結木滉星
TELASAオリジナル『主夫メゾン』
毎日を模索する“主夫”たちの姿が
きっと貴方の背中を押してくれる
「童心を忘れない」、それには上手なバランスを求められる。悲しい哉、子供のままで生きていけるほど現実世界は甘くないし、優しくもない。人と関わり合わなければ仕事は成しえないし、そこには必ず大人としての責任やプレッシャーが伴ってくる。「大人心」と「子供心」をバランスよく持ち合わせることはとても難しい。そんな難解なバランスを無意識の中で兼ね備えているのが結木さんだ。放たれる言葉たちに“意味”を持たせる「大人心」、その場を真っ直ぐに楽しみ、周りをも楽しませてくれる「子供心」。2つの心が中和する結木さんに聞いた、「主婦」という固定概念を払拭する「主夫」のお話。
TELASAオリジナル『主夫メゾン』
<あらすじ>
神谷リク(結木滉星)と一果(矢作穂香)の共働き夫婦は、引っ越しを考え不動産業者へ。だが、リクがいいと思う物件は、シビアな経済観念を持つ一果の壁をクリアせず仕舞い…。そんな2人に、不動産業者はビックリするほど超好条件のマンションを提示する。だが、入居するには条件がひとつ――なんと、そこは専業主夫家庭限定のマンションだったのだ! すると、リクは軽い気持ちで主夫になることを決意。引っ越し直後から、意気揚々と主夫業に勤しむ。ところが…! 日を増すごとに、中途半端な考え方ではちゃんとこなせるはずがない“主夫業の落とし穴”にハマっていくリク。仕事で疲れて帰ってくる一果との関係も、次第にギスギスし始めて…!?
<神谷リク>
イケメンで優しく、おまけに浮気癖もなくて誠実! …だけど、軽はずみなところのある新人主夫。主夫家庭限定マンション「メゾン・ド・オット」に引っ越すにあたり、人の顔色をうかがいながら働くよりも、家で家事をしていた方が楽だろう…と、軽い気持ちで主夫になる。ところが実際にやってみると、分からないことや出来ないことだらけ! 主夫生活の大変さを、身をもって学ぶことになる。
神谷リク × 結木滉星
リクは後先考えない行動派で、勢いで主夫になってしまった人。彼の真ん中にあるのは「奥さんのことが何よりも好き」という軸なんです。そして、普通だったら言い返してしまいそうなことを一果に言われても、自分なりに一度ちゃんと受け取めて考えたうえで、自分の意見を優しく発信することができる大人な一面を持っている人でもあるんです。決して男らしいわけではないけれど、僕自身、リクのそういった部分に包容力を感じながら演じていました。
リクは意見を言う時も優しいですよね。
そうなんですよね。「愛されるキャラクターになればいいな」と思っていたので、夫婦喧嘩のシーンでも、リクの怒りの中にある「優しさ」を常に意識して演じるようにしていました。優しい怒り方、といいますか(笑)。
様々な役を演じられている結木さんですが、
役の準備をするうえでのルーティンは
何かありますか?
特にないんですけど、強いて挙げるとすれば「家で台本を読まず、外に出て読むこと」かな。家だといろんな誘惑と戦わないといけないので(笑)。カフェなど、とにかく外に出て集中する時間を設けるようにしています。
今回の『主夫メゾン』はオリジナル作品ですよね。
主人公・神谷リクは
結木さんが作りこんでいかれたと思うのですが…
リクは周りの影響を受けて変わっていく「受け身の芝居」が多い役どころだったので、今回はそんなに作りこまないようにしていたんです。周りの方の芝居を受けつつ、現場で随時、監督と雰囲気を見たりしながらナチュラルで自然体な“神谷リク”でいることを意識していました。
数々の“主夫の知恵”が入っている今作。
結木さんが「これ使えそう!」と
思った知恵は何かありましたか?
僕が一番驚いたのは、「洗濯機で洗濯物を乾燥する時に乾いたタオルを一枚入れると早く乾燥する」という知恵。全く知らない知識で素直に驚きました(笑)。ドラマの中には初めて知る知恵がたくさん出てくるので、僕自身とても勉強になりましたね。
是非、どんどん活用していただいて(笑)。
ちなみに結木さんご自身は家事はされますか?
しますします。一番やっていて楽しいのは「料理」。毎日やらないからこそ、今のところは料理をする時が楽しいです。これが毎日になると「楽しさ」よりも「大変さ」が勝つのかもしれないけど…(笑)。最近は、ナポリタンとペペロンチーノ、ハンバーグとオムライスを作りました。あ、あと、やみつきチキンっていう料理も!ネットで調べていたら出てきて、作ってみたら美味しかったんですよ。それはもう近々で2回くらい作っちゃいました。
もう、“主夫”レベルのバリエーションですね!
でも料理の仕方は自分で食べるだけなので大雑把ですよ(笑)。調味料を量ったりもしないですし、ほとんど目分量です。それで失敗したらそこで学んで…の繰り返しです(笑)。
実際にご結婚されたら、家事は手伝う派?
手伝うと思います。ただ、僕は外で働きたい人間なのでリクのように「専業主夫」にはなれないかな。家事は奥さんと分担して行うと思います。
いい旦那さんになりそうですね!
「主夫メゾン」に集う「主夫」たちは、
皆さん魅力的なんですが
結木さんの「推し主夫」はどなたですか?
僕の推しは、瀬戸利樹くんが演じていた牧田伸ですね。牧田は本当にどうしようもないやつなんですよ(笑)。そのキャラクター性が逆に「どうなっていくんだろう」という期待をさせてくれますし、成長した時のふり幅が大きい分「素敵だな、成長したな」と感じることができるんじゃないかな、と。リク役の僕が言うのもなんなんですけど、唯一リクが言い合った人でもあるので、牧田には思い入れがあるんです(笑)。
Highlight of『主夫メゾン』
この作品にはいろんな「主夫」、そして様々な「夫婦の形」が出てきます。「主夫」のことはもちろん、各々の人間関係など勉強になることがすごく多くて、僕自身「考えさせられる部分がたくさんあるな」と思う作品でした。コメディチックになっている部分もあれば、深く描かれている部分もあるので、そこは作品の見どころの一つとして注目していただきたいです。個性豊かな「主夫」たちに共感する部分を見つけていただけたら、作品をさらに楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
Highlight of 神谷リク
リクは一番「視聴者の皆さんに立場を置き換えて観てもらいやすいキャラクター」なんじゃないかと思っています。さっきも言った通り、基本的には受け身で「主夫メゾン」のいろんな人たちと話して学んで吸収していくので、そんなリクの視点から作品の世界観を楽しんでいただけたら嬉しいです。
結木滉星
ゆうき こうせい
1994年12月10日生まれ。
悠然とした瞳で自身を内観する一方、独自のリズムを刻みながら周囲を和ませる朗らかさを持つ26歳。
TELASAオリジナル『主夫メゾン』
出演:結木滉星 矢作穂香/稲葉友 小野寺ずる/
奥野壮 咲妃みゆ/磯村勇斗 朝倉あき/
瀬戸利樹 山本千尋/近江谷太朗
TELASAにて配信中!
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー・記事:満斗りょう