松大航也
「自分を変えるために飛び込んだ」
“苦手”を“糧”に変える21歳の錬金術
FASTピックアップの「NEXT BREAK」の
言葉を届けるこのコーナー。
今回は運命のチャンスをグッと掴み、
常に前に進み続ける
21歳の松大航也さんに迫りました。
FAST初出演、ありがとうございます!
ご自分を色で表すと何色か教えてください。
「虹色」ですかね。僕、一つのことに向かって集中したい気持ちがあっても、良くも悪くも割と選択肢を広げてしまうタイプなんです。そうしていると考えもどんどん広がっていっちゃって(笑)。ある種、何色にでも染まりやすいタイプと言えるのかも。色が固定されないといった意味で「虹色」かな、と思います。
それは俳優さんにとっては強みですよね。
好きになるモノも多種多様なんですか?
強みである反面、興味が他に向くことなく、一点に集中して努力している方とは「同じ分野では勝てないな」と思います。そう考えると人よりも成長に時間がかかる方なのかもしれません。趣味や好きなモノも多い方。今、事務所でボクシングやダンス、殺陣のレッスンを受けさせていただいているんですが、全部大好きで公園で練習するほどハマっています。あと、最近はバスケットボールも始めてみようかな、と…。
「始めてみよう」なんですね。
バスケットボールの試合を観るのが好きで、観ているうちにやりたくなっちゃって。とにかく動いていたいタイプなので、自粛期間中も家で出来る電子ピアノを買いました。もともとピアノの音楽を聴くのが好きで。
「好き」だけで終わるのではなく
「やってみよう」と思えるのが素敵です。
観てるだけじゃ足りなくなっちゃうんです。皆さんも好きな曲があったら歌いたくなるじゃないですか。その感覚と一緒。韓国ドラマにもハマっているので「韓国語の勉強をしたいな」とも思っています。次から次へとやりたいことが出てくる…(笑)。
中国語・英語も勉強中とお伺いしました。
語学は楽しいですか?
楽しい時と楽しくない時がありますね。分かった瞬間は楽しいんですが、分からない時は全然楽しくない。でも今まで続けられているのは、何だかんだ楽しさが勝っているからかな。
そんな才能あふれる松大さんの
今後やってみたいお仕事はなんですか?
もちろん役者として演技を一番に追求していきたいですし、ドラマなどでメインの役を担って自分の飛躍に繋げていきたいです。やりたいジャンルで言うと「アクション」。今、レッスンをさせていただいていることもあり、アクションに携われる機会があったら積極的に携わっていきたいと思っています。その反面でザ・青春学園モノにも出演したい。高校生のキュンキュンするような話の世界に入ってみたいんです(笑)。あとは、まだ楽器は弾けないんですが、バイオリンやピアノを聴くのが好きなので音楽作品にも携わりたいですね。
好きなモノが仕事の幅を広げてくれそうですね!
ちなみに俳優になったキッカケは
なんだったんですか?
もともと地元の三重県でバレーボール部に所属していて、部活が終わったら帰って寝るだけのテレビなどもあまり観ない生活をしていたんです。で、ある日、帰り道に今の事務所の方に声をかけていただくことがあって。当時『アベンジャーズ』の洋画にハマっていたこともあって、役者という仕事に興味が湧いたんです。異世界の実写作品でここまで「現実に起こるかも!」と思える表現がされていることに感銘を受けた作品に「もしかしたら自分も携われるかもしれない」と。あと、もう一つの理由は「自分を変えたかった」から。もともと自分に全く自信がなくて、学生時代は動画や写真を撮られることが本当に苦手だったんです。芸能界は動画と写真の世界と言っても過言ではないじゃないですか。それで「苦手なものばかりの世界に飛び込んだら、もしかしたら自分を変えられるんじゃないか」と思って、所属を決めました。
三重県という土地でスカウトされたことも
運命ですよね。
本当に何の変哲もない帰り道だったのを覚えています。当時、スカウトしてくださった事務所の方が僕のことをすごく追いかけてくださって(笑)。今では感謝しています。
写真や動画が苦手だった中で飛び込まれた“芸能界”。
印象的だったエピソードはありますか?
撮影の裏側を全く知らない僕にとっては全てが衝撃でした。カメラの向こうにあんなに人が大勢いることも、位置や動きが全部決められた上で撮影をしていることも、とにかく最初は驚くことばかりで。その中でも特に覚えているのは『GARO -VERSUS ROAD-』(2020年)の撮影。ワイヤーアクションに挑戦したんですが、あんなに強い力で引っ張られるとは思っていなくて。アクション作品を苦労して撮影していることを自分の身体で知ることが出来て感動しました。
自分が苦手な世界に入るのは
勇気がいると思うのですが、
今のお仕事は楽しいですか?
ようやく最近楽しくなってきました。今までは楽しいことがありつつも「自分を変えたい」という思いが先走り過ぎて、どうしても苦手意識が拭えなかったんです。最初の宣材写真の撮影もカメラの前で固まってしまい、事務所の方にすごい苦労をおかけしてしまって…(笑)。でも今は、お芝居のために「人のことを考える」ことがとにかく楽しい。お芝居って当たり前のことを当たり前に意識化してやらないといけないので、僕も最近は当たり前のことを深く考えるようにしています。それがお芝居に上手く繋がってくれるかは分からないけれど、考えている時間がすごく好きです。
これからがとても楽しみです。
最後に、ファンの方へのメッセージと
今後の目標をお願いします!
役者としての目標は菅田将暉さん、そして年齢を重ねるにつれて役所広司さんのような芝居が出来る俳優になること。将来的には英語が話せるようになって、大好きなイ・ビョンホンさんとハリウッド映画で共演したいです。松大航也としての目標は、当たり前ですけどマナーを守ることの出来る礼儀正しい大人になること。僕は今まで本当に事務所の方やファンの皆さんに恵まれてきたので、目標とする仕事を達成していつか全員に精いっぱいの恩返しをしていきたいと思っています。
松大航也
まつだい こうや
1999年9月4日生まれ。
未知の世界に飛び込む勇気を拳に秘め、
等身大の“今”と共に新たな自分を探求する21歳。
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
スタイリスト:カワセ136
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり