日向亘
“1番”を取ったことがなかった。
きっとすべてはグランプリを獲るため
年齢からは想像ができないほど大人びた容姿に動じない姿勢。でも、言葉を紡ぎ出す瞬間に現れる無邪気な表情には、確実に人々を魅了する力が隠されている。予想もしていなかった芸能界という世界に飛び込んだ彼が見せるのは、現役高校生の飾り気のない姿。可愛ささえも感じられるナチュラルな日向さんをたっぷりとお楽しみください。
事務所にはどういった経緯で所属されたんですか?
僕の知らないうちに家族が事務所のオーディションに応募していました。履歴書の書類審査が通っていたようで「次は面談だから行こうね」と突然言われました。中学3年生で高校受験のタイミングでもあり、その日は塾の夏期講習だったんですが、1日だけ塾を休んでいいよと言われて(笑)。「休み」という誘惑に負けてオーディションを受けました。二次審査で数人に絞られ、そこで初めて芸能界に興味を持ち、最終的にグランプリを頂き、今の事務所に入りました。
思いがけない芸能界入りへの機会を得て、
どんな心境でしたか?
元々考えてすらいなかった“芸能界”でしたが、もしかしたら僕にもこの世界で活躍できるチャンスがあるのでは…!と思い始めてから、勉強そっちのけになってしまいました(笑)。最終結果が出るまで2〜3ヶ月の時間がかかりましたが、グランプリをいただくことができました。
見事グランプリを受賞されていかがでしたか?
これまで、1番を取ったことがなかったんです。小学校や中学校の朝礼で表彰式とかあったじゃないですか。僕、それで名前呼ばれるのがすごく羨ましかったんです。自分は表彰されなくて悔しいなと思っていたのに、まさか事務所のオーディションでグランプリをいただけるとは思ってもいなかったです。これまで表彰されなかった分が報われた気分でした。
現役高校生の日向さん、高校生活とお仕事の
両立でかなり忙しそうですね。
1話、2話の撮影時期は特に休みがありませんでした。バイスとリバイと大二の撮影は、スーツアクターさん2人と僕だけで寂しかったので、拳ちゃん(前田拳太郎)に見学してもらいました(笑)。5話、6話で僕も変身するようになってからは、スーツアクターさんがアクションの撮影を行うので少し余裕ができました。でもスーツアクターさんとも一心同体なので、アクションシーンも見学しています。
貴重な休みの日は
どうやって過ごしているんですか?
もはや何もできないです。せっかくだからどこかに行きたい気持ちはあるんですけど、出かけるにも疲れてしまってそんな気力もなく。せっかくだから休みたいし、ということで結局ずっと家にいます。基本的に休みの日は朝方に寝て夕方頃に起きるんです。ゲームして、ご飯食べて、1日が終わります(笑)。
インタビューの受け答えにも安定感があって、
とても17歳とは思えないです。
自分自身ではどんな性格だと思いますか?
人と話すことが好きです。あとは、好奇心旺盛だなと思います。興味あることに関して「やりたい!やってみたい!」と前のめりになるタイプです。嫌なことは断固拒否なんですけど(笑)。ずっと興味があって実際始めてみたのはギターです。今までで一番長く続いている趣味です。
この先やってみたいことはありますか?
キーボードを始めてみたいです。ギター仲間の拳ちゃんがキーボードをやっていて、今気になっています。元々歌がすごく好きなんです。あ、人に聴いてもらうことではなくて(笑)。僕が自己満足でストレス発散として歌を歌うことがすごく好きなだけなんです。この話をすると「歌手希望?」と思われるかもしれないんですけど、歌手になりたいと考えているわけではなく単純に歌うことが好きなだけなんです!(笑)
忙しい日々だと思いますが、
俳優として順調にステップアップされていますね。
目指す俳優像はありますか?
息の長い俳優になりたいと思います。経験を積みながら色々な作品を経て、50歳や60歳になってもずっと続けて行きたいです。
日向亘
ひゅうが わたる
2004年3月18日生まれ。
身長が高く、すらっと伸びた手足でスタイルが良く、男性から見ても憧れるほど男前で撮影時は見惚れてしまうほどでした。17歳の現役高校生から放たれるクールな印象と会話の安定感だけでも一つの大きなギャップですが、話せばわかる人懐っこさには思わずスタッフもほっこり。取材終了後に、忘れ物があると慌てて現場に戻った日向さん。いくら探しても見つからず、ご自身のバッグを確認していただくと…。無事に見つかりました。ご一緒させていただいた束の間を温かく感じられた時間でした。
『仮面ライダーリバイス』
テレビ朝日系 毎週日曜 午前9時 放送
出演:前田拳太郎 木村昴(声) 日向亘 井本彩花 濱尾ノリタカ 浅倉唯 関隼汰 八条院蔵人 奥智哉 西郷豊 小松準弥 田邊和也 矢紫俊博 映美くらら 戸次重幸
※Item Credit
ジャケット 77CIRCA ¥42,000
パンツ HOUSE OF H ¥32,000
その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:五十嵐将寿
ディレクション:半澤暁
インタビュー:山根将悟
記事:服部愛寿美/近谷奈生