駒木根葵汰
“自分に素直に生きる”ことが
“自分の目指す俳優像”につながっている
今回のインタビューを通して、駒木根葵汰さんという人間の奥深さを垣間見ました。ストイックに仕事に取り組みながらも、誰よりも自分に素直に生きる。そのアンバランスさが生み出す唯一無二の個性。さまざまな制約の多い現代において、誰よりも自由に生きようとする葵汰さん。その生き方の芯の部分に迫りました。
インタビューさせていただいて、
葵汰さんは個性的だと感じました。
『ゼンカイジャー』で演じられている
介人に似ていると言われませんか?
そうですか? でも自由さみたいなところは似ているかもしれませね(笑)。生きていく上で今、自由なのか? というところを一番大事にしているので。
周りの人たちからはどんな
キャラクターだと言われますか?
意外としっかり者って言われるんですよ!友達からは「この中で唯一、社会に出られるのは葵汰だけだよ」と言われていました(笑)。家事もしっかりできるんで、一人で社会に出ても生きていけると自負しています! なので、人一倍変わってるとは自分では思わないんですよね。
YouTubeなどを見させていただいて、
凄く個性的だと思いました(笑)。
YouTubeはいつも自由にやってましたね(笑)。そういうところも介人と一緒かも(笑)。
普段、生きていく上で大切にしていることは何ですか?
“自分に素直に生きる”、というのは凄く大事にしていますね。お婆ちゃんやお母さんが「いつ死んでもいいように生きよう」という考え方なんですよ。お婆ちゃんは過去に大きい病気になった後に「私の人生はあそこで終わったと思っているから、この先は好きなように生きる」と言っていて。お母さんも「あなた(葵汰さん)もしっかり自立したし、私はこれから好きなように生きる」というスタンスで。こういう生き方って凄く良いなと思うんですよ。しっかり育ててもらいましたし、そこからちゃんと残りの人生を謳歌しようとしていて。好きなように生きている人って華々しく見えて、憧れるんですよね。僕もやるべきことをしっかりやって、自分の好きなこともしっかりできたらいいなと思っています。昔から何かに縛られたくない、という気持ちが強いんですよね。人目とかもあんまり気にしないですし。
芸能界に入られたのも好きなことをしようという
考えからですか?
そうですね。元々スカウトされる前から学校を卒業したら「海外に留学してみようかな」「なんとかなるだろう」と思っていた人なんで(笑)。そんな時に今の事務所に声をかけていただいて。すぐにいっちゃえ! って感じで 飛び込みました。
普通の人とは違う世界に飛び込むことに
プレッシャーはなかったんですか?
全くなかったですね。本当どうにでもなれ、の精神だったんで(笑)。何事にも突っ込んでいける性格なんですよ。怖さとかもないです。『ゼンカイジャー』の主演が決まった時も、特殊な役ということもあって周りから「プレッシャー凄いでしょ」と聞かれたんですけど、全くなかったです。主演が決まったことを知らされたのがドッキリだったってことは、ずっと根に持っていますけど(笑)。自分がやるべきことを やるだけなんで。たとえそれが上手くいかなかったとしても、やるべきことはやったと思えて、それで十分。とにかく目の前のことをしっかりやろうと常に意識しています。
仕事は楽しいですか?
楽しい時もありますし、大変な時もありますね。『ゼンカイジャー』は楽しんで演じてますけど、それ以上に1年間という長いスパンで一つの役を演じることの重みを感じていて、自分にとって大きな経験になると思っています。撮影も半分に差し掛かってきていて今はしっかりやりきろうという気持ちが強いです。
将来的に目指したい俳優像はありますか?
実は今はないんですよね。『ゼンカイジャー』のインタビューでよくどういうヒーロー像が理想ですか? と聞かれるんですけど、それって1年をかけて作り上げるものだと思っていて。役としっかり向き合って介人にこういう要素があったら面白いかもと付け加えて、そうやって1年を通して創り上げたものが自分のヒーロー像なんですよ。それと同じで目指すべき俳優像というのは今は決めてなくて、将来自分がもっと大きな存在になった時に、今までの生き方が自分の俳優像でした、と言いたいんですよね。明日どういう風になりたいは常に変わるものだと思うので。自分に素直に生きた結果が、僕の理想の俳優像なんだと思います。今の時点で唯一言えるとしたら、自分として誇れる俳優にはなりたいですね。家族とかが僕のことを自慢できるようなくらいになりたいですね。
駒木根葵汰
こまぎね きいた
2000年1月30日生まれ。
スタイルが良く服が抜群に似合っていた葵汰さん。横顔がとにかく綺麗で見惚れくらいにカッコよかったです!ルックスは非常にクールなのですが、話してみると中身は独特な世界観を持った自由を愛する若者でした(笑)。まさにリアル介人と言っても過言ではないほど。ユーモア溢れるトークで楽しいインタビューを作り上げてくれました!
『機界戦隊ゼンカイジャー』
テレビ朝日系 毎週日曜 午前9時30分 放送
出演:駒木根葵汰 増子敦貴 森日菜美 世古口凌 榊原郁恵
※Item Credit
ニット Munsingwear Grand-Slam ¥22,000
その他スタイリスト私物
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:齋藤将志
ディレクション:半澤暁
インタビュー、記事:山根将悟