増子敦貴
2nd写真集『彼方の空/海の旋律』
芸能人生の一つのセーブポイントになった
『機界戦隊ゼンカイジャー』のゾックス役を好演し、ダンス&ボーカルユニットGENICのメンバーとしても精力的に活動している増子敦貴さん。今回、そんな彼が2nd写真集を発表した。「芸能人生の一つのセーブポイントになった」と語るほどの仕上がりとなった写真集について、魅力や撮影秘話などをお聞きしました!
今回2nd写真集を発表されましたが、仕上がりはいかがでしょうか?
2019年に沖縄で撮影した1st写真集を出させていただきました。それが10代最後の増子敦貴の写真集だったので、今回はまた違った大人な増子敦貴を見せたいと思い、今回は北海道の釧路で撮影しました。20歳になり、ゼンカイジャーで1年間走らせていただいた今だからこそ撮れる大人っぽい表情だったりとか、北海道ならではの幻想的な写真だったりとか、素晴らしい写真がたくさん撮れたと思っています。僕的には芸能人生の中の一つのセーブポイントとして捉えています。それくらい作り込まれた仕上がりになっています。実は、東京の丸の内でも撮影しました。
丸の内での撮影にはどういった意図があるのですか?
僕はもともと福島県出身で、芸能活動をやるにあたって6年前に上京してきました。当時、僕は東京に戦いに出てきた感覚でした。東京に埋もれないようにというか、東京の空気感に押しつぶされないようにもがいていたことを今でも覚えているんです。その当時と比べて、今は堂々と丸の内を歩けるようになった、そういう成長を表現したいなと思ったんですよね。同時に“これからもこの場所で頑張っていくぞ”という意味も込めました。
しっかりと練り込まれたストーリーがあるのですね。
タイトル「彼方の空/海の旋律」もご自身で考えられたんですか?
そうですね。編集者の方と一緒にどうしようかと考えて、写真集のレイアウトを見た時、今回は英語ではなく日本語にしようとなりました。最初に彼方の空というワードが生まれました。その名の通り、空の彼方で僕と読者の方が出会って、二人きりの時間を楽しむ、そんな風に感じて欲しいなと。あと、個人的に“海”というワードも入れたかった。ゼンカイジャーで海賊を演じた経緯などから、海=僕というイメージがあったので。それに大海原を大きな船に乗って、どこまでも続く大航海に出ようという、これからの意思表示になるし、隠し味としてゾックスも意識しました(笑)。旋律というワードは僕が所属しているGENICにも関連していて、これからもさまざまなメロディーを奏でていくぞ、というニュアンスがあります。
撮影の中で特に印象に残っているカットはありますか?
主に北海道の釧路で撮影したのですが、僕、釧路は人生で初めてでした。気温がマイナス12度とかでした(笑)。僕の耳たぶが凍ってしまったりとかして、結構過酷でした。でも、それを上回る土地の温かさみたいなものがあって。本当に気温はめちゃめちゃ寒いんですけど、人の温かさとか、何か自然の温かさに触れることができて、今のところ、日本で一番好きなくらい、素敵な場所でした。
野生の白鳥もいたり、触れるくらいの距離感で鹿が近くにいたり、動物や自然と触れ合えたのが良かったですね。
大自然の中で撮影されたんですね!
そうですね。辺り一面真っ白の風景で、このまま100メートルぐらい進んだら遭難するんじゃないかという環境でした。
積もった雪があまりにも深くて、下手したら体全部入ってしまって、いなくなるんじゃないかとか想像しました(笑)。本当にすごかったです。
写真集の中で特に見てほしいところはありますか?
壮大な景色の中で僕を写したものはもちろん、その中でちょっとストーリー性を生み出したモノクロの写真があったりします。あと、北海道の魅力と僕がコラボした写真がいっぱいあります。その中で、乗馬した写真があるんですよ。その馬の名前が「ゴールドチップ」。僕としては“ゴールド”というワードが2021年のキーワードの言葉だったので、すごく運命を感じました。余談なんですけど、僕、その時初めて馬のフンを見たんです。ロケ先で盛り上がっちゃいました(笑)。GENICのメンバーに北海道のオフショット送ってと言われていたので、馬のフンを拡大して写メで送りました。でも実は、ゴールドチップ「くん」だと思ってたんですけど、ゴールドチップ「ちゃん」だったんですよね。レディーに対して申し訳ないことをしてしまったなと思います。
濃いエピソードですね(笑)。
他にも何か面白かったエピソードはありますか?
僕の誕生日に、インスタライブで写真集の発表をしたんですけど、そのときに僕が間違ってスマホの外カメラに切り替えてしまって。向かい側にスタッフさんがいらっしゃって、スタッフさんも俺のことだから絶対外カメラにするだろうなと予測していたのか、体を思いっきり横に逸らしていたんですけど、思ったより僕の携帯の捉える範囲が広すぎて(笑)。普通に全部写ってたんです。必死に横に逸れているのに全部写ってて、かわいそうと思いつつも面白かったですね(笑)。
最後に写真集のイベントも開催されますが、
そこに来られるファンに向けてメッセージをお願いいたします。
GENICのツアーで沢山のファンの方々とお会いしていますが、写真集のイベントにはそこに来られていない方々だったりとか、ゾックスを見て僕を好きになって下さった方だったりとか、これまで僕が認識していないファンの皆様と会える機会だと思っています。一人ずつも認知するぐらいの勢いで、しっかり感謝を伝えたいですね。よくファンの皆さんに感謝を伝えると、逆にありがとうございますって言われるんですけど、僕としてはファンの皆様の支えがなければ生きていけないと思っているので、十分に一人一人満足して帰ってもらえるような空間作りをしたいと思っています。
増子敦貴
ましこあつき
撮影中は華やかで色気のある表情で魅了してくださった増子さん。インタビューが始まるとふわふわの空気を纏い、可愛らしい一面も。増子さんは誰にでも愛される説がスタッフの中で浮上しました!とても素敵な魅力をお持ちの増子さんはきっと無意識に自分の魅力の沼にたくさんの人を引きずり込んでいるのだと感じました。そして、増子さんの沼は深そう。笑いの絶えない楽しい取材、ありがとうございました!
増子敦貴 2nd写真集 彼方の空/海の旋律
2022年3月31日発売
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:白鳥涼子
スタイリスト:カワセ136
インタビュー:山根将悟
記事:山根将悟/近谷奈生