本田響矢
挑戦してホントによかったと思える作品と役になった
2017年にドラマ『セトウツミ』で俳優デビュー後は、セレブ男子から男性に恋心を抱く役まで、さまざまな役どころを演じ、着実にキャリアを積んでいる本田響矢さんに、芝居への向き合い方や、ご自身が分析するご自身の性格などを語っていただきました。

BS-TBS 木曜ドラマ23『すぱいす。』で本田さんが演じる祐樹は、“ただなんとなく、その場のノリだけで生きてきた無気力ドライバー”という役どころですが、ご自身はどんな性格ですか?
負けず嫌い、心配性、かなと思います。それぞれいいところもあれば、あまりよくないなと思うところもありますが……たとえば心配性だったら、外出するために家を出て、もう次の瞬間には“あれっ、カギ閉めたっけ!?”って心配になるんです。あとは、雨が降りそうなときに、傘を持っていくかいかないかで悩んでしまったり。だったら最初から(傘を)持っていけばいいのに(笑)、ヘンなところで優柔不断だったりするんです。
そうなのですね(笑)。
負けず嫌いに関しては、自分に負けたくないと思うことがけっこうあります。趣味を始めたりするときもそうですけど、何事も、やるからには平均的なレベルより上にいきたいと思うんです。
でも、きっとそれは役者に必要な要素ですよね。
そうだと嬉しいですね。役で演じたことがきっかけで始めたことも、平均レベルよりはできるようになりたいと思っちゃいます。

2023年6月にFASTにご登場くださった際に、「以前は同世代の役者にライバル意識もあったけど、今は、自分にだからできる表情や芝居、役作りなどをどうやってもっと磨いていくかに重きを置くようになった」とおっしゃっていました。
それは今でも変わっていないです。自分の芝居に対する感覚だったり、芝居に生きてくる技術だったり。相手とどうコミュニケーションをとるか、みたいなところも含めて。もちろん、当時よりいろいろな作品を経験させていただいたことで、得たことがたくさんあります。これからも変わらず、周りと比べることはせずに、僕だから見せられる表現ができるように。僕がその役をやることによって、観てくれた方が何かのきっかけになれたら嬉しいです。
“自分だから見せられる表現”というのは?
自分で自分の芝居について語るのは、恥ずかしいというのもあるし、正直わからないですですが、僕の出ている作品を観てくれた人が、「この人、こういう芝居をするから好きだな」と思ってくださったり、その作品で僕を知ってくださった人が、その後も、僕が携わっているからという理由で違う作品を観ていただけたらうれしいですし。作品を観終わって、「この役を本田響矢にやってもらえてよかった」と、一人でも多くの方に思っていただけたら、それはすごくうれしいです。
ちなみに今回、『すぱいす。』で祐樹役に選ばれた理由などはお聞きになりましたか?
聞いてないです…。でも、僕はこれまで、クールでカッコいい役や、柔らかくて甘いタイプの役を演じることが多くて。あとは、学生役。それが今回は、28歳でテンションが高くて、周りに流されやすくて~みたいな、これまでやってきたことのない役なので、僕をキャスティングしてくださったタイミングでは、僕が祐樹を演じたときのイメージが、画としてあまり想像がつかなかったと思うんです。

たしかに。
なのに、「ぜひ、祐樹役をやってほしい」と言っていただけた。それは僕にとっても挑戦でしたし、だからこそ、自分がこの役にどうアプローチして、どのように魅力を伝えたらみなさんから愛されて、かつ、僕自身も愛せるのかな、ということをすごく考えました。全部を撮り終えたときに、監督から「最終話のシーンを含めて、本当にすごくよかった」と仰っていただけたんです。今回の現場は、スタッフの方を含めみなさんホントに温かく、全ての要素が合わさってできたものなので。感謝の気持ちでいっぱいですし、挑戦してホントによかったと思える作品と役になりました。
ご自身の転機にもなる作品に出会えたと。
演じたことのない役を演じたことで、役の幅を広げることが出来ていたらいいなと思っています。

先ほど「人と比べなくなった」とおっしゃっていましたが、そうはいいつつも刺激を受ける同世代の役者はいますか?
皆さん、それぞれのよさや、その方にしか出せない魅力を持っていらっしゃると思うんです。それこそ、今回の『すぱいす。』でも、奥野壮さんや吉田凜音さんは、芝居に対するアプローチのしかたがそれぞれにあるし、彼らにしか出せないお芝居のよさというものをビシバシ感じて、ステキだなと感じました。共演させていただく同世代の役者の方には、毎回毎回、ものすごく刺激を受けています。

本田響矢
ほんだ きょうや
1999年6月20日生まれ。
撮影では、カメラマンと気さくにコミュニケーションをとりながらリラックスした表情で撮影をすることができました。すごく表情が豊かでいろんな本田さんの素顔をカメラに向けてくれました。そしてインタビュー、撮影と終始とても物腰が低く、穏やかで優しい本田さん。チェキを撮影する際もスタッフとベストの場所を一緒に探してくださいました!
これからも自分自身と真摯に向き合い続け、芯をしっかり持ちつつも、人に対しての温かく優しさのある本田さんのご活躍を応援しております!
約2年ぶりのご登場ありがとうございました!
最近の出演作に、テレビドラマでは、テレビ東京『風のふく島』(‘25)、フジテレビ『私は整形美人』(‘25)、Netflix『恋愛バトルロワイヤル』(‘24)、などがあり、4月期のドラマでは『すぱいす。』だけでなく、フジテレビ『波うららかに、めおと日和』(‘25)がある。また今年4月よりTBS『王様のブランチ』のレギュラーにも抜擢。
『すぱいす。』はTVer無料見逃し配信中。

©BS-TBS
BS-TBS 木曜ドラマ23「すぱいす。」
毎週木曜日よる11:00~11:30
※BS-TBS・BS-TBS 4Kで同時放送
※「TVer」「TBS FREE」など配信中
出 演 :本田 響矢 奥野 壮 吉田 凜音 ほか
脚 本 :たかせ しゅうほう 田口 佳宏 和田 清人 茄子 純平
監 督 :瀬野尾 一 佐々木 豪 中山 大暉
企画・プロデュース :吉見 健士(共同テレビジョン)
プロデューサー :有我 健(BS-TBS) 佃 敏史(共同テレビジョン)
製 作 :BS-TBS 共同テレビジョン
※Item Credit
オールインワン¥79,200
シャツ¥37,400(
その他/スタイリスト私物
◉問い合わせリスト
◯パーキング
Tel:03-6412-8217
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:吉村健
スタイリスト:masaaki ida/井田正明
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿