本島純政
『仮面ライダーガッチャード』
何があっても宝太郎を信じて
安心して観ていられることもこの作品の魅力
テレビ朝日系にて2023年9月より放送がスタートした今期の仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーガッチャード』。その主人公である一ノ瀬宝太郎を演じる本島純政さんがFAST初登場! テレビドラマ初主演を飾る本島さんに、今作の見どころを迫りました!
<あらすじ>
高校生の一ノ瀬宝太郎は、「生と死を司る、希望の鍵」であり、「暗黒の扉を開く鍵」であるガッチャードライバーを九堂風雅から授かり、解放された101体の人工生命体ケミーを回収するために戦う。
主演が決まるまでは
どのような経緯だったのでしょうか?
書類審査から始まったオーディションが三次まであり、それが終わってから一週間後に合格をサプライズで報告していただきました。オーディション期間中は過去の仮面ライダーシリーズを観返したり、映画『シン・仮面ライダー」を映画館に観に行ったりしました。あとはオーディション台本から、役の深堀りをしたり、とことん仮面ライダー漬けの日々でした。最終の結果は、事務所に別の用で呼ばれて、「主演決まったよ」って教えていただきました。
その時の感想はいかがでしたか?
やはり初めは驚きが大きかったのですが、その後に自分が本当にそんな大役をやり切ることができるのかなという不安も覚えました。でも元々オーディションを受けていることを伝えていた母に一番に主演決定の報告をしたのですが、とても喜んでくれて。それがなによりも嬉しかったですし、自分の中で拍車がかかったというか、頑張るぞという気持ちになりました。
テレビドラマ初主演とのことですが、
率直にどんなお気持ちでしょう?
最初は不安な気持ちはあったままのスタートになったのですが、今はもう楽しんで撮影をしています。初主演というプレッシャー云々ではなく、作品全体を良くしようっていう思いが強いというか、プレッシャーや不安を感じている暇があったら、台本など目の前のものにぶつかろうという考え方に変わっていきました。主演を任せていただいて光栄ですし、とても嬉しい気持ちです。
一年間という長い期間の撮影になりますが、
現時点での手応えなどはいかがでしょうか?
僕が演じる「一ノ瀬宝太郎」という人物について、回を重ねるごとに理解が深まっていったり、それを表現できてきているという手応えはだんだん感じてきたりすることはあります。でも、すべてのシーンで常に手ごたえを感じるにはまだまだです。でもそんな改善の毎日を今繰り返していることがとても楽しいです。今は本当に『仮面ライダーガッチャード」が大好きで、日々、次の撮影が楽しみなんです。
これまでの仮面ライダーシリーズと比べた際、
今作の違いや面白さは
どんなところにあると思いますか?
ここが違うぞという点は、全体的に明るい雰囲気になっているので幅広い方に楽しんでいただけるような作品になっていることだと思います。だからこそ、観てくださる方の背中を押したり、気持ちを軽くしたりできたら嬉しいなと思います。それから今作は「錬金術×カード」というテーマになっていて、一見難しそうな印象かもしれないですが、そこに一ノ瀬宝太郎という何もわかってない人物がいて、彼が視聴者目線になっているのでわかりやすくなっていると思います。主人公がなにもわからないまま突っ走っているからこそ、視聴者の方も宝太郎に共感したり、物語の展開を楽しむことができると思います。
なるほど。
改めて本島さん演じる主人公・一ノ瀬宝太郎は、
どのようなキャラクターなのでしょうか?
ものすごく明るくて、責任感のあるキャラクターです。ある日突然「ガッチャ―ドライバー」という大きなものを託されて仮面ライダーになり、そして戦っていく中で、どんどん新しい壁にぶつかっていくのですが、決して諦めることなく、その壁をどうにかして毎回毎回乗り越えていくんですよね。そのポジティブなところも魅力だと思います。そして真面目なんですけど、ちょっと抜けているところもあって、そういうギャップも素敵なキャラクターだと思います。
度々発せられる「ガッチャ」というセリフが
気になるのですが、
あれはどのような意味なのでしょうか?
「ガッチャ」というのは元々は英語のスラングで“捕まえた”という意味なのですが、それに限らずいろんなときに使ってほしいなと思っています。嬉しいときや、反対にちょっと残念なことがあったときもそうです。第4話で「ノーガッチャ」って宝太郎が言うシーンがあるんですが、SNSで「ノーガッチャが癖になる」って言ってもらえて嬉しかったです(笑)。使い方を絞らずに、いろんな使い方を視聴者の方も自由に見つけていただけたら面白いなと思います。
そういったセリフへの気持ちの込め方も
そうですが、役作りにおいては
どんなことを意識されましたか?
役作りはもう本当に常に宝太郎になることを考えていて、それはカメラが回っていない時もそれを意識していました。普段何気なく歩いている時やコンビニに何かを買いに行く時なども、「宝太郎だったらこうしそうだな」って考えながら、常に宝太郎目線で過ごしています。そうすると、なんというか、普段の自分が見るものとはまたちょっと違った見え方がしたりしますし、それがすごく面白いことでもありますね。
宝太郎が行う創作料理も印象的でした。
印象に残っているものはありますか?
1話の「キュウリハンバーグ柚子胡椒マヨ」ですね(笑)。オーディションの時の課題台本にも「キュウリハンバーク辛子明太マヨ」を作るというシーンがあったので、色んな意味で印象に残っています。オーディションの当日の朝には実際にそれを作ったんですけど、見た目もめちゃくちゃ面白い料理ができて印象に残っています。
なんだか変わった料理ですね……(笑)。
きゅうりが丸ごと中に入ったハンバーグを辛子明太マヨで食べる料理です(笑)。オーディションの朝に作ったものを、母にも食べてもらったのですが、「何これ?」って笑われちゃいました。
味はどうだったのでしょう?
いやあちょっと変わった味でしたね(笑)、宝太郎だったら食べ残しとかしないだろうと思ったのでちゃんと完食しました。でも本編ではお弁当に食べ残していて、それをホッパー1に食べさせようとするんですよ。(笑)。
あはは(笑)。
では、ここまでの撮影の中で
一番印象に残っているシーンはありますか?
一つひとつのシーンにすごく思い入れがあって、みんなが熱量を持って臨んでいるからこそひとつも欠けてはいけないと思っているのでちょっと難しいのですが、強いていうならプロレスをするシーンですかね。これが結構きつくて……(笑)。
それは身体的に?
そうです(笑)。風車式バックブリーカーという技に対抗すべく特訓するシーンがあったのですが、撮影では何度もやられて(笑)。もちろん相手の方はアクションが上手な方なので実際に技をかけているように見せているだけでどこかを痛めてしまうことはありませんでしたが、それを本当に痛がっているように演じなければならないですし、技をキメられた時の衝撃をリアルに表現しないといけないので、そのシーンを観た人は痛々しく感じるかもしれないです(笑)。しかも夏の暑い日の撮影だったので大変でした。でも「絶対に諦めない」という気持ちをストレートに表現できるシーンで、撮影していて楽しかったですね。
ありがとうございます。
今後の展開や作品全体について、
見どころを教えてください。
まだいろんなキャラクターの深い部分などは描かれていなかったりするので、宝太郎がそれを知り、どう感化されて、どう変わっていくのかも含めて、今後も見どころ満載です! それからこれは先ほども少し触れましたが、宝太郎が絶対に諦めない性格だからこそ、何があっても宝太郎を信じて安心して観ていられるというのも、この作品の魅力だと思います。
それでは最後になりますが
改めてFAST初登場ということで、
読者やファンの方へメッセージをお願いします。
まずはここまで読んでくださってありがとうございます! 僕は1年後、自分さえも想像つかないくらいの人物になっているのが目標です!! ぜひ応援をしてくださったら嬉しいです!
本島純政
もとじま じゅんせい
とても丁寧に表情豊かにお話しされる方で、オーディションに受かった時の話をする嬉しそうな表情や、記事の公開時期を確認して「5話の話ができる!」と無邪気に笑う姿が印象的でした。そんな本島さん、実は「キュウリハンバーグ辛子明太マヨ」が思い出せず、正解にたどり着くまで惜しい料理名をいくつか生み出していました。
2005年1月5日生まれ。
2023年3月にアミューズに所属。過去の出演作に、ドラマ『ハヤブサ消防団』(‘23)、『4月の東京は…』(‘23)、『3年VR組』(‘23)、Paraviオリジナル 人生ドラマ劇場『クロちゃんずラブ~やっぱり、愛だしん~』(‘23)などがある。
SUPER HANDSOME COLLECTION
「HERE WE AHHHHH!」出演決定
発売日:2023年12月20日(水)
予約開始日:2023年10月24日(火)18時〜
『仮面ライダーガッチャード』
毎週日曜午前9時よりテレビ朝日系にて放送中
原作:石ノ森章太郎
脚本:長谷川圭一 内田裕基 ほか
音楽:高木 洋
アクション監督:福沢博文
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
監督:田﨑竜太 ほか
出演:本島純政 松本麗世 藤林泰也 安倍乙 富園力也 熊木陸斗 沖田絃乃 宮原華音 坂巻有紗 加部亜門 南野陽子 石丸幹二
©️石森プロ•テレビ朝日•ADK EM•東映
※Team Credit
カメラマン:田中丸善治
ヘアメイク:木内真奈美
スタイリスト:石橋修一
インタビュー:小枝指優樹
記事:小枝指優樹/緒方百恵