杉野遥亮
ドラマ『ばらかもん』
日々忙しいみなさんに活力や癒しを届けられたら
2023年7月12日から放送が始まったフジテレビ系連続ドラマ『ばらかもん』に主演している杉野遥亮さん。自身が演じる主人公の半田清舟への思いや、杉野さんが清舟を演じていて感じた魅力、主演作への意気込みなどを伺いました。(※取材は6月中旬)
<あらすじ>
書道界の重鎮につかみかかってしまい、五島列島で一人暮らしを始めることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会育ちで神経質な「半田先生」の前に現れるのは、自由奔放で個性豊かな島民ばかり。そんな慣れない田舎暮らしの洗礼を受けながら、書道家として人として少しずつ成長していく青年のハートフル日常「島」コメディ。
清舟を演じるにあたって、
どんな役作りをされたのでしょうか?
特別な役作りをしたわけではなく、現場に行った時にどういう感情になるかということを大切にしたいなと思っています。僕自身も撮影に入ったばかりなのでまだ完璧に役をつかみきれていないところもありますが、原作のマンガを読んで「清舟ってこういう人かな」というのは、自分の経験値や感情を掘り起こしながら想像できているので、それでやってみようかなと思っています。あとは、これから他のキャストの方たちと一緒に撮影していく中で清舟という役が積み重なってできていくと思いますので、そこは僕も楽しみです。
ご自身が演じる清舟に、
どんな印象がありますか?
清舟は最初から自分の行く道が決まっている、もしくは決められたようなところもあるかもしれないけど、都会で育った今までいた環境とは全然違うところに身を置くことによって、自分自身の内面を見つめたり、人とぶつかったりして自分の中に新たな発見を見つけて成長していく。そういうところはすごく人間らしい人だなと思いました。
清舟の魅力的だなと思うところや、
共感するところがあれば教えてください。
何か物事に集中すると、それにのめり込むところは似ているなと思います。清舟は色々な面を持っていて、頑固なくせに素直で子どもっぽいところもあるんです。僕も先日、事務所の社長と話していて「杉野も子どもっぽいところがあるよね」と言われたので、きっとそういうところが似ているんじゃないかな。それに、清舟は自分のプライドをちゃんと持っているし正直な人だから、演じていて楽しいです。
情報解禁時のビジュアルに使用されている
『ばらかもん』という文字は、実際に
杉野さんが書き下ろした文字だそうですね。
見事な筆さばきを披露されていますが、
これまで書道をたしなんだことはありましたか?
小学生のころに授業でやったくらいで、そんなに精通しているわけではないのですが、書道自体は好きです。今回のように大筆で書くのはパフォーマンスに近いところもあって、もうスポーツなんです。その感覚はすごく新鮮ですし、今回のために習っていく中で書道も芸術なんだなと感じました。自分がやっている俳優という職業も芸術だと思っているんですけど、同じような部分があるからこそ、清舟と分かり合えるところはちゃんと表現してお伝えしていきたいです。
小学生のころのお習字の腕前は
どれほどだったのでしょうか。
クラスで金賞とかあるじゃないですか。ああいうのはほとんど取っていたと思いますし、県の大会にも出たことがあるので、字を書くのは割とうまかった方だと思います。おじいちゃんが「書道の先生になりそうだった人」らしいんです。ただ、僕自身は教えてもらったことは1回もないですけど(笑)。今回習ってみて思っていた以上に書道の世界って広いなと思ったし、台本を読んで感じた「清舟はこういう風に戦っているんだ」ということは、同じ「何かを表現する身」として、理解できるところがありました。
本作への意気込みを、
一言で書にしたためるとしたら
どんな文字が浮かびますか?
迷いますが、自分自身の意気込みとしては「熱」です。おこがましいかもしれないのですが、やっぱりいいものを作りたいですし、見ていただく方々に活力やエネルギーを与えられるような作品にしていきたい。そういう熱量が今自分の中にすごくあるので、その「熱」を作品を通して伝えていきたいなと思います。
先日1話の放送が終わりましたが、
島に来た清舟がどうなっていくのか、
今後の展開が楽しみです!
清舟が人として成長していく展開になっていくのですが、島の人と心と心で通じ合って、大事なことを知っていく過程を大切にしています。清舟は「ごめんなさい」と言えるまで、すごく時間がかかる人なんです。このドラマでは、そこに行き着くまでのストーリーもちゃんと描かれています。そんな清舟を見て、自分自身に立ち返れたりホッとしたり、そんな癒しのようなドラマになればいいなって思うんです。毎日忙しかったり情報に追われたりしている方々が、島の自然美や清舟の成長によって、週の真ん中に少しでも癒されていただけたらいいなと思っています。
杉野遥亮
すぎの ようすけ
オーラ漂う杉野さんでしたが、インタビューが始まるとご自身の言葉で沢山お話しくださり、その飾らない姿で一気に親しみやすい印象に。素直でまっすぐな杉野さんの言葉からは、作品への思いや熱がしっかりと伝わってきました!
1995年9月18日生まれ。
最近の出演作に、ドラマ『罠の戦争』(‘23)、『直ちゃんは小学五年生』(‘23)、『ユニコーンに乗って』(‘22)、『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(‘21)などがある。現在、NHK大河ドラマ『どうする家康』に出演中のほか、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』が公開中。
『ばらかもん』
毎週水曜よる10時放送中
※Team Credit
カメラマン:八重樫ケイン
ヘアメイク:HORI
スタイリスト:TAKAFUMI KAWASAKI
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/緒方百恵