宮世琉弥
ドラマ『スノードロップの初恋』
しっかりと役に向き合いながら自分らしくがんばりたい
10月1日(火)スタートの火ドラ★イレブン『スノードロップの初恋』でドラマ初主演を務める宮世琉弥さん。死神という難しい役どころに挑むにあたっての意気込みや、作品の印象、役へのアプローチ法のほか、初共演となる小野花梨さんの印象などもお聞きしました。
©カンテレ
<あらすじ>
他人を愛したことがない孤独な死神・片岡朔弥(宮世)は、とある目的で人間界を訪れ、望月奈雪(小野花梨)に出会う。幼くして父を亡くし、弟の面倒をみるために、自分の夢も、自分の愛し方も忘れてしまった奈雪は、無邪気で自由奔放な朔弥に戸惑いながらも、自分を大切にして、自分らしく生きることを学んでいく。次第に惹かれ合う二人だが、人生を大きく変える運命が待ち受けていた……。
最初に脚本を読んだときの感想を教えてください。
演じる役どころは前もって聞いていたので、片岡朔弥がどういう人物なのか……死神ということで、人物でもないんですけど(笑)、どんな世界観で描かれるんだろうとすごく気になっていました。実際に台本を読んでみたら、死神が片岡朔弥のカラダを借りて人間界におりてきて、人と関わっていくなかで、人間らしさ……人間が持つ感情だったりを徐々に学んでいくというお話で。最初は知識としてしか持っていなかったものが、五感として自分のなかに入ってくるというところが、今までにない作品だなと思いました。
片岡朔弥は“他人を愛したことがない孤独な死神”という役どころです。
実は先ほど、初めて本読みをしたんです(取材は8月下旬)。朔弥のなかで、どこまでの感覚を知っていて、どこまでを知らないのかというところが、すごく難しかったので、まずは、朔弥以外のキャラクターから感じたものを素直に受け取りながら、お芝居をしていけたらいいなと思っています。
役へはどのようにアプローチしていこうと?
死神は……難しいんですが、一つひとつのことに対して、ちゃんと初心に帰って感じようというのは心がけようと思います。自分にとって当たり前のことだと、つい忘れてしまいがちで……それこそ、“ごはんを食べて、おいしいと感じる”ということも、僕にとっては当たり前だけど、朔弥にとっては、食べるものすべてに“こんなにおいしいもの、食べたことがない!”という感覚になるんです。なので、自分がまだ食べたことのないものを、なるべく食べてみようと思っています。
具体的には?
まだ何も考えていないんですが、食べたことのないタイ料理だったり、あとはフィリピン料理だったりとか。ほかにもいっぱいあると思うのですが、そういった今まで食べたことのないものを発掘してみたいです。
劇中では食事のシーンも多いと思いますが、食べながらのお芝居は難しそうなイメージがあります。
監督さんによっては、「食べながらしゃべるのは、リアリティがあっていいよ」という方もいれば、「口にモノを入れながらセリフを言わないほうがいい」という方もいると思うんです。そのあたりは、臨機応変に求められていることにキチンと応えたいなと思っています。
本作にはグラタンが重要アイテムとして登場しますが、ご自身はグラタンに思い入れなどはありますか?
あります!僕、小さい頃はグラタンを見た目で判断して、勝手に大人の食べ物だと思っていたんです。なので、ずっと食べたことがなかったんです。でもある日、家族でイタリア料理のお店に行ったときにグラタンが出てきて。お母さんが食べているのをちょっともらって食べてみたら、こんなにおいしいものを、僕はずっと食べずにいたんだ!と、すごく衝撃を受けたのを覚えています。そこからハマってしまって。お母さんにお願いして、学校に持っていくお弁当に、冷凍のグラタンをずっと入れてもらっていました。
ヒロイン・望月奈雪を演じる小野花梨さんの印象を教えてください。
小野さんに初めてお会いするときにすごく緊張していたんです。でも小野さんが、すっごく明るい笑顔で「おはようございます!」と言ってくださって。そこで、もう一気に緊張が吹き飛んで、安心しました。こんなにステキな挨拶をしてくださる方がいるんだ!と、衝撃を受けました。
奈雪は、朔弥に出会ったことで“自分を大切にして、自分らしく生きること”を学びます。宮世さんが大切にしている自分らしさとは?
流されないようにはしています。
それは、流行などに?
僕がちょっとヘンなのかもしれないですが、流行の逆をいきたくなっちゃうんです。そういう性格は、昔からずっと変わらないです。小中学校の頃から好きなものが、今でも好きだったりします。
洋服とかも、中学生の頃から好きなブランドを今も好きだったりとか。
朔弥が死神であるということにちなんで……最後の晩餐で食べたいものは?
僕、おにぎり好きなんです。あと、カレーも!
おにぎりの具は、何がいいですか?
ツナマヨです!でも、梅も好きなんです、お味噌汁もあったら最高です(笑)。
では、本作がドラマ初主演となりますが、意気込みをお聞かせください。
初主演ということで、まだわからないこともいっぱいありますが、まずはしっかりと役に向き合って、がんばっている背中を見せることができたらいいなと思っています。経験がまだまだないので、うまく立ち回ろうとはせず、初心に帰って、今まで通り全力でお芝居に向き合って、自分らしく自然体でがんばりたいなと思います。
最後に、本作を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
タイトルとあらすじを見ただけだと、いったいどんなドラマになるんだろう!? と思う方もたくさんいると思いますが、人間らしさというものがたくさん詰まっていますし、日々がんばって生きている人の背中を押して、応援してくれるようなドラマになっていると思いますので、ぜひ多くの方に見てもらえたらうれしいです。
宮世琉弥
みやせ りゅうび
2004年1月22日生まれ。
軽く会釈をされながら会場に入られた宮世さん、ドラマについてはまだスタートし始めた時にお話を伺いましたが、作品と向き合って宮世さんの感じたことや思ったことをたくさん伝えてくれました。そして常にスタッフや関わる人に対して真っ直ぐに向き合い敬意を示し、謙虚さを忘れないでいる姿はとても年齢以上にしっかりされていているものがあり、圧倒されたスタッフでした。インタビュー中でも周りをチラチラ見ながら可愛らしく確認しつつ話していて仕事に対する熱意も感じるお時間となりました。後編ではこの秋にやってみたいことを改めてお聞きしてみました!お楽しみに!
最近の出演作に、ドラマでは、Netflixシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』(‘24)、TBS『くるり~誰が私と恋をした?~』(‘24)、映画では、『恋わずらいのエリー』(‘24)などがある。アーティストとしては、2025年1月18、19日に国立代々木競技場第一体育館でLIVEイベントを2day開催予定。
©カンテレ
【放送枠】2024年10月1日(火)スタート 毎週火曜よる11 時~11時30分(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
【タイトル】火ドラ★イレブン『スノードロップの初恋』
【出演】宮世琉弥 小野花梨 曽田陵介 岩瀬洋志 森田甘路 猫背 椿 杉本哲太
【脚本】まなべゆきこ 横尾千智
【音楽】佐藤航 はらかなこ
【演出】紙谷楓 北坊信一
【プロデューサー】萩原崇 田中耕司 芳川茜
【制作協力】共同テレビ
【制作】カンテレ
※Team Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM)
スタイリスト:市川礼 安元悦理佳
インタビュー:林桃
記事:林桃/有松駿