吉田仁人 × 塩﨑太智 × 山中柔太朗
【M!LK】
New Album『HOME MADE CHU!?』
5人が込めた想いとは…
ピースフルなアットホーム対談
「M!LKの楽しさをいっぱいに詰め込んだおもちゃ箱のようなDIYアルバム」と謳われている今作。M!LKの撮影にお邪魔して思ったこと…「この5人のおもちゃ箱が楽しくないわけがない!」ということ。初めてM!LKワールドに足を踏み入れたFASTに教えてくれたアルバムのお話とそれぞれに込めた想い―
=吉田仁人 × 塩﨑太智 × 山中柔太朗 編=
アルバム『HOME MADE CHU!?』は
M!LKのコアな部分がフォーカスされていますよね。
それぞれに込めた想いを教えてください。
吉田(以下、吉):前作がコンセプチュアルなアルバムだったので、今回のアルバムは「ありのままで」という想いを意識していました。撮影中や制作期間に頑張るのはもちろんなんですが「自分を越えて頑張ろう」という感じではなく、ありのままの僕を出せるように「自分らしく」ということを中心に置いて活動に参加していました。いい意味で肩の力が抜けていて、5人がありのままの姿で楽しんでいるところを切り取ったようなアルバムになっていると思うので、僕たちの素に近い姿をお届けできるんじゃないかと思いますね。
山中(以下、山):僕はこの『HOME』という曲が本当にたくさんの人に届いてほしいと思っています。今までのアルバムの表題曲って自分たちのことを歌っている曲が多かったんですよ。でも今回の『HOME』は「届ける曲」。「問いかけ」と「届けたい想い」が詰まった表題曲になっていて、加えてドラマの主題歌にも起用していただいているので、より多くの人に届けることが出来ると思うと嬉しいです。今のご時世で見失いがちな「帰る家のありがたさ」だったり「家族のありがたさ」、「幸せって何なのか」そういったものが届くといいな、と思います。
塩﨑(以下、塩):はい。今回はですね、サブスクでももちろんM!LKの曲は聴けるんですけど、今回のアルバムの初回限定盤には映像特典があって、その中の映像がものすごく良いという(笑)!僕と柔太朗が監督したMVがあったり、そのMV撮影のメイキングがあったり、みんなでオンライン会議をしている裏の映像が観れたりするんです。アルバムが出来上がるまでの「ホームメイド中」をものすごく感じていただけるんじゃないかと思います。
監督をされたとお話があったんですが、
メンバーを撮ったりメンバーに撮られたりするのは
初めての経験だったんじゃないですか?
吉:そうですね。何か撮られる側としては気心が知れているのでやりやすかったです。「こうして欲しいんだろうな」など、僕らにやって欲しいこととやればいいことが何となく分かっていたので、あまり固くならずに撮影に挑めた気がします。もちろん緊張はしましたけど新鮮で楽しかったです。
F:ムズ痒さみたいなものはなかったんですか?
吉:全然なかったですね。
塩:なんか監督ごっこみたいな感じだったよね!
山:そうそう。世に出るものなので本気ではやるんですけど、自分たちの気持ち的には「今日はよろしく!」みたいなラフな感じだったよね(笑)。でもちゃんとみんなが緊張感を持ってやってくれたので僕ら監督側も頑張れました。「ここが違うからこうしてほしい」というのも気兼ねなく言えるし、それを上手いこと汲み取ってもくれますしね。ここまで一緒にやって来たからこその信頼のおかげというか、何の不便もなく撮影できました。やりやすかったし、すごく楽しかったです。
F:監督から見た皆さんのエンターテイナーとしての資質はいかがでしたか?
山:いや、やっぱりすごいんですよ!やってみて気づきました。本当にタイトな時間で撮影させてもらったんで、カット数も1カットにつき1回か2回しか撮れなくてほぼNGが出せない状況だったんですけど、持ち帰って編集で見てみたら本当に良いカットが多くて。今回、僕のMVでは仁人くんが本当にかっこよくて、みんなに「仁人くんかっこいい」と言われていましたね。
吉:そうですね。頑張らせていただきました(笑)。ただ最後は緊張したし恥ずかしかった…。
F:まだ書けないですけど…見どころですね。
吉:いや~本当に。最後は頑張ったから観て欲しい(笑)!
塩:僕の方のMVは基本的にグリーンバック撮影で作ったんですけど、このMVも吉田くんが何だかんだ一番活躍しているんですよ。『SDR』という僕とそのしゅん(曽野舜太)のデュエット曲のはずなのに仁人が一番目立ってるんです。とりあえず彼のセリフところは必ず一回音を切らせていただいて…(笑)。
吉:俺、あんなにフル尺で使うと思ってなかったのよ(笑)。「めちゃくちゃ使うじゃん!」って思ったよ。
山:噛んだり言い間違えたりしてるのも使ってるんだよね(笑)。
吉:練習ではまったく噛まずに言えたのに、本番になったらもう何か分かんなくなっちゃって(笑)。
塩:そうそう。セリフだけじゃなくて衣装に関しても本当にいろんなハプニングがあったんですけど、あえてそこもカットしないでそのまま使いました。その生感がすごく良くていいMVになりました!吉田くんのおかげで(笑)!
吉:2人ともタイプの違う監督なんですよ。「こういうのが欲しいんだよね、そうそう、ありがとう」みたいなおとなしめの監督と、いつもアグレッシブで「ほら行こうぜ!もっともっと!」みたいなタイプの監督。だからこそ同じ人が出ているけれど全然違う作品になっていて、2つMVがあることの意味が大切味を帯びてくるんです。
山:別に打ち合わせしてないけど全く被らなかったよね?
塩:全然違ったね。だからと言って対決とかじゃないから気楽にできたよね。
吉:この『HOME MADE CHU!?』でいろんな才能の種を見つけられたんじゃないかな、と思いますね。
山:僕、もう一つ話したいんですけど、太ちゃんに「こんなMVにしたいってプレゼンするから会議に参加して」と言われてオンライン会議に入ったら、彼、自分で書いた絵コンテを出してきたんです。セリフとかも全部書かれていて。それが本当にすごくて。
塩:iPadでイメージを全部書いたり貼りつけたりたりして。
山:それを見てiPad欲しいなって思いました(笑)。
塩:いやいや違うでしょ(笑)!
山:やっぱりその絵コンテを見て、対決ではないけど「頑張らなきゃいけないな」と思わせてもらったし、お互いに高め合えたと思いますね。
吉:やっぱり柔太朗は普段から服が好きなので、作品の中にも服にこだわってる部分が結構あって。展開を服で表現しているシーンも多いし、柔太朗の性格が出ていると思いましたね。太智もいろんなところからのオマージュを入れてたよね。
山:結構途中で(音楽)切ってるよね?
塩:うん。切ってる。
山:海外のアーティストのMVで一回ブレイクを挟む作品があるじゃないですか。そんな感じでブレイクごとに仁人くんが出てくるんですよ(笑)。
塩:もうね正直カットするかどうか悩みました。ちょこちょこ「カットしようかな?」とは思ったんですけどね、やっぱり彼も頑張ってくれたので(笑)。そこはもう絶対に切れないと思って。
吉:いや、切っていいとこいっぱいあったよ?
F:愛ですね(笑)。
吉:愛という名のさらし首です(笑)。
今回はとても可愛い5人の写真がありますが…
幼少期バージョンのジャケット写真を
見て感想をいただいてもいいですか?
吉:太智やばい!太智の顔アップで見たらめちゃくちゃ太智じゃん(笑)!しかもちょっと鼻膨らんでるよね、この時(笑)。
塩:あはは(笑)!緊張してたんだよ、この時。でも何かみんな成長したね。面影もあると思ったな~。
山:俺、目、右だけ一重だね。途中から両方二重になったんだよ。でもみんなあんまり変わってなくない?
塩:勇斗は変わってるね。
吉:え、俺、勇斗変わってないと思った!
山:髪型だけじゃない?変わったの。俺、眉毛変わってないな。
吉:でも何かみんな個性が出てていいよね。僕らって全員がバラバラの出身地なので、普通であれば絶対に実現しなかった集合写真なんですよ。知る由もなかった人たちに並べられているんです(笑)。
山:全員「誰やねん」と思いながらね(笑)。
塩:俺、これを作ろうと思った遊び心が素晴らしいと思ったな~。これから全部これにする(笑)?徐々に年齢上げていって、みたいな(笑)。
吉:中学生バージョンまでいくとみんなほぼ一緒だよ(笑)。
今回のアルバムはチャレンジ的な楽曲も
収録されていますが、
どんなアルバムが出来上がったとおもいますか?
塩:そうですね。表題曲の『HOME』がめちゃくちゃいい曲だからこそ、他の曲でものすごく遊ばせていただいたアルバムっていう感じはありますね。
山:短い曲が2つ並んでいるのも、ただ並んでいるだけじゃなくて2曲で繋げることができる曲なんです。あと『サラブレット御曹司CITY BOY』という曲は、実は体制が変わる前のM!LKだった時にリリースした曲なんですよ。今回は改めて5人で歌った「ボンボン祭りVer.」が収録されているので、以前から見てくれている「み!るきーず」の皆さんに是非聴いていただきたいと思います。
吉:「ボンボン祭りVer.」では振りの中で和傘を使ったり、衣装で浴衣を着ていたり、とにかくかっこいいパフォーマンスをしているので、そこにも注目していただきたいです。
MESSAGE from Daichi Shiozaki
会えない時期が続いて、「きっと皆さんは僕たちに会いたいと思ってくれているはず!」と僕は思っています。僕らも「また皆さんと会ってライブをして一緒に楽しい時間を過ごしたい」と、会いたい気持ちは同じです。その楽しい時間を過ごすための準備を今一つ一つ取り組んでいるので、僕たちから目を離さないでずっとついてきてほしいです!
MESSAGE from Jutaro Yamanaka
新しいことを僕たちがやって、何か一つSNSに投稿するだけで「元気になったよ」とか「仕事頑張れるよ」とか嬉しい言葉を言ってくださる方が本当に多くて。そんな一言で僕たちもすごく嬉しい気持ちになるんです。それこそが「僕らの仕事だな」とも思うので、これからもみんなに元気や幸せを届けられるように頑張っていきます。また会える日を楽しみに一緒に頑張りましょう。
MESSAGE from Jinto Yoshida
僕、この自粛期間にライブが全部なくなってしまった時、本当に周囲にびっくりされるくらい落ち込んだんです。でもこの自粛中にもエンタメはどんどんと動き続けていて、新しいものもどんどん生まれ出していて、結果的に「いろんな種を植えられた期間でもあったな」と思えるようになりました。これから快方に向かうにつれて、ライブでたくさんの方にお会いしたいと思いますし、「また見に行きたい」と思ってもらえるような活動をどんどんしていきたいので、これからも「み!るきーず」で居続けていて欲しいです。そして『HOME』という曲を聴いて「家族のありがたみ」や「大切な人が近くにいることへの感謝」を改めて再認識してもらえたら嬉しいと思います。
M!LK 4th Album「HOME MADE CHU!?」
2020年9月30日(水)発売!
3rdアルバム「Juvenilizm-青春主義-」で俳優の匂いを持った「シネマティックアルバム」というコンセプチュアルに制作されたものとは真逆のメンバーの素の部分、Family感が垣間見える内容。アルバム制作にもメンバーが積極的に参加しており、ジャケットの中面や、特典映像などで制作、メンバーが監督となって制作されたMusic Videoが入ったりというM!LKの楽しさをいっぱいに詰め込んだおもちゃ箱のようなDIYアルバム!
※封入特典:初回限定盤、通常盤(初回生産分)、FC限定盤共通
全12種類(メンバーソロ各2絵柄メンバー全員2絵柄)のトレカから1枚ランダム封入
詳しくはFAST公式Twitterにて
山中柔太朗
やまなか じゅうたろう
2001年12月23日生まれ。
担当カラー:クリスタルホワイト
“儚い”を体現したようなロマンチックなルックス、軽やかに染まる透過性と絶対に自分を見失わない白の性質を持つ18歳。
吉田仁人
よしだ じんと
1999年12月15日生まれ。
担当カラー:きらめきイエロー
M!LKそのものを大らかに包み込み、陽だまりのようにきらめくリーダー性が瞬間的に言葉から横溢する20歳。
塩﨑太智
しおざき だいち
2000年9月11日生まれ。
担当カラー:サファイアブルー
一緒に笑いたくなってしまう無邪気な笑顔、透き通った蒼さが人へ対する純度の高い愛情を想起させる20歳。
<About M!LK>
2014年11月結成。スターダストプロモーションに所属する佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人からなる5人組ボーカルダンスユニット。〝今この瞬間の感情〟を収めた楽曲や、エモーショナルで強いメッセージ性が話題を呼び、注目を集めている。グループ名には「何色にも染まることの出来る存在に」という意味が込められており、メンバーは音楽活動に留まらず、ドラマ、映画、舞台、モデルと幅広く活躍している。2015年3月「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。8枚目のシングル「Over The Storm」で自身最高のオリコンウィークリーランキング2位、2019年にリリースした結成5周年アニバーサリーシングル「ERA」はトータルセールス10万枚を超え、ゴールドディスク作品として認定された。
※Team credit
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー・記事:満斗りょう