町山博彦
インタビュー・記事:満斗りょう