板垣瑞生
ドラマ『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』
“土方歳鬼”の成長譚を
余すことなく観て欲しい
瑞生という名前を聞いた時にご本人とリンクした響きがある。それは「瑞々しく生きている」という声風だ。若々しく艶のある“板垣瑞生”という珠に様々な雨が降りそそぐ。その雨に磨かれてさらに珠は輝きを増していく。未来への期待値と生まれながらに持った“在り方”が宿る珠、それこそが彼なのではないか、と感じた。鎖のない自由な足取りで世界を跳ね回り、楽しそうに芝居を紡ぐ彼の背中を「追いかけていたい」と思うのは私だけではないはず。そんな彼が挑んだ“土方歳鬼”という青年についての話―
ドラマ『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』
(C)汐留ヱビス商店街
(C) FAKE MOTION 製作委員会
<あらすじ>
20XX年、高校生同士の優劣をきめるのは勉強や喧嘩の強さではなく”卓球”。かつて東京ではトップの座をめぐり、熾烈な争いが繰り広げられていた。強い結束力を武器に王者・薩川を下し、東京の頂点に立ったエビ高。エビ高の勝利により戦いに終止符は打たれ、東京は1つになったはずなのだが…。半年後――。大阪の頂点・天下布武学園が東京に攻め込んでいた。都立八王子南工業高校の土方歳鬼は、仲間を、そして東京を守るため、立ち上がる!!東京vs大阪――天下分け目の大決戦。<青春> <友情> <家族>この狂った時代に奪われた、大切なものを取り戻す。それが僕らの、たったひとつの願いなんだ―――。
<土方歳鬼>
都立八王子南工業高校3年生(副部長)
土方歳鬼 × 板垣瑞生
土方は愛情に溢れている人だと思います。本当に「愚直」という言葉が似合うほどに直球的で正直。その反面、頑張っているところをあまり人に見せたくない強がりな一面もあって。「子供だなぁ~」と思う部分もある人ですね(笑)。
前回に比べて卓球シーンも多かったのでは?
多かったです。ただ、他のお仕事が撮影前に入っていたこともあり、そのまま現場にインだったのであまり練習できる時間がなくて…。とはいえ、土方は特殊能力を使って戦う役なので「卓球をしている感」は特になかったですね(笑)。
Season2では舞台で活躍されている役者の方々も
多く出演されていますが
共演されてみて、芝居面で学んだことはありましたか?
あります!僕自身は舞台のお仕事をしたことがないので、皆さんのお芝居から学ぶことだらけでした。自分の持っていない芝居スタイルの部分で吸収することももちろんあったんですが、その一方で僕が今まで色々な作品で得てきた武器を引っ提げて、「舞台で活躍されている方たちにどうやったら通用するのか」というのも考えて演じていました。
実際に共演してみて
「違うな」と感じる部分はありましたか?
ありましたね。皆さん、発声の仕方や立ち方、所作がすごく綺麗で。映像作品の撮影だとピンマイクが音声を拾ってくれるので「ぼそぼそ話す」だとか「大声を出す」だとか「声の使い方」でお芝居をすることも多いんですけど、舞台をやられている方たちは目の表情や動きの一つひとつで自分のことを表現されていて。普段、生身のお芝居をやられている方たちなので一人ひとりの個性やキャラクターの強さがすごかったです。
『FAKE MOTION』といえば、
皆さんの曲も楽しみの一つですが…
今回の曲もめちゃくちゃ良いです。しかも布袋さん(布袋寅泰)が作ってくださった曲なんですよ。静かな情熱を持ったバラードに近い曲調で、土方の内に秘めているジワーッと染みるような「家族愛」や「友情」の熱さが伝わる曲になっていると思います。その中にエビ高の持つ男くさい部分も入っていて…。すごく感動しました。
Highlight of 『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』
今回、本当にエモいです。それこそ土方はSeason1の家族の話でかなりシャウトしていたんですが、今回もそれは変わらず「家族」の話が大きなテーマになっています。そこに「友情」や「青春」などの心を揺さぶられるテーマが組み込まれていて。卓球はもちろん、人情劇や人間味がものすごく色濃く出ている作品になったと思います。仲間と一緒に喜んで笑ったり、悔しがって泣いたり、僕らの感情のジェットコースターに視聴者の皆さんも一緒に乗ってくれたら嬉しいです。
Highlight of 土方歳鬼
Season1を観ていただいたら分かる通り、土方はクールで家族以外の話を全然しないし、家族以外には目を向けなかった人。それがエビ高の仲間の絆に触れることで「友情が家族愛をも超える瞬間があるんだ」と、気づかされる。自分の凝り固まっていた殻を少しずつ破り始めるところからSeason2が始まります。Season1で一段階成長した土方がマザー(森崎ウィン)を救うために、敵だった人たちと『エビ高連合軍』を作って戦っていく。その過程で新しい友情や「友達と頑張ることって楽しいんだ」「家族以外にも熱くぶつかれる人がいるんだ」と知って、さらに強くなる。一人の暗かった「土方歳鬼」という男が変わっていくところに、是非、注目していただきたいです。きっと最初と最後では別人になっていると思います。
板垣瑞生
いたがき みずき
2000年10月25日生まれ。
心に走る“愉しい”の温度を敏感に感じ取り、
感興からの“学び”を真っ直ぐに受け取る柔らかさを持つ20歳。
ドラマ『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』
日本テレビほか:毎週水曜日 深夜24:59~25:29放送
HuluとdTVで地上波放送終了後に見逃し配信スタート
出演:板垣瑞生 草川直弥 田中洸希 吉澤要人 ジャン海渡 池田彪馬
/荒牧慶彦 廣瀬智紀 定本楓馬 宮世琉弥 大倉空人 ほか
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:蟻野亜加梨
スタイリスト:石橋修一
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華