杉野遥亮
ドラマ『マウンテンドクター』
歩は「使命」みたいなもので導かれている人
今年の上半期だけでも『生きとし生けるもの』、『風の奏の君へ』、『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』と出演作が続く杉野遥亮さん。2024年7月8日からは、カンテレ・フジテレビ系の月10ドラマ『マウンテンドクター』で主演を務めます。杉野さんが演じるのは、山岳診療の兼務を命じられる整形外科医・宮本歩。自然の中での撮影や作品の魅力、見どころについてお聞きしました。
©カンテレ
<あらすじ>
信濃総合病院へ赴任した整形外科医の宮本歩(杉野遥亮)は、山岳診療の兼務を命じられるが、幼いころから愛していたはずの長野の山に対し複雑な思いを抱えていた。歩は医師としての目標も志も低く、これまで事なかれ主義で生きていたが、循環器内科医・江森岳人(大森南朋)との出会いが彼の生き方に変化をもたらす。歩は江森と時に対立しながらも自身の医療と山への情熱に向き合い山岳医として成長し、歩の成長に呼応するように、江森もまた自らの過去のトラウマに向き合い始める。
今回演じる宮本歩について、撮影が始まる前と今とで、新たに気付いたことはありますか?
台本上に描かれていることから推測して、最初は歩のことを「バックボーンが繊細な人」だと思いましたが、2話以降から歩は自分の人生をちゃんと歩み出す人なので、そういった意味では強い人でもあると思っています。
歩は全てのことを自分で判断しているので、周りがどうこうというよりは自分がどう思うか、自分がよしとするかしないか。そういうことがこの人の魅力なんだと感じました。
自分の過去や、抱えているトラウマとどう向き合うかという点を演じる上で、何か心がけていることはありますか?
あまりそういう意識はしていません。2話以降で歩は前を向いて、自分の人生を歩んでいこうとするので、そういう人への共感はしやすいです。
1話の歩はまだどこか後ろ向きだし、どちらかというと周りの人に導かれて自分の進む道や生き方を選んでいるところがあるんです。僕は前向きに、自分で色々と決めていきたいタイプなので、自分がそういう気持ちで演じることに苦労したところも多少ありますが、できるだけ彼の気持ちに寄り添えればいいなと思っています。
演じる役が全く共感できないような時はどうしているのでしょう。
歩の場合は、共感できないことはないんです。僕も「しんどいな」「疲れるな」と思うことがあっても、なるべく前に進もう、何とかこの状況を解決していこうというスタンスで生きているので。自分がやるべきことをなあなあにして、なかなか一歩踏み出せずにいる状況というのが、あまり好きではないんです。
だから、過去の出来事のせいで暗いとか、何かを抱えている人を演じるときは、その寄り添い方を自分はどうするかということを、よく悩んで考えています。
ここまで演じてみて、歩は何を軸として山岳医療の現場に立っていると感じますか。
最終話の台本まで読んでみて感じたのは、歩にそういった「主軸」というものはあまりないような気がしました。この仕事を目指したきっかけに、自分のお兄さんのことが関係していることもあってか、自分は何を軸としているのかと考える余裕もなく「使命」みたいなものに導かれている人だなと思いました。
歩自身にやる気がないわけないですし、そこに熱量がちゃんとあるので、それでいいんじゃないかなと個人的には思います。
命の尊さや友情、それぞれの成長も見どころかと思いますが、本作を楽しみにしている視聴者の方々へメッセージをお願いします!
山そのものが「ご神体」であるように、とても神聖なものなので、そういう場所の景色を、画面を通してお届けできることはとても贅沢だなと思います。そこにヘリコプターまで出てきて、迫力ある映像が撮れているので、あとは自分たちがその現場で生きている人の感情をのせて、見ている方を引き込むことができたらいいなと思っています。キャスト、スタッフ一丸となって頑張っているので、ぜひご覧ください。
杉野遥亮
すぎの ようすけ
1995年9月18日生まれ。
お似合いの青いカーディガンに袖を通して現れた杉野さん。何度もFASTには出ていただいていますが、何度お会いしても、やはり抜群のスタイルとシャープなお顔。何度お会いしてもやはりびっくりしてしまいます。しかし今回は、それ以上に瞳が丸く可愛らしく透き通っていることにとっても魅力的でした!普段テレビなどでは可愛らしい杉野さんですが、カメラや撮影ではスイッチが入りピシッとかっこよく、どのシーンでも存在感のある素敵な写真を撮ることができました!スタジオから外への道中では動物の話をされながら歩いていて、素の可愛らしい杉野さんの姿を見ることができました!
後編では杉野さんのこれまでの経験談からトップコートさん夏の恒例のアレについてお聞きしております。お楽しみに!
最近の出演作に、テレビドラマでは、テレ東『生きとし生けるもの』(‘24)、フジテレビ『ばらかもん』(‘23)、カンテレ・フジテレビ系『罠の戦争』(‘23)、映画では、『風の奏の君へ』(‘24)、『バイオレンスアクション』(‘22)などがある。また、7月から『マウンテンドクター』だけでなく、WOWOW『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』が7月12日(金)から放送・配信スタート。
©カンテレ
【タイトル】『マウンテンドクター』
【放送枠】2024 年7月8日(月)スタート(初回15分拡大)毎週月曜よる10時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
【出演】杉野遥亮 岡崎紗絵 宮澤エマ 向井康⼆ 近藤公園 トラウデン直美 ⼯藤美桜 吉⽥健悟
・⼋嶋智⼈ 遠⼭俊也 平⼭祐介・⽯野真⼦ ⽯丸謙⼆郎 檀れい ⼤森南朋
【脚本】高橋悠也
【演出】国本雅広、高橋貴司、保坂昭一
【音楽】林ゆうき
【主題歌】Official髭男dism 「Sharon」(IRORI Records/PONY CANYON INC.)
【プロデューサー】近藤匡(カンテレ)、大城哲也(ジニアス)
【制作協力】ジニアス
【制作著作】カンテレ
※Item Credit
・カーディガン¥31,900/ニードルズ(ネペンテス)
他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:AZUMA(M-rep by MONDO artist-group)
スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
インタビュー:根津香菜子
記事:根津香菜子/有松駿