駒木根葵汰
『機界戦隊ゼンカイジャー』
それぞれが抱える問題と向き合い
物語はより深みを増していく
スーパー戦隊シリーズ第45作目である『機界戦隊ゼンカイジャー』の主人公、五色田介人を演じる駒木根葵汰さん。その爽やかなルックスからは想像もできないようなユーモアに溢れた、自由を愛する性格だったりします。今回は歴代の中でも特にコメディー要素の強い『ゼンカイジャー』での悪戦苦闘の日々や、賑やかな現場の雰囲気など、今の葵汰さんを取り巻く現状とこれからについてお話をお聞きしました!
『機界戦隊ゼンカイジャー』
<あらすじ>
ゴレンジャーが戦う世界、ジュウレンジャーが戦う世界、キラメイジャーが戦う世界……。あらゆる世界が、機械生命体キカイノイドの世界=キカイトピアの「トジテンド王朝」によって、小さなギアに閉じ込められ消えてしまった。最後に狙われたのは並行世界でキカイトピア以外に唯一残ったこの世界。トジテンドは侵攻に乗り出すが、なぜだかキカイトピアの一部と融合してしまった。この世界が「キカイトピア」と混ざってから1ヶ月。人間とキカイノイドは次第に打ち解けてきていた。ところがトジテンドが攻め込んでくると、仲良くなれると思っていたキカイノイドたちが暴れ出す。五色介人は、両親が残した「ギアトリンガー」と、スーパー戦隊の力を凝縮した「センタイギア」を使ってゼンカイザーにチェンジ! 正義の心を持った4人のキカイノイドと共に、トジテンドに立ち向かう!
『機界戦隊ゼンカイジャー』も
前半が終わり折り返しまで来ましたが、
ここまではあっという間でしたか?
いえ、ここまで長かったですね(笑)。なんというか撮影は長いんですけど、放送は30分なのであっという間で、そのアンバランスさが面白いですよね。今はちょうど、放送の5話先を撮っているところです。
ということは、いよいよ物語も
終盤向けて加速していくところですか?
いや、そんなことないんですよね(笑)。ギャグ回が多くて、ちゃんと最後無事に着地できるのか心配なんですよね(笑)。
葵汰さんが個人的に好きな
エピソードはありますか?
個人的には26話が好きですね!僕が演じる介人は基本的にはゆるーい青年なんですけど、この回は真剣な表情を見せることが多くて。ゾックスやステイシーと真剣な話をすることも多く、色々な人たちの気持ちが混ざり合って、凄く素敵なエピソードになっていたと思いますね。
こういった真剣なエピソードの時は現場も
シリアスな感じになるんですか?
そんなことはないですね(笑)。ゼンカイジャーの現場ってとにかくみんな明るいんですよ。勿論やる時はちゃんとやるんですけど、合間合間でなんてことない会話で盛り上がったりしていて。凄く良いバランスでやれていると思っています。この前アフレコをしていた時にゾックス役のあっちゃん(増子敦貴さん)が「きいちゃん!俺このシーンすごく好きだわ!」と言ってくれて。実際に視聴者の方からも評価していただいていて。締めるところは締めて、ふざけるところはふざけて、本当に良い雰囲気でやらせてもらっています。
スーツアクターさんとも凄く仲が良いですよね。
そうなんですよ。最初は人間役が僕しかいなかったのでアクターさんとコミュニケーションを取る機会が多く、可愛がってもらっています。僕のアクションの練習にも付き合ってもらったりしていて。
アクションと言えばバク転を会得されたとか。
凄いですね!
実は1時間くらいでできたんですよね(笑)。バク転できたらカッコいいかなと思ってアクターさんと一緒に練習して。やるからにはできるようになるまでやってやろう!と気合い入れていたんですけど、案外普通にできました(笑)。今はトランポリンを使って宙返りを練習しています。でも周りのアクターさんたちがバク転なんか比較ならないくらい凄いことをしているんで、正直バク転できて凄い、という実感がないんですよね(笑)。
運動神経がいいんですね!
アクションの演技も問題なく
こなせているということでしょうか?
そんなに激しいアクションはないですけどね。介人のアクションってちょっと崩したものが多いんですよね。例えばジャンプするけど着地は失敗、みたいな。個人的にはカッコいいのもやりたいんですけどね(笑)。あとアクション頑張っても周りが凄すぎて霞むんですよね(笑)。バカンス回の時、僕、前方宙返りをしていたんですけど誰も気づかないという(笑)。周りの人たちのアクションが凄すぎて。もっと主役を立ててよ、と思いましたね(笑)。アフレコの時も、最初から声優さんたちがガンガン、アドリブを入れてくるんですよ。最初は戸惑いましたけど、逆になんだか僕も燃えてきて今は負けないよう頑張っています(笑)。
ゼンカイジャーは今後どのような展開になるんでしょうか?
少しずつですけど話は進んでいて、今後は登場人物の人間関係を描いた話も増えていくと思います。元々ゼンカイジャーって介人の両親が行方不明だったりゾックスの兄弟がSDになってしまっていたり、ステイシーには父親との確執があったりと、それぞれ抱える問題があって。そういった“家族の問題”が今後の主軸になっていき、最終回がどうなるのか予想もつかないですけど、物語の深みは出てくると思いますね。
今後、物語はシリアスになっていくということですね。
そうですね。これからどんどんゼンカイジャーのメンバーのバックボーンが明らかにはなっていくと思います。色々な伏線も回収されて、ゾックスやステイシーもどんどん変わっていて。ギャグだけではないゼンカイジャーを見せられると思うので、最終回まで暖かく見守ってもらえたら嬉しいですね。
駒木根葵汰
こまぎね きいた
2000年1月30日生まれ。
スタイルが良く服が抜群に似合っていた葵汰さん。横顔がとにかく綺麗で見惚れくらいにカッコよかったです!ルックスは非常にクールなのですが、話してみると中身は独特な世界観を持った自由を愛する若者でした(笑)。まさにリアル介人と言っても過言ではないほど。ユーモア溢れるトークで楽しいインタビューを作り上げてくれました!
『機界戦隊ゼンカイジャー』
テレビ朝日系 毎週日曜 午前9時30分 放送
出演:駒木根葵汰 増子敦貴 森日菜美 世古口凌 榊原郁恵
※Item Credit
ニット Munsingwear Grand-Slam ¥22,000
その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:齋藤将志
ディレクション:半澤暁
インタビュー、記事:山根将悟