西垣匠
ドラマ「失恋カルタ」
「好きな人といる時の顔ってみんな可愛いと思う」
作家でお笑い芸人の又吉直樹さんが、自身の朗読会で読むために書いたテキストを読み札に、イラストレーターのたなかみさきさんが50音分すべての絵札を書き下ろした「失恋カルタ」を題材にしたドラマ『失恋カルタ』(MBS/TBSドラマイズム枠、MBS(毎日放送)毎週火曜 深夜0時59分~、TBS毎週火曜 深夜1時26分~)が放送中です。本作で「恋人に壁を感じて悩む」馬路光を演じている西垣匠さん。近年はBLドラマでブレイクする若手俳優が増えていますが、西垣さんもその一人。そんな西垣さんに、演じる役作りで心がけていることや今後の見どころなどを伺いました。
©「失恋カルタ」製作委員会・MBS
<あらすじ>
大学のボードゲームサークルを通して出会った、千波(梅澤美波)、光(西垣匠)、彩世(加藤小夏)の3人。今日もまた、お酒を飲みながらボードゲームをして、あーだこーだ言いながら過ごす毎日だが、それぞれ違った“拗らせた恋愛の悩み”を抱えている。永遠に終わらない恋=“結婚”がしたい千波は今日も彼氏から振られてしまう。一方、光は同棲中の彼氏の陸と「ラブラブです!」と順調な様子だが…。そんな恋愛に振り回されている2人を「くだらない」と冷めた様子の彩世だが、彼女もまた恋愛に真っ直ぐ向き合えない理由があって──。
西垣さんが演じる⾺路光は、男性同性愛者でフリーライター。BL作品でいうと、ドラマ「みなと商事コインランドリー」以来になりますが、今作と演じる役の印象を教えてください。
以前出演したドラマ「みなと商事コインランドリー」は、漫画原作のキラキラした“胸キュン”の要素が多かったのですが、今回はどちらかというと人間ドラマに近いなと思いました。セクシュアルマイノリティの方たちが実際に悩む部分を多く描いているので、当事者の方により近いのではないかという印象を受けました。光をパッと見た時になるべくキラキラせず、等身大の人として表現を心がけました。
光は⼤学の時に、⾃分のセクシャルを周囲にカミングアウトしています。そんな光をどう捉えて、演じようと思いましたか?
「光だから何か」ということは特になく、“西垣匠”としての思考回路に近いものがあるなと思いました。僕も光のような考え方をしたり、俯瞰して一歩引いて周りを見ていたり。光の発言や行動から共感できる部分は多かったので、あまり無理して何かをしようとはしませんでした。ただ、恋人の陸といる時だけは、どこかほかの人には見せないような表情をするところはあるなと考えていました。普段隠しているわけじゃないですけど、例えば友達といる時と恋人といる時って顔が変わると思うんです。なので、そこだけは意識していました。
陸といる時の光は、どんな顔をしていると思いますか?
本当に好きな人といる時って、みなさんもいつもより笑顔が多かったり、目が優しかったりすると思うんです。それに、恋人と会っている時の顔ってみんな可愛いと思うから、そういうことを意識しながら演じていました。
光の表情にも注目ですね。光の恋人・陸を演じる伊藤絃さんとは、お互いどんな関係性づくりをされたのでしょうか。
絃くんは本当に爽やかでいい子だったので、現場でもずっと話しています。恋人同士だし、それこそ体が触れるシーンもあるので、距離は縮めておいたほうがいいなと思いましたが、だからといって何か特別意識したことはなく、普通の男の子と話す感じで自然と仲良くなりました。
伊藤さんはBL作品の出演は初めてなのですか?
そうみたいです。キスシーンも初めてだって言っていました(笑)。
BL作の先輩としてアドバイスを求められたり、何か助言されたりしたことはありましたか?
特にしていないです。僕が言って絃くんの何かが変わってしまうのは嫌なんです。絃くん自身がすごく魅力的な人で、お芝居も素敵だったので、僕からは何も言わなかったです。
では、光の今後の見どころを教えてください。
陸との関係がとてもリアルに描かれているのですが、みなさんも一回は経験したことがあるようなことが出てくると思います。例えば、好きな人にちょっと気になるところがあっても「好きだから」という理由でその場では目をつむってやり過ごす。でもそれが我慢できなくてケンカになってしまうことって、男女でもありえることですよね。二人も他のカップルと同じように、いい時と悪い時の波があるので、そういうところは楽しんでいただけるかなと思いますし、3話あたりからは、より千波(梅澤美波・乃木坂46)と彩世(加藤小夏)と光の、3人の仲の良さも分かってくるので、ぜひそこにも注目して見ていただけると嬉しいです!
西垣匠
にしがき しょう
1999年5月26日生まれ。
取材前に入口でお会いした西垣さん。すれ違いの中でも「おはようございます!」と元気におっしゃられていて、変わらない気持ちの良い方だなと感じました。インタビューでは、役所的に難しいながらも、西垣さんらしい役作りと解釈をありのままの言葉で発言してくださいました。毎度お話を聞くたびに、西垣さんの言葉には心打たれる言葉がたくさんあり、今回もインタビューの中で、素敵な考え方を持たれていると感心させられることばかりでした。後編では西垣さんらしい恋愛観についてもお聞きしております。お楽しみに!
最近の出演作に、テレビドラマでは、日本テレビ『多すぎる恋と殺人』(‘26)、カンテレ・フジテレビ系『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに- 』(‘25)、MBS・TBS『アポロの歌』(‘25)、映画では、『ソニックビート』(‘26)、『ほどなく、お別れです』(‘26)、『隣のステラ』(‘25)、『六人の噓つきな大学生』(‘24)などがあり、8月7日公開予定の『ブルーロック』を控えている。
©「失恋カルタ」製作委員会・MBS
MBS:毎週(火)24:59~
TBS:毎週(火)25:26~放送中
TVer・FODにて配信中
出演
梅澤美波(乃木坂46) / 西垣匠 / 加藤小夏 / 若林時英 / 伊藤絃 / 荒井啓志 / 桜木雅哉(原因は自分にある。) / 阿部顕嵐 / 深水元基
スタッフ
原案:「失恋カルタ」句・又吉直樹、絵・たなかみさき
監督:井樫彩 / 富田未来
脚本:開真理 / 牧五百音
プロデューサー:米田理恵 / 尹楊会 / 村山えりか
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
製作:「失恋カルタ」製作委員会・MBS
©「失恋カルタ」製作委員会・MBS
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:高村三花子
スタイリスト:高木かなえ
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿