ゆうたろう
「もっとたくさんの人たちに
ゆうたろうを身近に感じてほしい」
TVやラジオ、YoutubeやSNS配信など、さまざまなメディアで活躍するゆうたろうさん。でも彼が一体どんな想いで服を選んでいたり、仕事をしていたり、ファンの方々と交流しているのか、そういったパーソナルな部分は見えそうで見えなかったりする。そこで今回はファンなら誰もが、いや、ファンでなくても気になる、ファションのこと、仕事のこと、ファンとのことなどなど、ゆうたろうさんのプライベートな部分をお聞きしてみました。
カリスマショップ店員のイメージがありますが、
そもそもファッションに興味を持ったきっかけは?
もともと嫌いではなかったんですけど自分のこだわりはなくて、10代の頃はお姉ちゃんやお母さんと一緒に店に行って選んでもらっていました。地元の広島で古着屋に行ったことがなくて、でもある時に当時大阪にしかお店がなかったサントニブンノイチが広島でポップアップを開いて、お姉ちゃんたちと行ってみたんですよ。もともと真っ黒、スキニーにTシャツみたいな格好をしていたんですけど、店内に入った瞬間、たくさんのカラフルでビックサイズのアイテムが並んでいて。「なんだここは!?」と。店員さんと話したり試着をする中で、「あ、好きかも」と思ったんです。そこで買った1着が初めて自分で決めて自分でお金を払った服だったんですよ。そこから古着にどんどんのめり込んで、15歳くらいかな? バイトしながら月1で大阪に通って、服に給料全部使ってました。そんな暮らしを1年間くらいやっていましたね。振り返ると、今は色々と知識がある中で着たい服を選んでいるんですけど、その時は何も知らない状態で見る物全てが初めて面白さとか興奮が凄くあって。そういう意味ではその時が一番服が好きだった時期かもしれないですね。無我夢中で服と向き合っていました。メイクもそうなんですけど、きっかけは全部お姉ちゃんなんですよね。ほんとお姉ちゃんがいなかったら、ゆうたろうは生まれていなかったかもしれませんね(笑)。
今回の撮影も私服ですが、
ファッションのポイントは?
ニットですね。季節関係なくニットが一番好きなんですよ。夏はなかなか着られないんですけど9月に入って涼しくなってきて、やっと着られる季節になったので。これも新品を初めて卸したんですけど、私服で着たいけど、どこかの来るべきタイミングで着たいなとずっと溜めていたんですよね。1ヶ月くらい前から(笑)。このくすみ緑が去年から好きで流行りの色でもあるので、このニットを主役に他のアイテムはシンプルに黒にしてみました。最近、リングとかイヤーカフとかバングル、アクセサリーが好きなんです。自分なりに新しいお洒落の仕方といいますか、23歳のゆうたろう、って感じですね。挑戦もあるし今までのゆうたろうのファッションの個性もあって。15歳から色々な服を着てきて、最近は割とまた新鮮なゆうたろうで服を組んでますね。今日はこのニットをニヤニヤしながら着て来ました(笑)。基本的に取材の時は私服でやらせてもらっているので、一回着た服だと「あ、この前着てた服だ」思われるので、結構大変なんですよね(笑)。毎回新調したり媒体のイメージなんかも考えつつ組んでいて。でもスタイリストさんを付けないという自分のこだわりもあり、ゆうたろうらしさの大事な部分でもあると思うので、いつも気合入れてやっています(笑)。
メイクもファッションに合わせて
変えられていると思いますが、
この秋にしてみたいメイクやファッションはありますか?
もともとベースとリップくらいしかしてなかったんですけど、最近はアイメイクをやり始めたんですよ。今日もアイシャドウをちょっとだけしてるんですけど、なじみちゃんとか凪ちゃんとかでメイクさんにアイメイクをしてもらったのがきっかけで。ナチュラルだけど写真を撮ったときに盛れてる、目がぱっちりして見えるということに気づいたんです。ハイライトや写真で写ったときにキラッと光るアイシャドウとか、ほんとさりげないんですけど服とか雰囲気に合わせて選んでいます。今日だったらブラウンっぽい細かいラメの入ったアイシャドウとか。毎日違う自分でいたいんですよね。服に合わせてメイクも変えたいというのが自分のこだわりなので。朝は毎回メイクポーチの中身を全部出して、何個か選んで現場で使うものを決めるってやり方なんですけど、楽しいですね。マスクする機会が増えたからこそアイメイクならマスクでも映えるし。ここ最近はプライベートでもアイメイクを楽しんでいますね。
『かぐや様は告らせたい』でピンクの髪を披露されていましたが、プライベートでやってみたいヘアスタイルはありますか?
プライベートで髪色を変えたことがないからこそ、「かぐや様」の翼くんや、「チェリまほ」の湊くんで普通なら絶対にできないだろうなって髪色をさせてもらって、すごく反響も良くて。特に自分的には金髪に合わないと思っていたんですけど、めっちゃお気に入りになりましたね。プライベートでも染めたいとずっと言っているんですけど、ダメ! とマネージャーさんに言われて(笑)。「かぐや様」も半分ネタではあるんですけどピンク髪で。前作は黒から茶髪、うすピンク、今回は濃いピンクとEXIT兼近さんに憧れているという設定でやらせていただいています。意外と何日か撮影してくると馴染んできて。なんか雰囲気に飲まれて意外といけるんじゃ? と(笑)。見に行ってくれた方も弾けてましたね、と意見をいただけるので、良い意味で作品のスパイスになったのかなと。髪色や髪型はこれからも色々なものに挑戦したいですね。今は金髪のパーマがしてみたいんですよね。髪の痛みがやばいって聞いてますが(笑)。パーマがもともと好きなんで、いつかはやりたいですね。でもほんと、金髪はかなり好きでしたね。一生金髪でいたいくらい(笑)。メイクも変わりましたし服も変わって。あの2ヶ月間はすごく楽しかったですね。
Youtubeチャンネル「ぼくたちのあそびば」では普段のゆうたろうさんとの凄くギャップを感じるキャラクターなのですが、どちらが普段のゆうたろうさんに近いんですか?
割と全部素のつもりなんですよね。でも自分でかわいいって言っちゃうのも、たぶん根っこでは自分に自信がないからこそ、鼓舞する意味というか気合というか。4人それぞれキャラクターがある中で、僕のキャラタクター的には「かわいい」がハマるのかなと。そういう計算してやってる部分はありますね。でもメンバーと仲良しで信頼関係があるからこそ言える言葉であって。お互いが理解した上でのもので。コメントで「口悪いですね」ってくることもあるのですが、仲が良いからこそ言えてるんですよね。割と共演者の方とも仲良くなると遠慮なく突っ込んだりして、生意気なキャラだったりしますね。僕的には甘えてるつもりなんですよ。でもただ甘えるだけだとつまんないんで、自分なりに考えてやっています。相手の反応とかでこの人突っ込まれるのが嬉しいのかなとか(笑)。接客業をやっていた時から無意識での人に対しての切り替えがあったんですよね。店で初対面の人と服を一緒に選ぶので、そこで人との距離の縮め方を学びましたね。今は相手を気持ちよくさせたり楽しませたりするっていうのは無意識でやっていますね。でもそれって嘘ではなくて多少計算はありますけど、素というか。逆に素ってなんだろう? ってくらい色んなゆうたろうがいるんですよね。
ラジオ「ゆうたろうのみんなで夜更かし」ではすごく楽しそうに伸び伸びと話されている印象です!
ラジオは楽しいですね。コロナの自粛で仕事がまったくなくなった時、声をかけていただいて始まって。最初は仕事感が強かったんですけど、途中からどんどん収録が楽しみになったんですよ。SNSで生配信はやっているんですけど、逆に声だけというアナログな部分に惹かれて。自分も10代の時に音楽が好きでラジオを聴いていたのも影響していて。自分がパーソナリティーで7曲選んで1時間喋ってっていうのは結構大変なんですけど、トークスキルも身につくし、リアルタイムでコミュニケーション取れるので今一番楽しいしやりがいがありますね。役者とかショップ店員も楽しんですけど、ラジオが一番等身大の自分でいれる場所ですね。一番待ち望んでいる仕事ですし、仕事と感じていない仕事ですね。ただ楽しんでやってるというか。ラジオではリスナーも一緒に楽しんでもらえたらいいなと思っていて、リアルタイムだからこそツイートしたら読むし、みんなで作れるラジオになればいいなと思いますね。僕も寝られない時とか適当にラジオ合わせて、聴きながら寝たりするんですけど、僕のラジオもそういう聴かれ方をしたいなと。
俳優の仕事で今後やってみたい役は?
役者をやっていて楽しいなと感じるのは、普通に生きていたら絶対に経験できないこと、例えば配送員やダンスが得意な人、スケボーができる人、いじめられる役とか、そういった人生を擬似体験できるところで。そういう意味だと”いじめっ子”とかサイコパスな役柄とかやってみたいですね。絶対に普段はできないじゃないですか。今はゆうたろうのキャラクターで選んでもらっていると感じていて、それはそれで嬉しんですけど、逆に僕とはかけ離れているキャラクターをやって幅を見せたいなと思いますね。なんだかんだ4年くらい俳優をやっているので、これからゆうたろうとしてだけでなく、一人の俳優として観てもらえたらなと思いますね。色んな役に挑戦はしていきたいですね。
SNSで生配信を行なって頻繁にファンと交流されていますが、ファンの方々への想いをお聞かせください。
僕にとってとても大切な時間になっていますね。もともとショップ店員で、店に来てくれる人たちと触れ合える機会があって。でもそれもここ1,2年でなくなってしまって。イベントとかも。その中で今までは作業化しているところがあったSNSがどんどん楽しくなってきたんです。今はみんなの近況報告とか僕の近況報告とか、配信ではあるけどリアルタイムでファンの方と繋がれるツールにすごくありがたみを感じています。本当に大事な時間になりましたね。1時間でも30分でも、結構暇な時とかにフラっとやってたりとかしています。お風呂溜まる時間とかに(笑)。 SNSで誰かと繋がれているという感覚でいれるのは凄くありがたいですし、フォロワーさんもDMとかで日記みたいに近況報告を送ってくれて。そういう子って覚えるんですよね、アイコンとか。この子はこういうことしたんだ、とかそういうのを聞くと、半分友達と話している気分になるんですよね。今の状況もあってSNSとの向き合い方が変わりましたね。リプライひとつに対しても。ありがとうって気持ちが増えましたね。状況的にみたらマイナスなこともあったんですけど、これは大きなプラスと思いますね。僕はみんなと対等な関係でいたいんですよね。色々と送ってほしいという意味で。いいねしたりリプライ返したりしてますね。変に高く見られがちなんですけど、全然そんなことないですからね(笑)。もっと身近に感じてもらえたら嬉しいですね。
ゆうたろう
ゆうたろう
1998年6月3日生まれ。
私服でスタイリングし、メイクも自分でしていたゆうたろうさん。撮影の時のポージングがすごく自然体で、気取らない感じが素敵でした。
インタビュー中はしっかりとこちらの目を見て答えてくれて、SNSでのファンとの交流は楽しいし大切な時間と語る姿も好印象でした!
よるドラ『古見さんは、コミュ症です。』
NHK総合 毎週月曜 よる10時45分 放送
原作:オダトモヒト『古見さんは、コミュ症です。』(小学館)
出演:増田貴久 池田エライザ 吉川愛 ゆうたろう 筧美和子 大西礼芳 溝端淳平
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:金田紗世子
スタイリング:ゆうたろう
インタビュー:近谷奈生
記事:山根将悟