【佐藤大樹】夢は恥じることなく口にすることが大事

INTERVIEW

2025年1月11日

佐藤大樹

夢は恥じることなく口にすることが大事

2011年に俳優、サポートダンサーとして活動を開始し、2014年に開催されたオーディションをきっかけにEXILEに加入。2017年には、FANTASTICSとしての活動もスタートさせた佐藤大樹さん。映像作品を中心に様々な役どころを演じ、俳優としても幅を広げている彼に、30歳を目前にした現在の心境や、今後の夢などをお聞きしました。

『風のふく島』の優神(ゆうしん)は「オモロそう」が原動力になっていますが、佐藤さんが行動を起こす際、一番の原動力となるものは？

僕も優神と同じく、自分がおもしろいと感じるか、やりたいな、好きだなと感じるかどうかですね。仕事もそうですけど、プライベートで“休日に何をしよう？”というときとかも、全部そういう基準で決めています。

では、前もって計画を立てるのではなく、当日に“今日は何をしよう？”と決めるタイプ？

当日に決めるときもあります。でも、計画を立てるのも好きなので、オフの日がわかったら事前にリストを作って、その一日にやりたいことを詰め込むことも多いですね。

最近、“おもしろそう！”と思いついて行動したことはありますか？

最近ではないんですけど……3年前ぐらいかな？コロナ禍で時間に余裕ができたときに、趣味のサウナを極めたことがあります。山手線って、全部で30駅あるんです。その30駅、すべてのエリアで一番おすすめのサウナを答えられたらおもしろいなと思って、毎日、山手線に乗って、“今日は○○駅のサウナを楽しんで、それをメモをして、明日はその隣の駅で降りて～”と、30個のサウナを制覇しました。

どのくらいの期間でコンプリートしたのですか？

1カ月……いや、ほぼ2カ月ですかね。だいたい2日に一回と考えると、30駅だから、2カ月ぐらいかかったんじゃないかなと思います。

佐藤さんは年齢を基準にして目標を立てるイメージがありますが……。

そうですね。

間もなく30歳の誕生日を迎えますが、30歳までに成し遂げたいと思っていたことはありますか？

僕は5年単位で目標を作るんですけど、25歳のときに、30歳までに叶えたいと立てた目標があって。それは、ドラマ、映画、舞台、アニメ、全部で主演をさせていただき、全部でFANTASTICSが主題歌を担当するというものだったんです。それを実現できたのは、よかったです。でもそれは、自分の力だけじゃなくて、いろんな人の力があってこそできたことだと思います。やっぱり、夢は恥じることなく口にすることが大事だなと思いました。ただ、両親に家を買うという夢をずっと掲げているんですけど、まだ実現できてないなぁ……。

そんなステキな夢が！

あと、福島の祖父母の家をリフォームすると、僕が中学生の頃に父と言っていたらしいんですが、まだトイレしかできてないので、いつかフルリフォームしてあげたいなって父と話しています。

昨年の8月にFASTにご登場いただいた際には、「5年以内にゴールデンの主役をやることが目標」とおっしゃっていました。

はい、35歳までに絶対に叶えたいです！

30歳というのは、特別に感じますか？

特別……そうですね。でもあんまり年齢は気にしないです。昔、長谷川京子さんが「年齢はただの背番号だから」とおっしゃっていて、めちゃくちゃかっこいい！と思ったんです。自分も、将来的にはそういう名言を残したいなって。

これまでに役者としてかけられた言葉で、心に留めているものはありますか？

久保茂昭さんという、EXILEのMVや『HiGH&LOW』シリーズや、僕が主演の『小説の神様君としか描けない物語』という映画も撮ってくれた監督がいて、デビュー当時からずっと一緒にお仕事をさせていただいた方です。その方が、「大樹がどんなに年齢を重ねても、その年齢で一番カッコいい大樹を撮れるのは俺だという自信がある」って言ってくださいました。その言葉は今でも大事にしているし、信じています。

今後、やってみたい役や作品はありますか？

めちゃくちゃあります！僕、子どもの頃から本当に探偵が好きで、探偵のオタクだったんです。『古畑任三郎』も好きだし、『金田一少年の事件簿』も好きなので。ぜひ、探偵役を演じてみたいです。あとは、『ウォーターボーイズ』みたいなスポコンモノも大好きだったから、何かのスポーツに特化した作品にも出演してみたいですね。30代になるので、いずれは教師役も挑戦したいです。婚活系の作品もいいなと思います。

婚活系の作品では、どんな役を？

婚活アドバイザーです。あと、すごく挑戦してみたいものがもう一つあって、教育実習生内のカーストを描いたストーリーなんです。生徒役のスクールカーストの話があるのに、なんで教師側はないんだろうと思うんです。学生の頃、教育実習生が来る時期って、転校生が来るときの次にワクワクした記憶があって。昔、『ファーストクラス』というドラマで、編集部のマウンティングが描かれたじゃないですか。それを教育実習生でやったらおもしろそうだなって思ったのがきっかけです。もともと、いろんな職業に特化した話を妄想するのが好きなので、そういう作品に惹かれるんです。

役者とアーティスト活動を両立していることで得られることがあれば教えてください。

お芝居をしていてよかったと感じるのは、MVやライブでカメラに抜かれたときの、表情のレパートリーがとても増えたことです。バラードを踊っているときはちょっと儚かったりせつなかったりするけど、明るい曲はキラキラしなきゃいけない。それは、アーティストだけをやっていたら、たぶんできなかったなと思うし。周りの方にホメてもらえるのも、そういうポイントだったりするから。「やっぱり、経験が違うよね」みたいに言ってもらえると、すごく嬉しいです。

では、両立させていてよかったと思うことは？

ドラマの撮影って、3カ月間、濃密な時間を一緒に過ごして。終わったら“はい、次”って新しい作品に入って、また一から関係値を作って、という感じで、せっかく仲よくなったのに別れなくちゃいけないじゃないですか。それが、自分の性格に合わないんです。僕はすごく寂しがり屋でもあって、ずっと一緒に仕事をしていたいと思っちゃうタイプで。でも、グループ活動もしていることで、俳優活動が終わっても戻る場所がある。そのおかげで、俳優さんの感じる孤独がいっさいなく、 “明日もまた、リハーサルでメンバーのみんなに会える”と思える。チームに戻ってメンバーの顔を見ると、ホッとできるんです。そういう意味では、両方していてよかったなと思います。

佐藤大樹

さとう　たいき

1995年1月25日生まれ。EXILE、FANTASTICSのパフォーマー。

撮影時はベージュの上着を着て登場されましたが、これもとっても佐藤さんにあっていて、可愛らしくもかっこいい着こなしでした。インタビューとはまた違い、ステージの上のような雰囲気でスイッチが入った佐藤さんをたくさん見せてくださいました。また撮影中には、スタッフの持っていたカメラに気づいて、「僕も同じの持ってます！」と気さくに声をかけてくださる優しさと人懐っこさにスタッフの緊張の糸なども自然とほぐしてくれました。

キラキラとかっこよく踊って演じる一面と自然と周りと気さくに打ち解ける人懐っこさを武器にこれからの活躍も応援しております！

約1年ぶりのご出演ありがとうございました！

俳優として、最近の出演作に、テレビドラマでは、毎日放送『愛人転生 -サレ妻は死んだ後に復讐する-』(‘24)、読売テレビ・日本テレビ『降り積もれ孤独な死よ』(‘24)、TBS『瓜を破る〜一線を越えた、その先には』(‘24)、映画では、『逃走中 THE MOVIE:TOKYO MISSION』(‘24)、『小説の神様君としか描けない物語』(‘20)などがある。

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