樋口幸平 × 増子敦貴
ドラマシャワー『体感予報』
1話のベッドシーンが一番激しかった
スーパー戦隊シリーズで主演を務めるなど俳優として幅広く活躍中の樋口幸平さんと、男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」のメンバー・増子敦貴さんが、MBSドラマシャワー『体感予報』にてW主演を飾ります。BLアワード2023コミック部門第1位に輝いた話題の原作を熱演するお二人に、作品の魅力について語ってもらいました。
(C)「体感予報」製作委員会・MBS
<あらすじ>
「明日は晴れなので、この男は俺を抱くだろう」
爽やかイケメン気象予報士として人気の瀬ヶ崎瑞貴(樋口幸平)。彼の本性はとんでもない暴君だ。崖っぷちエロ漫画家の棚田葉(増子敦貴)と同居し家事全般からその他諸々のお世話をさせている! 漫画家としてなかなか芽が出ない葉の衣食住を保証する約束で始まったこの生活は『瀬ヶ崎の言うことを全部聞く』という条件つきで…!?
今回の原作や脚本を読んだ
感想を教えてください。
樋口幸平(以下、樋口):僕は原作を読んだときにすごく攻めた話だと感じたので、そこをどう上手くドラマにするんだろうと正直思いました。それから原作のファンの皆さんの感想も拝見しましたが、僕が演じる瀬ヶ崎瑞貴はすごく完璧なイケメンで、まさに漫画の中の世界にいる人物という印象が強いキャラクターだったので、自分がどう演じるのかも考えました。
具体的には
どのようなことを考えたのでしょうか?
樋口:もちろんビジュアルや髪型もそうだし、細かな表情もそうですし……。それからもちろんラブシーンもあるので、そういうシーンをいかに自分の魅力を出して演じるかということも含めて、瀬ヶ崎瑞貴というキャラクターを演じる上での不安もすごくありました。でも脚本があがってきて読んだときに、漫画原作がドラマとしてまとまっていてこれは面白い!と思いましたし、これから演じるのが楽しみ!と思いました。
そんななか、役へは
どのようにアプローチしていったのでしょうか?
樋口:原作の瑞貴のセリフが、アニメっぽいセリフが多かったんですよ。キザっていうか、ベッドシーンなどでもいわゆるかっこつけすぎたセリフが多くて、そういうセリフをいかに自分のものにするかということが大切だと思って。読み合わせの段階では、役をつくって臨んだからなんというか……。
増子敦貴(以下、増子):原作のキャラクターをそのまま実写でセリフにすると、余計にキザに聞こえちゃう感じだよね。
樋口:そうそう。漫画だからすんなり受け入れられるセリフでも、ドラマではやっぱりリアルじゃない感じになってしまうんですよね。でも監督が「瀬ヶ崎瑞貴を漫画のまま演じなくていい。樋口幸平がつくる瀬ヶ崎瑞貴を見たいから、ナチュラルに自分が思うままの瀬ヶ崎瑞貴を演じればいい」というふうにおっしゃってくださって、おかげですごくやりやすく、気持ちよくセリフを言えるようになったんです。もちろん、普段の現実の生活では絶対に言わないようなセリフもたくさんあったので、そこの難しさはありましたけど、違和感なく楽しく演じることができたと思いますね。
増子さんはいかがでしょうか?
増子:はい。最初に原作を読んだ印象としては、瀬ヶ崎瑞貴と僕が演じる棚田葉の二人が同じ家で過ごしているところから始まって、そこから一体どんな展開があるのかなとわくわくする入りでした。そんな生活の中で葉が瑞貴に左右されながら、自分がこう思いたいという気持ちと、瑞貴に影響されて芽生える気持ちが不釣り合いになるというか……。
自分の気持ちがわからなくなる?
増子:そうですね。ホントの“好き”っていう気持ちにたどり着くまでの葛藤やいきさつも含めて、物語がとてもリアルだなと僕は感じました。
樋口:原作と比べると、ドラマではより物語がリアルに描かれていくよね。セリフもそうだし、二人のやりとりとか表情とかも、より身近に感じていただけるようになっていると思います。
増子:そうだね。現実でも実際にあると思うんですよ。頭では好きではないって思っていても心や体ではどうしても好きだと感じてしまうというか。ちゃんと好きっていう気持ちが自分の中で腑に落ちて、そして相手にちゃんと伝えるまですごく時間がかかるんですよね。
(C)「体感予報」製作委員会・MBS
増子さんは
役作りとしてはどんなことを意識されましたか?
増子:視聴者の多くは葉目線で観ていくと思うし、そういう役柄だと思うので、だからこそ現場で感じとった表情というか、まさにリアルさをそのままに演じていければいいなと思いました。それから瑞貴のカッコよさを引き立たせる役目はこっちにかかっているなと思ったので、そんな意識も大切にして演じていきました。
お二人それぞれ
印象に残っているシーンはありますか?
樋口:せーので言う(笑)?
増子:あ、せーの(笑)? いいよ。合うかな(笑)?
では、
せーので言っていただきましょうか(笑)。
せーの、
樋口:1話の……
増子:カレーライス……
一同:(笑)。
1話の、なんでしょうか(笑)?
樋口:はい(笑)。1話って、観ていただければ必ず先が気になるような内容になっていると思うんですよね。物語で初めてのベッドシーンがあるんですけど、その撮影が多分一番ね、そういうシーンのなかでも激しかったかと。
増子:うん、激しかったね。
樋口:丁寧に、しっかりと撮影しましたし、物語全体を通しても一番惹きつけられるようなベッドシーンが1話にきたな、という印象もあります。だから1話を観たら『体感予報』を感じていただけるんじゃないかな、と確信しています。回を追うごとに徐々に徐々にではなく、1話にたくさん盛り込まれていると感じましたし、とても印象に残っています。
ちなみに
カレーライスというのは……(笑)?
増子:(笑)。カレーというのは、葉が作ったカレーを瑞貴が食べるシーンのことなんですけど、僕はそのシーンがすごく好きなんです。瑞貴が葉を愛おしく感じるような笑い方をするんですけど、それがすごく印象に残っているんですよね。
樋口:実際に生煮えのニンジンを食べてね……(笑)。
増子:そうそうそう、そのシーンの撮影で幸平は実際にニンジンを食べてね、それがすっごい硬そうで……(笑)。
樋口:硬くて大変でした(笑)。
増子:現場でずっとボリボリボリボリ……面白かった(笑)。
撮影中、瑞貴と葉が出てきたかのようなどこか甘い雰囲気が漂っていたお二人。窓の外を見ているカットはスタッフ陣から「かわいい」の声が上がるほどの尊さでした。「せーの」でお答えいただいてみた質問で揃わなかったと分かった瞬間の、増子さんのシュンとした子犬のような表情と樋口さんのいたずらな笑顔が忘れられません!
樋口幸平
ひぐち こうへい
2000年11月30日生まれ。
プロのサッカー選手を目指し上京するも怪我で断念。その後数社の芸能事務所からスカウトされ芸能界に。スーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(‘22)に桃井タロウ/ドンモモタロウ役で主演。2023年5月には冠番組『駒木根葵汰&樋口幸平のSDGsアドベンチャー』(CS-TBS)にも出演。
増子敦貴
ましこ あつき
2000年1月5日生まれ。
男女7人組ダンス&ボーカルグループGENICのメンバー。
俳優として、最近の出演作に、スーパー戦隊シリーズ『機界戦隊ゼンカイジャー』(‘21)、ドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』(‘22)、ミュージカル『東京ラブストーリー』(‘22)、ドラマ『ナナシ-第七特別死因処理課-』(‘23)などがある。
ドラマシャワー『体感予報』(全8話)
2023年8月10日(木)初回放送スタート
MBSほかで毎週木曜25:29~放送(初回は25:34~)
TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり
U-NEXT、Hulu、DMM TV、MBS動画イズムで見放題配信あり
出演:樋口幸平 増子敦貴(GENIC) 水石亜飛夢/松村沙友理
原作:鯛野ニッケ「体感予報」(ソルマーレ編集部 刊)
脚本:高橋名月 船曳真珠
監督:加藤綾佳 船曳真珠 安村栄美
(C)「体感予報」製作委員会・MBS
※Item Credit
樋口さん
ジャケット¥58,300,シャツ¥37,400,パンツ¥42,900,スニーカー参考商品/すべてエンポリオアルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
※Team Credit
樋口さん
ヘアメイク:齋藤将志
スタイリスト:徳永貴士
増子さん
ヘアメイク:宮川 幸(P-cott)
スタイリスト:立松秀顕(TEN10)
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵