中沢元紀
最終目標は器の大きな役者になること
2022年に俳優デビュー。同年、ドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)で連続ドラマ初出演、翌年には『沈黙の艦隊』で映画初出演を果たし、2024年にはドラマNEXT『ひだまりが聴こえる』でW主演。2025年上半期のNHK 連続テレビ小説『あんぱん』への出演も決定するなど、役者としてのステップを着実に上がり続けている中沢元紀さん。俳優活動が軌道に乗る前の思いから今後の目標まで、素直な思いを語ってくれました。
Ⓒ 2024 ファストブレイク製作委員会
映画『ファストブレイク』には「――青春に後悔させるな。」というキャッチコピーがついていますが、ご自身が高校時代に後悔していることがあったら教えてください。
もしやり直せるなら、もうちょっと早くこの世界に入って……いや、でも、どうなんだろうな……僕は高校2年生のとき、役者の仕事に漠然と憧れを持つようになったんです。だけど、前に出られない性格だったので、“どうしよう、どうしよう”と悩んでいるうちに、卒業の時期になってしまって。もうちょっと早く決断していたら、どういう未来になっていたのかな、というのはすごく気になります。
勉強面などでの後悔はありますか?
やっぱり、もっと勉強しておけばよかったなとは思います。カラダを動かすことが好きで、当時は部活に全振りしていたので。特に文系の科目は、台本を読んだりするときに役に立つ気がしますし。あと単純に、ちゃんと勉強していたらどうなっていたんだろう? とも思います。
それは、進学の可能性もあったかもしれないということ?
そうですね。将来に向けての選択肢がいろいろと増えていたかもしれないなって。
2022年に俳優デビュー。その後、ドラマや映画への出演が途切れず、主演を務めることもあったりと、順風満帆のように見えます。
デビューしてからは、ホントにありがたいことに、順調にやらせていただいているなと思います。でも、今の事務所に所属するまでに、レッスン生期間が3年ぐらいあって、その期間がだいぶしんどかったので。そこに戻りたくないという思いで、今も初心を忘れずに一生懸命がんばっています。
その3年間は、どんな思いで過ごしていたのでしょうか。
コロナ禍も重なり、何かしたくても何もできない期間があったので、そのときは精神的にもしんどかったですね。
そういうときは、どうやってモチベーションを保っていたのですか?
筋トレをしたり、ランニングをしたり……とにかくカラダを動かして、いつレッスンが再開してもいいように、ちゃんとだらけていないカラダと顔つきにしておくことを心がけていたのと。あと、ノートに自分の思いを吐き出すように書いていました。それが、一番の精神安定剤になっていた気がします。
そのノートには、プラスのこともマイナスのことも書いていたのですか?
マイナスのことのほうが多かったですかね。マイナスのことを全部書き出して、最後に今後の目標というか、プラスのことを書いて締める、みたいな。
当時の目標というのは?
事務所に所属する!とにかくそれができないと始まらなかったので。
そのノートは、今も手元にあるのですか?
あります。たま~に見返して、気持ちを引き締め たりはしますけど、あんまり見すぎないようにしています。もちろん、恥ずかしいというのもありますし(笑)。
役を演じる際に、大事にしていることはありますか?
役作りに関しては、所作を一番大事にしています。やっぱり、その役のクセだったり生き様だったりが一番出る部分だと思うので。箸の持ち方や歩き方……一つひとつの動作やしぐさを意識しています。
今後の目標は?
器の大きな役者になりたいです。
今、頭に思い浮かんでいるのは?
小栗(旬)さんです。現場で見ていると、やっぱり余裕があって器の大きな人って、佇まいやお芝居に存在感がありますし、どっしりしていてカッコいいなと思うんです。細かい目標はいろいろとあるのですが、最終目標というと、やっぱり器の大きな役者になることですね。
以前のインタビュー記事で、「賞をとりたい」という発言も拝見しましたが。
賞をとりたいです。というか、あの場(授賞式)に行ってみたい(笑)。もちろん賞をいただくことで、やらせていただける作品の幅も広がるでしょうし、きっと役者としての箔もつくと思うので。
中沢元紀
なかざわ もとき
2000年2月20日生まれ。
撮影時では、スラット高い身長と終始かっこいいお顔立ちで常にカメラにかっこよく素敵な表情を見せてくれました。撮影の合間では、中沢さんのヘアメイクさんスタイリストさんとの楽しそうにお話をされていて、真剣に話されていたインタビューとはまた違った中沢らしいお茶目で可愛らしい一面を見せてくださいました。写真には中沢さんの素敵なえくぼのカットもご用意しております!ぜひみなさんチェックしてみてくださいね!そして取材終了後にもスタッフの顔をみてしっかりとしたお辞儀して、退出される誠実さもあり、最後まで漢らしくスマートなかっこいい俳優さんでした。これからも漢らしいルックスと真面目で優しくそれでいてお茶目な中沢さんのご活躍を応援しております!
初出演ありがとうございました!
最近の出演作に、テレビドラマでは、テレビ東京『ひだまりが聴こえる』(‘24)、フジテレビ『366日』(‘24)、TBS『下剋上球児』(‘23)映画では、『さよならモノトーン』(‘23)、『沈黙の艦隊』(‘23)などがあり、2025年放送予定のNHK『連続テレビ小説 あんぱん』も控えている。
Ⓒ 2024 ファストブレイク製作委員会
作品名:ファストブレイク
CAST:中沢元紀
押田岳 小林亮太 中山優貴 谷水力 荒井啓志 奥谷知弘 京山陽春
校條拳太朗 田中柊羽 佐久間あゆみ 福留光帆 中根もにゃ 麻弥 田中沙季
鈴木千佳子 芹沢尚哉
大鶴義丹
川上麻衣子
STAFF:脚本・監督:長谷川徹
製作総指揮:大村恵一
ゼネラルプロデューサー:吉本暁弘 プロデューサー:明石大助 古谷洋行 古川秀明 神谷光
ラインプロデューサー:佐藤悠 アソシエイトプロデューサー:神田明子
音楽:後藤冬樹/[オープニング]ジュリアナの祟り/[挿入歌]大江翔萌美/[エンディング]STARMARIE
撮影・編集:西川祐司 照明:親川龍之介 録音:竹内勝一郎
スタイリスト:後原利基 ヘアメイク:田中紫央 助監督:中根克
製作:ファストブレイク製作委員会
配給:ムービック
2024年度作品/上映時間:83分
Ⓒ 2024 ファストブレイク製作委員会
11月22日(金)より、グランドシネマサンシャイン池袋他にて公開
※Item Credit
衣装協力
コムデギャルソンとヨウジヤマモトだけの古着屋ONthe CORNER、LAPIIS
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:速水昭仁
スタイリスト:田中トモコ
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿