戸塚純貴×坂元愛登
舞台「二階堂朝陽は助けに来る」
お互いに刺激し合いないながら作っていけたら
10月17日のEXシアター六本木(東京)から始まる舞台「二階堂朝陽は助けに来る」(11月大阪・富山公演予定)で共演する戸塚純貴さんと坂元愛登さん。顔合わせと本読みを終えたばかりのお二人に、それぞれが演じる役の印象や初共演への思い、舞台への意気込みをお聞きしました。(取材は6月下旬)
<あらすじ>
“主人公らしい名前”を持つ普通の男・二階堂朝陽。ウォーターサーバー業界シェア2位の会社エブリウォーターの営業として働く彼は、どんな人でも、時にはどんな動物でさえも自分の人生をかけて助けようとする。助けることに根拠はない。ただひたすらに助ける男。それが二階堂朝陽だ。後先を顧みず手を差し伸べるため失敗も多く、その行いを自ら語ることもないため、社内での評価は低く、出世とも縁遠い存在だ。そんな一直線で無謀な二階堂の背中に触れ、まわりの人々が少しずつ変化していく――。男8人イチャイチャワチャワチャの熱血お仕事コメディ。
先日、顔合わせと本読みを終えられたそうですが、それぞれの役や作品にはどんな印象を持っていますか?
戸塚純貴(以下、戸塚):まず、男性だけで構成されている作品というのが僕にとってすごく新鮮でした。と同時に、だからこそ成立する題材だなと思いましたね。僕が演じる清水健太は野心家で、目的のためなら手段を選ばないタイプなんです。でも、自分で勝手にライバルを作って、どんどん一人になってしまうような、少し寂しい人物でもあって。その背景には彼なりの生い立ちやバックボーンもあるので、分かりやすいキャラクターです。なので、お客さんの中にも意外と共感する方は多いんじゃないかなと思っています。
坂元愛登(以下、坂元): 僕が演じる野間栄太郎は、とにかく真っすぐでピュアな男の子です。何事にも全力で向き合う人物なので、その真っすぐさを大切に演じたいと思っています。
坂元さんは脚本を読んだ印象はいかがでしたか?
坂元: すごく面白かったです。本読みで皆さんのお芝居を見ていたんですけど、現場の空気感や雰囲気が本当に居心地良くて「これは絶対に面白くなるな」という感じがありました。その中で自分に何ができるのか、今からとてもワクワクしています。
劇中では、お二人が役として関わることもあるのでしょうか。
戸塚: 多いですね。というか、僕が演じる清水がすごく攻撃的なんですよ。
坂元: 僕はその“とばっちり”を受けます(笑)。
戸塚: 清水は何をしでかすか分からないような怖さを持った人物なんです。でも、それをしっかり表現すればするほど、人間味も出てくると思うので、坂元くんとも話し合いながら、しっかりぶつかっていきたいですね。それに、清水は自分では正しいと思って進んでいるんですけど、その結果として周りを傷つけてしまう人物でもあります。ただ、本人には本人なりの正義があるので、ただの嫌な人にはしたくないなと思っています。
見てくださる方に『この人の気持ちも分からなくはない』と思ってもらえる瞬間があれば、この役はすごく魅力的になると思うんです。だからこそ、相手役とのやり取りや距離感もすごく大事になってくるので、稽古を重ねながら細かい部分まで作っていけたらいいですね。
坂元さんは今回が初舞台になります。今、一番楽しみにしていることは?
坂元: 舞台は今回が初めてなので、本当に分からないことばかりです。でも、“分からない”という状態だからこそ新鮮ですし、吸収できるものもたくさんあると思っています。舞台を経験してきた皆さんとは違う視点で感じられることもあると思うので、その感覚も大切にしたいです。舞台で学んだことを映像のお芝居にも生かせるような武器にしたいですし、逆に舞台経験がないからこそできる表現もあるんじゃないかなと思っています。大先輩の皆さんに囲まれていますが、その中でも自分なりのものを見つけていきたいです。
戸塚さんは数多くの舞台を経験されていますが、坂元さんに伝えたいことはありますか?
戸塚: いやいや、アドバイスなんてありませんよ! むしろ、「大したことない先輩だな」って思われないように、僕も必死です(笑)。きっと坂元くんから刺激をもらうことの方が多いと思いますし、お互いに刺激し合いながら稽古できたらいいですね。経験年数は関係なく、一緒に作品を作っていけたらと思っています。
今作でのお芝居を通して楽しみにしていることはありますか?
戸塚: やっぱり相手がどう返してくるのかですね。映像ももちろんそうですけど、舞台はその瞬間に生まれる空気が毎回違うので。坂元くんがどう感じて、どう受け止めて返してくれるのか、それを楽しみにしています。
坂元: 僕も戸塚さんのお芝居を受けて、自分の中で生まれるものを大事にしたいです。同じシーンでも毎回少しずつ違うものになると思うので、そのライブ感を楽しめたらと思っています。映像のお芝居はカットごとに積み重ねていく感覚がありますけど、舞台は最初から最後まで一つの流れで役を生きることになるので、その感覚を体験できるのが今からすごく楽しみです。毎公演、お客さんの反応も違うと思いますし、その空気を感じながらお芝居ができるのも舞台ならではですよね。今はまだ不安もありますが、それ以上に『新しい自分を見つけられるんじゃないか』という期待の方が大きいです。
戸塚純貴
とづか じゅんき
1992年7月22日生まれ。
最近の出演作に、テレビドラマでは、フジテレビ『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』(‘26)、テレビ東京『婚活バトルフィールド37』(‘26)、日本テレビ『良いこと悪いこと』(‘25)、映画では、『SAKAMOTO DAYS』(‘26)、『秒速5センチメートル』(‘25)などがある。また、10月からは日本テレビ『俺たちの箱根駅伝』、フジテレビ『波うららかに、めおと日和』、12月25日公開の映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』、2027年の舞台『The Four of Us』への出演も控える。
坂元愛登
さかもと まなと
2009年2月9日生まれ。
最近の出演作に、テレビ朝日『名探偵のままでいて』(‘26)、テレビ東京『ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-』(‘26)、ABCテレビ『エラー』(‘26)、TBS『新年早々 不適切にもほどがある!〜真面目な話、しちゃダメですか?〜』(‘26)、日本テレビ『ちはやふる-めぐり-』(‘25)、映画では、『平場の月』(‘25)、『罪と悪』(‘24)などがある。
撮影中に和気あいあいとお話される姿が印象的で、年齢が一回り以上離れているとは思えないほど自然体で笑顔あふれるショットをたくさん撮影できました。どこか雰囲気が似ているお二人が醸し出す、穏やかなトークも聞いていてとても心地よく……舞台のなかではどのような化学反応を起こしてくださるのか、乞うご期待です!後編では、さらに爽やかなお二人のカットとトークをお届けします。お楽しみに。
■タイトル: 『二階堂朝陽は助けに来る』
■作・演出: 細川 徹
■出演: 千葉雄大、戸塚純貴、牧島 輝、坂元愛登、
篠原悠伸、日高由起刀、大水洋介(ラバーガール)、皆川猿時
■企画製作: モチロン/テレビ朝日
■公演日程:
<東京公演>10月17日(土)〜11月1日(日)EX シアター六本木
<大阪公演> 11月7日(土)〜9日(月)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
<富山公演> 11月14日(土)〜15日(日)富山県民会館
※Item Credit
【戸塚】ジャケット¥83,600、シャツ¥27,500、パンツ¥55,000(エーエムダブルビー https://www.instagram.com/amwb_official/)
【坂元】ジャケット¥85,800、パンツ¥49,500(共にクルニ フラッグシップ ストア)シャツ¥4,950(リメール ストア)
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:大和田一美
スタイリスト:
【戸塚】森大海(AGENCE HIRATA)【坂元】井田正明
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/相澤花菜