中尾暢樹 × 福山翔大
Masaki Nakao × Shodai Fukuyama
「君で良かった」
対談インタビューで垣間見えた
映画『シグナル100』
3年C組サッカー部の絆
暢樹は几帳面なお母さん!
―お2人の撮影中のエピソードを教えてください。
翔大(以下、翔):僕ら相部屋だったんですよ。現場でもホテルでもずっと一緒でした!またコイツがいいやつで!すごく几帳面なんです。僕、けっこうホテルの部屋とか汚くしちゃう時があるんですけど、それを全部綺麗にしてくれて。
暢樹(以下、暢):そんな?そんなでもなかったよ?
翔:それに朝起こしてくれたり、本当にお母さんみたいでしたね。
暢:翔大くんのルーティンに朝風呂があって、長い時は2時間くらい入るんですよ。撮影初日の現場の入り時間が朝の5時だったんですけど2時半くらいに起きだして…
翔:半身浴しながら海外ドラマの『ウォーキング・デッド』を観てました。今回の作品がサバイバルものなので、緊張感のある顔ってどんな顔かな?と思って。あと、『ウォーキング・デッド』ってドキドキするから発汗作用もあって…
暢:ないない(笑)。
翔:あるのよ(笑)!『ウォーキング・デッド』って発汗作用あるの!知られてないけど(笑)。
F :女子に嬉しい効果ですね(笑)。
暢:それは絶対に書いた方がいい(笑)!
翔:ドキドキするから汗がどんどん出てくるんだよね。
F :役作りも含め、美容にもアプローチしていたんですね。
翔:そう、むくみにね(笑)。
暢:朝、綺麗な顔してたもん(笑)。
翔大くんは丁度良かった(笑)。
翔:暢樹はとにかく寝るのが早かったですね。
暢:そうかも(笑)。
翔:撮影終わりにホテルのフリースペースに集まって、「今日どうだった?」ってみんなで話し合うんですよ。そのあと各々部屋に戻って翌日の撮影に備えるんですけど、暢樹は部屋で爆睡してたよね。
暢:眠い時はもうフリースペースには行かないようにしてたからね(笑)。
翔:部屋に戻ったら、ちゃんとドアを開けられるように鍵を出しといてくれて。そういう気遣いが出来る男で…。結局僕が起こしてしまうんですけど。
F :あ、そこは起こしちゃうんですね(笑)。
暢:「今日はいい話したな~!」って言いながら来るんですよ。
F :その時中尾さんは?
暢:僕は(目を瞑ったまま)「あ、まじっすか~」って(笑)。
翔:基本的にはお芝居の話をしてたよね。
暢:そう。「明日頑張ろうな!寝るか!…でもなぁ~!」ってね。
翔:あはは!ごめん、うざくなかった?
暢:いや、丁度良かった(笑)。
翔:本当に相部屋が暢樹で良かったです。
現場はハモだらけ(笑)。
―映画には様々なシグナルが登場しますが、シグナルだと分かっていても自分がひっかかっちゃいそうなシグナルはありますか?
暢:首をならしたり…あと、喉を「んんっ」と鳴らしちゃうんですよ。
翔:それはね、何て書けばいいのか分からないよ(笑)。
暢:喉をかいてるんですけど、これがあったらアウトかな~。
翔:僕は鼻歌とか。歌を歌っちゃうクセがあるんですよ。
暢:みんな歌ってたよね。裕太(小関裕太)も歌ってたし、翔真(甲斐翔真)も。しかもハモりだすし(笑)。
翔:もうハモが。現場にハモが(笑)。
暢:廊下がもうハモだらけですごいんですよ!すごいいろんな曲覚えたもん。
2人ともがドキッとするのは××…♡
―では、女の子にされるとドキッとしちゃうシグナルは?
翔:ちゃんと目を見て話してくれる人かな。恥ずかしいのも分かるけど、ちゃんと目を見て話されると落ちちゃうな~。
暢:僕はハモられると…。
翔:ハモなのよ!暢樹、シグナルの現場で学んだのハモなのよ(笑)!
暢:カラオケ行って歌ってて、「私これ知ってる!」とか言わずに女の子がハモりだしたら気持ちいい(笑)。
翔:あ、でも、それちょっとドキッとするかも。
暢:分かります?
翔:サラッとね。しかも主張が強くないハモね!背中を押してくれるような。
暢:そうそう!あんまり声量ないかんじがいいですよね。
翔:いい!ドキッとする。
F :じゃあ、お2人ともハモですね。
暢:そう、ハモが上手い人(笑)。
翔:思いやりのあるハモが出来る人!
暢:あはは!
F :それはもはや、思いやりのある人間性ですね。
暢:そうそう!思いやりですね。ハモに全てが出てくる(笑)。いいお嫁さんになりそうとかね。
翔大くんはキッカケの人。
“玄”としていてくれてやりやすかった。
―中尾さんから見た『桐野玄』
暢:僕らサッカー部4人の中で、翔大くんが演じた「玄」という人物は、一番ムードメーカーの役。“動”の役割を担っている人。翔大くんってパワフルなんですよ。そのエネルギーや芝居の熱のおかげで僕ら3人もけっこう動けたりする。ガーッと来てくれるから、こっちもしっかり返せる。そういうキッカケの人だったんです。翔大くんがしっかり玄で居てくれたから僕らもやりやすかったですね。サッカー部の中で一番爆発力のある人ってイメージだったな。
翔:サバイバルゲームと言えど、大事にしているのは日常の学生生活感だと思ったんです。
だからあんまり作りこみ過ぎずに、この36人の中での立ち位置だけを意識しようと思っていました。闊達に画の中で自由に動き回ってたかな。
藤春は優しいツッコミ。
安心感をくれる存在。
―福山さんから見た『藤春昴』
翔:暢樹が演じた「藤春」という人物は、そうやって動き回る玄のケツを常に拭いてくれる存在(笑)。玄がボケ担当だとして、藤春は優しいツッコミ担当。ボケた後に藤春を見て、目が合った時に「ん」って優しく微笑んでくれたら「はい!OK!」と思えるような。安心感をくれる微笑みのツッコミでした。
暢:そうだね(笑)。それに玄が動いてくれるから僕らも目立つみたいなとこがあったし。
翔:サッカー部みんなで輝こうってコンセプトだったもんね。
暢:そうそう。
翔:サッカー部4人全員が可愛らしくキュートに見えたらいいなってね。
暢:4人で動画を撮影したシーンが一番楽しかったね。
衣装に込められた裏エピソード
翔:実は僕らもともと衣装が逆だったんです。
暢:僕のニットと翔大くんのパーカーが逆だったんだよね。クランクインの日の朝、着替え終わって楽屋で会った時に、翔大くんと目が合って「逆じゃない?」ってなって。
翔:それで監督に言いに行ってOKもらったんだよね。
僕、動き回る役だったんで、フードがぱさぱさ動くイメージがすごい湧いてて。正直、藤春のパーカーにジェラシーを感じてたんですよ。
暢:あはは、そうなの(笑)?
翔:うん。いいな~!って。
暢樹に相談したら「変えましょうよ。僕、そっちの方がいいです」って言ってくれて。
暢:僕も見た瞬間、藤春は絶対にニットの方だと思って。もう衣装交換した状態で監督のところに行ったら「いい~!」って言ってもらえて(笑)。
翔:僕らも気分が上がったよね。
―では、最後に映画を観る皆さんにメッセージをお願いします!
美しい、
命が散りゆくさまを観て欲しい。
暢:今、こういったゲームが題材の作品がたくさんある中で、この作品は撮影の仕方はもちろん、一人ひとりの死に方にもすごくこだわっていて。綺麗で美しい死に様がそれぞれにあるんです。その一瞬の散りゆくさまが作品の色んなところに散りばめられています。それが“ジェットコースター”と言われている所以じゃないかな。一瞬も飽きるところがなく、ずっと興奮させられる映画。血が苦手な方でも、美しいところがあるので観やすいと思います。是非、その美しさにも注目してほしいです。
36人それぞれのドラマがワンカットワンカットに詰まっている。
翔:アトラクションに乗るような感覚で、是非、88分のジェットコースターに乗っていただいて。ただ、それだけじゃなく、いざ、目の前に死を迎えた高校生たちがどんな反応をするのか。シグナルの催眠にかかることによってごく普通の高校生たちが成長していく物語でもあるので、その36人それぞれの青春ドラマにも注目していただきたいですね。むしろ、ポップコーンとコーラを持って笑って観て欲しい!血もたくさん出てくるので色々考えちゃうと思うんですが、観終わった後に「何かスッキリしたな」と思ってもらえるような、そういう映画だと僕は思っています。
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中尾暢樹(なかお まさき)
1996年11月27日生まれ。
優しく穏やかなサッカー部の藤春昴を演じる。
福山翔大(ふくやま しょうだい)
1994年11月17日生まれ。
ムードメーカーで熱い想いを持ったサッカー部の桐野玄を演じる。
映画『シグナル100』
とある高校の平和な日常。しかし、担任教師の下部(中村獅童)が始めたゲームのせいで事態は一変。生徒たちは特定の行動を取ると自ら命を絶ってしまうという恐怖の“自殺催眠”をかけられる。「スマホを使う」「泣く」「あくびをする」といった何気ない日常の行動に潜む、発動の合図(シグナル)は全部で100。窓から飛び降りる者、花瓶を自分の頭に打ち付ける者、自らの首を切りつける者、止まらない自殺の連鎖に生徒たちの悲鳴が教室中に響き渡る。そんな中、常に死と隣り合わせの絶望的な状況に置かれた生徒たちの本性が次々に暴かれていく。このゲームで生き残る方法は、クラスメイトの死のみ。裏切り者は誰なのか、生き残るのは誰なのか。狂気と絶望が暴れ出す88分の怒涛のノンストップ“自殺(デス)ゲーム”が幕を開ける。
監督:竹葉リサ
出演:橋本環奈・小関裕太・瀬戸利樹 / 甲斐翔真・中尾暢樹・福山翔大・中田圭祐・山田愛奈 / 若月佑美・前原滉・栗原類・恒松祐里 / 中村獅童 ほか
2020年1月24日(金)全国ロードショー