鈴鹿央士
映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』
常に考えながら必死に臨んでいた
映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』に、ケガを理由にバスケットボールをあきらめた天才ゲーマー・田中達郎役で出演する鈴鹿央士さん。現場で心がけていたことや、撮影が行われた徳島での思い出など、穏やかな語り口ながらアツく語ってくれました。
©2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会
<あらすじ>
徳島の高等専門学校に通う翔太(奥平大兼)、達郎(鈴鹿央士)、亘(小倉史也)の3人は、ひょんなことから【eスポーツ】全国高校生大会に挑むことに。学年も性格もバラバラの3人は、最初はまったく息が合わなかったが、次第に競技に魅せられ、東京での決勝戦を本気で目指すようになる。そこで3人が見つけた、勝ち負けをも超えた大切なものとは――。
鈴鹿さん演じる達郎の、最初の目の奥が笑っていない笑顔から、心境の変化によって徐々に変化していく表情が印象的でした。
現場では、監督さんがその場その場で演出してくださることや、翔太、亘との3人のシーンであればその場の雰囲気を大切にして、自分なりにいろいろと考えていったものを本番で出して、また考えて出して~という感じで、常に考えながら必死に臨んでいました。
監督とはどんなお話をしましたか?
撮影が始まる前に、監督さんから「達郎は人を人として見ていない。」と説明されたのがずっと頭に残っていて。そこが達郎の最初の軸となる部分であり、変わっていくところでもあるので、大事にして演じました。最初のほうの、授業中、先生に当てられて黒板に答えを書くシーンや、「全国高校eスポーツ大会」のチームメンバー募集のポスターを作るシーンでは、監督に「ちょっと(表情が)やさしすぎたかな」「もっと素っ気なくていいよ」と言われて撮り直すこともありました。
“人を人として見ていない”って、スゴい形容表現ですよね(笑)。
(達郎は)最初はもう、ホントにひどいヤツで(笑)。
でもだからこそ、後半の心からの笑顔が際立ちますよね。
そうですね。でも、ホントに素直に楽しくてあの表情になったんです。達郎も翔太も亘も(全国高校eスポーツ)大会に本気で臨んでいたから、手放しではしゃげたし。自分たちはもちろん、周りの人たちも盛り上がって自然と楽しめる環境を作っていただけたので。後半の笑顔は、ほぼ鈴鹿です(笑)。
本作の撮影は徳島県でも行われましたが、奥平さんや小倉さんとの思い出はありますか?
空き時間に、3人で徳島ラーメンを食べにいったのが楽しかったです。
徳島ラーメンというのは、どんな特徴があるのですか?
ちょっと濃いめの醤油味で、スープがすっごく茶色いんです。そこに生卵の黄身とか、お肉……あれは牛肉なのかな? が入っていたりするんですけど。
検索したところ、徳島ラーメンには豚バラ肉が一般的みたいですね!
あっ……でも、僕が頼んだのは、牛肉も入ったワンランク上の徳島ラーメンだったのかもしれない(笑)。あと、撮影の食事休憩のときは、3人一緒に同じ机で食べたりしたことも思い出に残っています。
古厩(智之)監督が「(撮影中の)3人の関係性はフラットで、劇中のようにつかず離れずだが、お互いへの自然な思いやりが感じられた。」とコメントされていました。
みんな仲はいいけどちょっと探り探りというか、無意識に距離感をとるようにしていたのかもしれません。ゲームをするシーンは3人別々の場所で撮っていたし、直接触れ合うシーンも劇中では少なかったから。
でも、最終的には仲よくなれたという実感がありますか?
はい。撮影が終わって東京に戻ってからも3人で集まったりします。昨日も、大兼とオンラインでゲームをしましたし、仲よしです。
『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』の公開を楽しみにしている方へ、メッセージをお願いします!
この作品は、日本で初めてeスポーツを題材にしたという新しさもあり、そのなかに普遍的な青春映画のよさも詰まっています。達郎たちがゲームをしている画面だったり大会のシーンだったりは、すっごくワクワクしながら楽しんで見てもらえると思います。新しいスポ根というか、“ゲームってこんなにアツくなれるんだ!”というところを感じてもらえる映画だと思うので、ゲームが好きな方はもちろん、あまりゲームに興味がない方も、ぜひぜひ劇場の大きなスクリーンで見ていただけたらうれしいです。
鈴鹿央士
すずか おうじ
2000年1月11日生まれ。
他のメディアの取材後にそのまま取材をさせていただきましたが、疲れた様子一切見せずにインタビューと撮影をやり切って下さった鈴鹿さん。撮影では、かわいらしい表情や丸まったりと鈴鹿さんらしい表情をたくさんカメラに収めることができました。なんと言っても、チャームポイントの大きな瞳とクシャッと笑う笑顔はとても魅力的でした。撮影ではカメラマンに「自由に動いてみて」言われるととても楽しそうに動いてくださる鈴鹿さんにこちらも微笑ましくも楽しい現場になりました。後編では、鈴鹿さんの上京された時の心境に迫っております!
「MEN’S NON-NO」専属モデル。最近の出演作に、テレビドラマでは、テレビ東京『闇バイト家族』(‘24)、テレビ朝日『ゆりあ先生の赤い糸』(‘23)、WEBドラマでは、Netflix『THE DAYS』(‘23)、『君に届け』(‘23)などがある。映画では、ハピネットファントム・スタジオ3月8日公開『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』(‘24)、などがある。
©2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会
『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』
3月8日(金) 全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
<クレジット>
奥平大兼 鈴鹿央士
山下リオ 小倉史也 花瀬琴音
斉藤陽一郎 唯野未歩子 冨樫 真 山田キヌヲ / 三浦誠己
監督:古厩智之 脚本:櫻井 剛 音楽:遠藤浩二
主題歌:Cody・Lee(李)「イエロー」(Ki/oon Music)
協賛:コーユーイノテックス 岡谷エレクトロニクス ジャックス 制作プロダクション:ザフール
制作協力:吉本興業 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 製作:サードウェーブ ハピネットファントム・スタジオ
©2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:永瀬多壱(VANITES)
スタイリスト:梶原浩敬(Stie-lo)
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿