岩橋玄樹
「みなさんをワクワクさせたいなって思いながらグッズを考えています」
9月19日公開の映画『男神』で、主人公の同僚・愛子の弟の山下裕斗を演じている岩橋玄樹さん。インタビュー後編では、監督と一緒に作り上げたあるシーン前のエピソードや、憧れの役、さらに岩橋さんが自身のグッズ制作に込めた思いについても語っていただきました!

映画『男神』の現場で、井上監督からアドバイスを受けたり、話し合ったりしたことはありましたか?
一番思い出に残っているのが、息があがった状態で始まるシーンの前に、カメラが回っていないところで、息があがるようにその場で思いっきりダッシュしたり、井上監督と相撲を取ったりしてから、すぐに撮影に入ったことです。そうやって、撮るシーンのリアル感を出すために監督もすごくこだわっていたのですが、監督は背が高いから、一緒に相撲をするのは結構キツかったです(笑)。
撮影の空き時間はどんなことをされていましたか。
映画のロケ地に使わせていただいた愛知県日進市は初めて行ったのですが、結構自然があって、撮影の合間はよく散歩をしていました。愛知県は名古屋によくツアーで行っていましたが、ほかの地域は行ったことがなかったので、いろいろ探検できて楽しかったです。
僕が演じた裕斗の服装が作業員の服だったので、朝の6~7時くらいにその衣装のまま牛丼屋に行って、めちゃくちゃ食べました(笑)。
そこから役作りされていたんですね。
はい。裕斗はガテン系な感じなので、そういう生活を送っているんじゃないかなと思ったんです。店内には本当の工事現場の作業員っぽい人も来ていたので、僕もそこに自然と馴染めていたんじゃないかなと思います。

今作は「男神」という目に見えないものや神話をテーマにしていますが、そういった世界観はいかがですか?
すごくスピリチュアルだなと思いますし、僕もそういうことを考えるのは好きで、割とすぐに信じちゃうんです。なので、そういう世界が本当に見られたらいいなって思いますね。
この映画の世界観や目に見えないものの不思議さといったものがCGで作られていて、それを映像でみるととても神秘的な感じになっていて、その中で「子どもを生贄にする」というホラーでダークな部分と重なって、いいバランスが取れているのかなと思いました。
普段、ホラー作品を見ることはありますか?
割とグロテスクな作品も大丈夫な方で、映画やドラマはジャンル問わず見ます。ホラー系で一作あげるなら、心霊動画を集めた「ほんとにあった!呪いのビデオ」というのがあるのですが、それは配信で見て印象に残っています。
他に好きな作品を教えてください。
映画だと『007』が好きです。と言っても、一番新しい『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』しか見たことないんですけど、何度も見ました。ダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドみたいに、ダンディな男になりたいっていう憧れがあるんです。スーツを着て、無精ヒゲが生えていて、自分とは正反対のような男性になりたいなっていう思いがあるので、かっこいいなと思って見ていました。

もしかしたら、20年後、30年後にダンディな役のオファーがくるかもしれないですよ?
今はまだ、もうちょっと活発な役をやりたいなと思っていますが、いつかの時のために、オファーをいただけたときに、本格的なアクションもできるようになっていたいです。バク転はできるので、きっとある程度レッスンをしたら、近づくことができるかもと思います。ワイヤーアクションとかも楽しそうだなって思いますね。
ドラマなどの出演も続いていますが、今後の俳優業への思いを聞かせてください。
今回の「男神」もそうですし、今は「恋愛ルビの正しいふりかた」という主演ドラマもやらせていただいて、徐々に俳優活動もできているのはすごくうれしく思います。俳優としてはまだまだですが、演技に対する思いや挑戦してみたいという気持ちは昔からずっとあったし、演技をする楽しさはアーティスト活動やLIVEとはまた違うジャンルのお仕事なので、やっていて毎日刺激があります。
アーティスト活動やLIVEとお芝居の違いや面白さをどんなところに感じますか?
LIVEはファンの方と直接会える貴重な機会だと思っているのですが、お芝居では、映像が完成してからファンの方にお届けできる、という点で感覚が違いますね。
「ものづくり」ということについては、アーティスト活動でアルバムを作っているときは発売までの準備期間があって、自分で「これがいいんじゃない?」と判断してOKを出すことができます。でも、映像作品の場合は、監督や他のキャストの方がいるので、自分が失敗したら最初からやり直しだし、自分で「今のは絶対にNGテイクだな」と思ったものが「いい」って言われる時もあるので、どれが本当に正解なのか分からないという面白さがあります。それを映像で見たときに「そうか、これで良かったんだな」と思うことがあって、そこがアーティスト活動とはまた違った魅力だなと感じています。

お忙しい毎日かと思いますが、どんなリフレッシュ法をしていますか?
僕はセルフリフレッシュをすることがものすごく苦手で、どうやってリフレッシュしていいのかなって考えることが、もしかしたらリフレッシュになっているのかもしれません。
現在はアメリカと日本の2拠点生活を送られていますが、日本に帰ってきたときに楽しみにしていることはありますか?
実家で犬に会うことですかね。みんな保護犬なので、正確な年齢はわからないんですけど、大体5、6歳かな?みんなまだまだ元気なので、会えるのが嬉しいです。
この夏は「愛♡魂-icon-25」や「Thank U Four Fairy」と、音楽活動も続きますが、ご自身にとって、LIVEはどんな場になっていますか?
LIVEはファンの方との交流の場でもあると思っています。ソロになって年に4回程コンサートをできる機会が増えて、それにプラスしてアルバムツアーもできているので、僕も嬉しいですし、ずっと続けることで、ファンのみんなも幸せになれたらいいなと思います

グッズのデザインもされていますが、ご自身なりのこだわりを教えてください。
デザインもそうですが、グッズの名前にもこだわっていて。パッと見たときに「これなんだろう?」って思うものを作るようにしています。例えば「マーフィーと一緒」や「きど愛らく」みたいに、グッズの名前だけが最初に出ることが多いので、グッズの名前を見てもそれがどんなものか特定されないような、微妙なラインの覚えやすい名前を考えたりもしています。そうやっていろいろと工夫して考えて、そのグッズが公開されるまで、みなさんをワクワクさせたいなって思っています。
今28歳ですが、30代になることについて、今どんな想像をされていますか?
これまでと変わらず、アーティストとしてLIVEを続けていられたら嬉しいです。あとはもっといろんなドラマや映画にも出てみたいし、海外でのお仕事にもチャレンジできたらいいなと思っています。
プライベートでは、将来どんな時間を過ごしているのか、自分でも楽しみです。今はいろいろな楽しみを想像しながら日々を過ごしています。

岩橋玄樹
いわはし げんき
1996年12月17日生まれ。
撮影では、多くの雑誌などでよく見てきたかっこいい岩橋さんとは少しテイストを変えて、青空をバックに爽やかなテイストの岩橋さんを撮影させていただきました。また撮影の合間には岩橋さんご本人とマネージャーさんで笑かし合う場面などがあり仲良くコミュニケーションを取っている姿を拝見し、心身共に支え合う素敵なチームだなと感じました。これからも常に自分とはという自己に問いながらも、やりたいことを着実な実現させる行動でたくさんの場所でのご活躍を応援しております。初登場ありがとうございました。
2021年4月1日より、ソロアーティストとして日本とロサンゼルスを拠点に活動。過去の出演作には、日本テレビ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(‘18)、日本テレビ『ガードセンター24 広域警備指令室』(‘16)など。TOKYO MXにて主演ドラマ『恋愛ルビの正しいふりかた』(‘25)が放送中。

©2025「男神」製作委員会
監督・脚本:井上雅貴 原案:「男神」(八木商店)
ロケ地:愛知県日進市、岐阜県下呂市 協力 高山市、飛騨・高山観光コンベンション協会
支援 日進市企業ふるさと納税 下呂市ふるさと文化振興助成金
協賛 マテラ化粧品 ワンダーランド そうび社 龍の瞳 イオス コーポレーション 題字:小林芙蓉
2025年/日本/93分/カラー/シネスコ/5.1ch 配給:平成プロジェクト/配給協力:東京テアトル
©2025「男神」製作委員会
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:村澤柚香
スタイリスト:河田威尊
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿