田川隼嗣
ドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
「愛すべきチャラ男」を愛を持って演じる
誠実な彼の言葉を聞いて―
「あぁ、この役柄を彼は愛しているんだ」。田川さんの役に対する話を聞いていると、不思議なことにまだ観ていない彼の役まで好きになってくる。それはきっと愛を持って「彼ら」の話をしてくれるから。会ったことのない魅力的な人の話を聞いている時間は、作品が世に放たれるまでの楽しみな時間を私たちに作ってくれる。「僕の知っている彼ら」を楽しそうに教えてくれた雨の日(おかげさまで心は快晴!)の話―
ドラマイズム『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
<あらすじ>
小野寺和紗(山田杏奈)は高校一年生。彼女が所属する文芸部には現在5人の部員が在籍しているが、変わり者の多い文芸部は他の生徒からは「掃き溜め」と揶揄され、部員は皆、色恋沙汰とは縁遠い学生生活を送っていた。部活動で読む文学作品には性描写が含まれるものもあり、和紗はそこで描かれる行為に気恥ずかしさを覚える一方で、強く興味を惹かれる気持ちも否定できない。ある日、文芸部で「死ぬ前にしたいこと」について語り合っていると、部員の一人、菅原新菜(玉城ティナ)が投じた「セックスです」という一言。その瞬間から彼女たちは、これまで目を逸らしてきた自らを取り巻く”性”に向き合い、”性”に振り回される日々が始まるのだった…。
<杉本悟>
須藤百々子(畑芽育)の小学校時代の同級生。高校生になり百々子と予備校で再会し、百々子に好意を抱き始める。
杉本 悟 × 田川隼嗣
お話をいただいた時に伺っていた杉本の設定は「中学生の時は全くチャラくなく根暗な部分があったけれど高校生でデビューしちゃった男の子」だったんです。でも、その高校デビューへの想いが報われていない気がします(笑)。全体的にから回っちゃってるんです。それが可愛いらしい彼の魅力でもあり(笑)。「中学時代のくすぶりがあったから今こうなってるんだな」と思いつつ、本人はから回ってることに気づいていないのが一視聴者側から見ると愛すべきチャラ男に見えるのではないかな、と思います。
初めて杉本くんのような役を
演じられたと思うのですが、
演じる上で意識されたことはありますか?
動きには気をつけていました。今まではカメラに映った時にピョコピョコ動いていると邪魔になる印象があって「他の方の演技の邪魔にならないように」というのを意識していたんですが、杉本の場合はそれは違うな、と思って。彼にはチャラさがあるので、一つ一つの動きを「ウエ~イ」って感じで(笑)。「え、その動き!?」と思われるような動きを意識していました。そこに関しては自分の中でストップしていたものを一度解放しました。
なるほど(笑)!
「チャラい動き」で
参考にしたものはあるんですか?
僕のイメージの中で今まで培ってきた「チャラい人」の像があって(笑)。漫画でもドラマでも必ずチャラいキャラクターが一人はいるじゃないですか。そういったキャラクターを思い出して杉本に当てはめて演じていました。
今作では同年代の共演者の方が多いですが、
何か撮影中のエピソードはありますか?
僕自身は撮影日数がそんなに多くなかったんですが一日一日が長かったです。それこそ以前から知っている共演者の方もいましたし楽しい現場でした。その中でもすごい仲良くなった男の子がいて。その子と一緒の撮影はワンシーンだけだったんですけど意気投合して、ドラマの主題歌でもある三阪咲さんの「友よ恋よ」の“荒乙ダンス”を一緒踊ったりしていました。
あ、田川さんのInstagramで拝見しました!
丈太郎さんですよね
そうです!めちゃくちゃ仲良くなりました(笑)。彼との出会いが濃すぎるくらいの思い出です。
今回は高校のお話ですよね。
田川さん自身はどんな高校生でしたか?
高校時代は事務所に所属して東京で仕事をしながら長崎の高校に通っていたので、あまり学生らしいことはしていなかったです。通信制の学校だったこともあり、周りに大人の方が多くて。男子高校生ならではの軽いノリでやんちゃなことをして先生に怒られたり、女の子に告白して振られたり、そういったことにちょっと憧れちゃいます。そう考えると、世の中の男子高生のような活気とパワフルさは持ち合わせてなかったかもしれないです。意外と真面目だったんだよな~(笑)。
Highlight of 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
この作品の見どころは何と言ってもキャスト陣。本当に可愛らしい方々がこの青春ドラマを彩られていて、それだけで華があります。加えて、1話から8話を通しての女子高生ならではの揺れ動く様も見どころ。過度に表現するフィクション感の強い部分があっても、この原作が映像化する背景には多くの方の登場人物への共感があると思うんです。そこは是非自分と重ねながら見てほしいな、と思います。杉本に関しては最後までとんだ勘違いをしているので、その勘違い具合も愛おしく見ていただけると嬉しいです(笑)。
田川隼嗣
たがわ しゅんじ
2000年12月25日生まれ。
迎え入れてくれるような優しい眼差しと夢を捉える静かな視線、両の視界を大切に広げ続けている19歳。
ドラマイズム『荒ぶる季節の乙女どもよ』
杉本 悟役
◆無料見逃し配信
◆見放題独占配信
原作:岡田磨里/漫画:絵本奈央
出演:山田杏奈 玉城ティナ 横田真悠 畑芽育 田中珠里
井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)前田旺志郎 田川隼嗣
鶴見辰吾 古川雄輝
フジテレビ『監察医 朝顔』
2020年11月2日(月)スタート
フジテレビ:毎週月曜よる9時放送
出演:上野樹里 時任三郎 風間俊介 志田未来 中尾明慶 森本慎太郎(SixTONES) 藤原季節 斎藤陽一郎 坂ノ上茜 田川隼嗣 宮本茉由 辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) 加藤柚凪 ほか
※チームクレジット
カメラマン:鈴木寿教
インタビュー・記事:満斗りょう