世古口凌
1st写真集 戀紫
人に直接気持ちを伝えるような
“古き良き戀”がいい
『機界戦隊ゼンカイジャー』でステイシー役を好演した世古口凌さんが、1st写真集『戀紫(こいむらさき)』を発表した。ステイシーのクールな雰囲気とはギャップのある、世古口さんにしかないアンニュイな世界観、個性的且つ、少し和風な雰囲気で1冊の本を読んでいるような作品に仕上がった今回の写真集。世古口さんイチオシのカットや撮影秘話、そして写真集に込められたメッセージなど、細かくお聞きしました。
写真集のタイトル『戀紫』の由来をお聞かせ下さい
すごく悩んでいたんですが、ゼンカイジャーで演じてきたステイシーのイメージカラーでもある“紫”は、絶対に入れたいと思っていたのと、“紫”の意味には「高貴」や「品が高い」、「美意識が高さ」などといった意味が含まれていて。あと、色々調べる中で、昔から紫の花には周りの草花がより魅力的に見える、つまりは周りの草花と共に愛が育まれるという意味もあるみたいなんです。僕がそんな“紫”になって、周りがうまく重なって、仕事や何事でも愛が生まれたらいいなと思って、“紫”は入れました。
“戀”に関しては、仕事だったりプライベートだったり、色々な場面で恋心を持つように接して、関わりを持っていきたいと思って入れました。“戀”が旧字なのは、僕がひねくれてることもあって、現代っぽい恋が好きじゃないからです(笑)。人に直接気持ちを伝えるような“古き良き戀”がいいと思って、旧字にしました。
それに紫は、赤と青の間色で、そこも自分っぽいなと思いました。僕は赤みたいに真っ直ぐではないし、かと言って青みたいに冷たい訳でもない。ちょっとアンニュイな感じだと思っていて。そんな自分っぽい色である紫を、これからもっと濃くしていきたい、“戀”と“濃い”をかけて、そんな意味もあります。
どんな写真集に仕上がりましたか?
すごく力の抜けた、いい意味で脱力感のある作品に仕上がっていると思います。写真撮影は普通、キメて撮るじゃないですか。でも今回は逆にカメラを意識せず、ドラマや映画の撮影みたいな感じで撮ってもらいました。なので、写真集には本当にありのままの表情がたくさん載っていると思います。
海での撮影もありましたね!
1月中旬に撮影したんですが、地獄でしたね(笑)。もちろん撮影は楽しかったんですけど、想像以上に冷たくてびっくりしました。正直、冬の海を舐めてました。我慢してずっと入ってると感覚が麻痺して、逆にぬるく感じるんですよ。なんだか人として進化した感じがしました(笑)。良い経験になりましたね。その後、ホテルのシャワーから1時間出られなくなりましたけど(笑)。
特に楽しかったり、
印象に残っている撮影は
ありますか?
全体的に楽しくて、特に商店街での撮影が楽しかったですね。パンを食べながら散策したり、ご飯屋さんご飯食べたり、ふらっと買い物したり。あとは喫茶店。僕が大好きな純喫茶でナポリタンを食べたりして、幸せでした。すごく自分っぽくて楽しかったですね。
撮影以外で事件とかありましたか?
事件ですか(笑)。撮影期間が2日間だったので事件は起きてないんですけど、カメラマンの三瓶(康友)さんが面白かったです。すごく素敵な方で撮影中はずっと笑わせてもらいました。食べることが大好きな方で、ご飯にもすごく詳しいんです。そんな三瓶さんと撮影の最後に食事に行って、たくさん注文してくださったんですが、本人は意外と食べなくて(笑)。食べたいのは多いけど少食っていうパターンでしたね(笑)。
写真集の中で一番こだわった
ポイントはどこですか?
“力を抜いた”というのもそうなんですけど、衣装にもこだわりました。今っぽくはしたくなくて、ちょっと一昔前を意識しました。最初の数ページは和風なテイストも取り入れたり、僕からも案を出したりしました。
古き良きにこだわった理由は
あるのでしょうか?
あまり現代が好きじゃないから(笑)。現代に生きていますけど、面倒くさいなと思うことが多くて(笑)。それが反映された形ですね。僕自身、キラキラのイメージを持たれやすいんですが、実際はそんなことはない。キラキラのイメージを持たれるのは嬉しんですけどね。でも僕自身はどちらかというとしっぽりとした感じ。写真集もキラキラした感じではなく、意味のある作品にしたかったんですよね。
この1枚は絶対に見てほしい!
という写真はありますか?
喫茶店のカットはほぼ普段の僕なので、そこは楽しんでほしいです。口元にナポリタンがあざとく付いているので、そこにも注目してもらいたいですね。あ、わざとじゃないですよ(笑)。
今回、写真集のイベントも
開催されますが、
意気込みをお願いします!
このご時世に皆さん来てくださるので、できる限りのおもてなしはしたいなと思っています。一人一人にできる限りのことをやりたいなと思ってます。
世古口凌
せこぐちりょう
2022年も“世古口ワールド”へお邪魔してきました!
どこから見ても美しい世古口さん。指の先まで儚く、可憐で思わず見惚れてしまいます。撮影中はスタッフ内で「もはや女性アイドル!お人形さん!」と話題になったほど。インタビューはいつも楽しくお話を聞かせていただけて、笑顔が絶えなく、スタッフも楽しいお時間となっています!まさに“紫”のような方です。スタジオにはカラフルなイスがあり、世古口さんは迷わず“紫”を選んでいた姿が印象的でした!
世古口凌 1st写真集 戀紫
2022年4月4日(月) 発売
お渡し会開催!当日券も発売予定!
※Item credit
ニットベスト/¥11,000/キャル オー ライン
ビンテージパーカー/¥11,000/モンク
その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:花房みなみ
スタイリスト:カワセ136
ディレクション:半澤暁
インタビュー:近谷奈生
記事:山根将悟/近谷奈生